指しゃぶりをやめさせたい!年齢別原因や影響を理解して対応することが大切

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「指しゃぶりはいつまで続くのな」
「指を離しても、また指しゃぶりを始めてしまう」
「どうしたら指しゃぶりをやめさせれるのだろう」

このようなお悩みを抱いていませんか。指しゃぶりは可愛いしぐさではあるけれど、やめさせるべきか気になっているママは多いでしょう。

指しゃぶりは、子どもの成長過程で現れる行動なので、年齢によっては今すぐにやめさせるべきとはいえません。やめさせたほうが良いかどうかは、状況によって異なります。

この記事では、指しゃぶりの年齢別原因のほか、そのままにしておく影響や無理なくやめさせる方法を解説します。この記事を読めば、子どもが指しゃぶりをする心理を考慮した対策を講じることができるでしょう。指しゃぶりで悩んでいるママは、ぜひチェックしてくださいね。

なぜ指しゃぶりをするの?年齢別にみる原因

指しゃぶりは生まれてから始まるイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃんはお腹の中にいる胎児期から始まっています。お腹の中では自分の指が遊び道具になって、口に入れたり出したりしているのです。その様子は、エコーに映る場合があるので、目にしたママもいるでしょう。

子どもの指しゃぶりは、年齢によって原因が異なります。それぞれの年齢別に原因を確認していきましょう。

  • 1歳まで
  • 1~2歳まで
  • 3~6歳まで

1歳まで

生後5~7か月ごろまでにみられる指しゃぶりは、吸啜(きゅうてつ)反射と呼ばれ、生まれながらに備わっている反射を指します。自分の意思とは関係なく、口に指をあてると反射的に吸いつく動きです。母乳やミルクを上手に飲む練習をしているといえるでしょう。

また、1歳台は何でも口に入れて確かめる時期です。指以外にもおもちゃを口に入れてなめるようにもなります。指しゃぶりは、自分の指の感覚を理解しようとしているといえるでしょう。成長とともに目で見て、手で触れてものを認識するので、指しゃぶりは減っていきます。

これらのことから、1歳までの指しゃぶりには母乳やミルクを飲む練習に加えて、ものを認識する前段階として必要といえますね。

参照:授乳・離乳の支援ガイド |厚生労働省

1~2歳まで

1~2歳ごろは遊びが広がるので、退屈なときや眠いときなどに指しゃぶりがみられます。遊びに夢中になって、しゃぶることを忘れている姿がみられることもあるでしょう。

主に以下の場面で指しゃぶりがみられます。

  • 退屈なとき:手に持つものがないとき
  • 気持ちの切り替え:生活の環境(食事や外出の後など)が変わるとき
  • 不安や興奮があるとき:指しゃぶりをして強く吸う、自然とリラックスできる
  • 眠いとき:すっと眠りにつきやすく、浅い眠りになったときに指しゃぶりをする場合もある
  • クセ:特別な理由は見当たらない

このように、指しゃぶりは自分の気持ちをコントロールする手段のひとつです。つまり、この時期であれば、ごく自然な行動といえるでしょう。

3~6歳まで

指しゃぶりには、不安や緊張を和らげリラックスさせる働きがあるため、3歳を過ぎても継続している場合が多くあります。これまでにクセになっている指しゃぶりでも、保育園や幼稚園で子ども同士で遊び、社会性が発達するにしたがって自然に減っていくことも少なくありません。

ただし、以下の場合は小児歯科医など専門家に相談しましょう。

  • 親からみて指しゃぶりが非常に気になる
  • しょっちゅうくわえている
  • 強く吸うために指ダコができている

参照:指しゃぶりについての考え方|小児科と小児歯科の保健検討委員会

指しゃぶりは4歳くらいまでにやめることを心がける

3歳までの指しゃぶりは、成長過程の一時的な行動なので、無理にやめさせる必要はありません。指しゃぶりをやめさせるのであれば、4歳が目安です。

4歳を過ぎても指しゃぶりを続けていると、歯並びなどに影響が出てくるからです。その他にも、指しゃぶりを長く続けられない理由があるので、以下でチェックしましょう。

  • 永久歯の歯並びやかみ合わせに影響する
  • 手指の衛生面が心配される
  • 皮膚の問題が引き起こされる

永久歯の歯並びやかみ合わせに影響する

指しゃぶりが長く続くと心配なのは、歯ならびだけでなく、かみ合わせにも重大な問題をもたらすので要注意です。乳歯が生える時期には個人差がありますが、すべてそろうのは2歳半から3歳ごろといわれています。

この時期を超えてもなお頑固な指しゃぶりが続いた場合、心配されるのは以下の症状です。

  • 狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう):歯列の形がU字型からV字型に変形する
  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ):上の前歯が斜めに生えることで出っ歯になる
  • 開咬(かいこう):上下の前歯に隙間ができる
  • 交叉咬合(こうさこうごう):上の奥歯が下の奥歯の内側に入ってしまう

上記の症状は、不正咬合と呼ばれ、歯科での矯正治療が必要となります。食べ物の噛みくだきに支障があるほか、発音も不明瞭になり、話すことへのコンプレックスにつながる可能性が高まるでしょう。

参照:歯とお口の発生と育ち方|日本小児歯科学会こどもたちの口と歯の質問箱|日本小児歯科学会

手指の衛生面が心配される

指しゃぶりをしている手指の衛生面は、子どもの健康のために気にしてあげてください。成長してもずっと指しゃぶりが続いている場合は、感染症にかかる可能性が高くなります。子どもが、不潔な状態のまま指しゃぶりをするのは避けたいものですね。

ハンドソープと流水での手洗いが一番ですが、指しゃぶりで皮膚がむけているようなときはお湯でぬらして絞ったガーゼや、市販の赤ちゃん用シートでふいてあげましょう。爪を短く切っておき、手洗いを習慣づけると良いでしょう。

参照:正しい手洗い(手指衛生)の方法||国立研究開発法人  国立成育医療研究センター

皮膚の問題が引き起こされる

常に指しゃぶりをしていると、歯で傷つけて、そこから化膿するといった皮膚の問題が引き起こされます。指しゃぶりは、子どもが落ち着けることも多いとはいえ、傷になってしまうと心配ですね。

子どもは、痛い状態でも指しゃぶりをやめられない場合も少なくありません。そうすると、傷がますます治りにくくなるので大変です。深い傷ができた場合は、早めに皮膚科もしくはかかりつけの小児科を受診しましょう。

無理しないで!指しゃぶりをやめさせる方法

無理に指を外そうとすると泣いて嫌がり、やめさせたほうがいいのか、このまま見守るべきか悩んでしまいますよね。退屈な状態を解消したり、気持ちを安定させたりして、指しゃぶりを必要としない方向で工夫しましょう。

子どもの指しゃぶりをやめさせるには、以下の方法を実践してみてください。

  • 指しゃぶり以外に夢中になれるもので気をそらす
  • 寝つくまで 手を握ってあげる 
  • 指しゃぶりしないよう言い聞かせる
  • 4歳を過ぎても指しゃぶりをやめられない場合は歯科医に相談

指しゃぶり以外に夢中になれるもので気をそらす

単に何もすることがないために退屈して指しゃぶりをしている場合は、夢中になれるもので気をそらしてみましょう。親子で指先を使った遊びをすると、口に手を入れていられないので効果的です。

例えば、以下の遊びに誘ってみましょう。

  • 手遊び
  • 積み木・パズル
  • 折り紙
  • ボール遊び
  • お絵描き・ぬり絵
  • おままごと

遊びで飽きないように、声をかけて楽しい雰囲気を盛り上げることも大切です。指しゃぶりをしそうだなと思ったら、手をつないでスキンシップをとりながら、さりげなく遊びへ誘ってあげると、いつの間にか指しゃぶりは減っていきますよ。

寝つくまで手を握ってあげる 

眠りにつくまでの時間が、子どもにとっては指しゃぶりをしやすくなるタイミングです。寝るときの指しゃぶりには、口に指を入れる前に、手をつないだり、「トントンしてあげるね」と声をかけてみます。手を握ってあげることで、ママのぬくもりを感じて安心感が得られるでしょう。

「毎日寝る前には、手を握ってもらえて気持ちがいい」と思えるよう、安心して眠れる環境をつくることが大切です。その積み重ねで、指をしゃぶらなくても眠る習慣が身につきます。

指しゃぶりしないよう言い聞かせる

3歳を過ぎて、言葉の意味を理解できるようになったら、指しゃぶりをしないよう言い聞かせましょう。ただ、やめようと伝えるだけではいけません。歯のかみ合わせが悪くなるからなど難しい話をするのも、納得できないでしょう。

指しゃぶりを続けてはいけない理由を、子どもが分かりやすい言葉で伝えてください。

  • 「お口の中にバイ菌が入っちゃうよ」→指しゃぶりに影響を伝える
  • 「〇歳になったから、やめようね」→子ども自身に成長を意識させる

ただし、すぐに指しゃぶりをやめられるものではありません。少しずつやめられればOKぐらいの、おおらかな気持ちで臨むことが大切です。1日でも指しゃぶりをしなかったらほめてあげましょう。

4歳を過ぎても指しゃぶりをやめられない場合は歯科医に相談

様々な方法を試してみたけれど、4歳を過ぎても指しゃぶりをやめられない場合は歯科医に相談しましょう。母子健康手帳(令和6年4月1日施行)には、5歳児健診の記録から指しゃぶりの項目への記載があります。すでに紹介したとおり、長期間の指しゃぶりは歯並びなどへの影響があるためです。

以前は6歳ごろに生えた第1大臼歯(6歳臼歯)が、4歳6か月から5歳の早い時期から生えるようになっている状況があります。そのため、指しゃぶりがなかなかやめられない子どもに改善をすすめる意味もあるのです。

4歳になっても指しゃぶりを一向にやめられそうにない、すでに歯並びが乱れていると感じるときには、ぜひ歯科医を受診しましょう。歯科医師や歯科衛生士がサポートしてくれるので安心です。

参照:指しゃぶりについての考え方|小児科と小児歯科の保健検討委員会

指しゃぶりは年齢による原因と対応を理解してサポートしよう

 

指しゃぶりの年齢別原因のほか、そのままにしておく影響や無理なくやめさせる方法を解説しました。指しゃぶりは、母乳やミルクを上手に飲む練習から眠いといった生理的な原因による行動です。

永久歯の歯並びやかみ合わせに影響があるため、指しゃぶりをやめるのは、4歳を目安にしましょう。指しゃぶりをやめるには、夢中になれるもので気をそらしたり、寝つくまで手を握ってあげるなどの方法を実践してみてください。これらを理解して、無理のないようサポートしましょう。

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