【2026年最新】東京都ベビーシッター利用支援事業のおすすめ認定事業者10社を徹底比較

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東京都が実施する「ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)」を使えば、ベビーシッター料金が1時間あたり2,500円補助されます。年間144時間まで利用できるので、最大で年間36万円分がお得になる計算です。理由を問わず使えるのも特徴で、仕事や通院だけでなく、美容院に行きたい、ちょっと休みたいといった目的でも申請できます。

ただし、この制度を使うには東京都の認定を受けた事業者を利用する必要があります。認定事業者は2026年5月時点で30社以上あり、料金体系や保育スタイルがそれぞれ違います。

本記事では、東京都認定事業者の中から大手から中堅まで10社をピックアップして、料金・保育スタイル・予約のしやすさ・補助との相性を詳しく比較しました。23区それぞれで補助の対象年齢や上限時間が違うので、自分が住んでいる区の条件もあわせて確認できるようにしてあります。記載している料金やサービス情報は2026年5月時点のものです。

東京都ベビーシッター利用支援事業の基本

制度の正式名称は「ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)」です。東京都福祉局のページによると、対象者と補助内容は次のとおりです。

項目 内容
対象 本事業を実施する区市町村に住む保護者
利用理由 一時的な保育の必要性。理由は問わない(仕事・通院・リフレッシュなど何でも対象)
補助額(午前7時〜午後10時) 1時間2,500円
補助額(午後10時〜翌午前7時) 1時間3,500円
年間上限時間 児童1人あたり144時間
多胎児・障害児・ひとり親家庭 児童1人あたり288時間
対象年齢 未就学児(区市町村によっては小学3年生まで対象)

1時間2,500円というのは「保育料に対する補助」で、入会金や交通費、家事援助、キャンセル料などは補助の対象外です。利用するときは事業者に「ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)を使いたい」と伝えて、所定の書類(領収書・利用明細書・要件証明書)を発行してもらう必要があります。

申請は使った翌月以降、住んでいる区市町村の窓口(または委託先のパソナライフケア)に行います。補助金は申請から1か月半ほどで指定口座に振り込まれます。

23区別の補助状況

2026年4月時点で、23区すべてがこの制度を実施しています。長らく未実施だった世田谷区も2026年4月から導入されたため、東京23区はコンプリートした状態です。

多くの区は「未就学児・年間144時間(多胎児等は288時間)」という標準仕様ですが、一部の区では対象年齢を広げているなど、独自の運用をしています。標準仕様と異なる区を抜き出すと次のとおりです。

標準仕様との違い
台東区 対象年齢を小学3年生まで拡大
墨田区 対象年齢を小学3年生まで拡大
練馬区 対象年齢を小学3年生まで拡大
中央区 利用時間が午前7時〜午後10時に限定
港区 区独自のマッチング型事業を併用可能(合算で144時間)
渋谷区 区独自の上乗せ補助あり
世田谷区 2026年4月から開始(最後発)

上に挙げていない区(千代田区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区)はすべて「未就学児・年間144時間」の標準仕様です。

多胎児・障害児・ひとり親家庭であれば、どの区でも288時間に倍増されます。お子さんがふたごや三つ子の場合、それぞれ288時間ずつ使えるので、合計で576時間以上が補助対象になります。

住んでいる区が「対象年齢を小学3年生まで広げている」場合、保育園卒園後も継続して使えます。台東区・墨田区・練馬区は子どもが小学校に入ってからも補助が使える数少ない区なので、該当する場合は最大限活用したい制度です。

具体的な申請方法や必要書類は区ごとに違うので、必ず住んでいる区の公式ページを確認してください。練馬区を例にすると、練馬区公式ページに申請書のダウンロードリンクと記入方法が掲載されています。

10社のピックアップ|料金と特徴を一覧で比較

10社ベビーシッター比較

東京都認定事業者30社超のなかから、大手から中堅までバランスよく10社を選んで比較しました。料金は2026年5月時点の公式情報で、税込価格です。

サービス 料金タイプ 1時間あたり保育料 入会金・年会費 手数料の扱い 主な特徴
ポピンズシッター 派遣型(自分でシッター選択) 2,200円〜 無料 保育料に含まれる 保育士有資格者が9割超、ポピンズグループ運営
KIDSNAシッター マッチング型 1,952円〜(手数料20%込み) 無料 保育料に20%の手数料込み 登録シッター全員が国家資格保有、ネクストビート運営
キッズライン マッチング型 1,000円〜(個別設定) 無料 単発:保育料の22%、定期:11% 登録シッター数が業界トップクラス、当日依頼に強い
ベビーシッターのHAS 派遣型(コーディネーター手配) 3,300円〜 入会金あり 保育料に含まれる 1997年事業開始、小学館アカデミー運営、教育サービスに強み
ル・アンジェ 派遣型(専属シッター紹介) 3,300円〜 年会費5,500円 保育料に含まれる 2006年設立、病児保育に強い
ジャパンベビーシッターサービス 派遣型(コーディネーター手配) 3,000円〜 入会金あり 保育料に含まれる 1986年創業、業界の老舗のひとつ
アルファコーポレーション 派遣型(コーディネーター手配) 3,300円〜 入会金あり 保育料に含まれる Kids Smileブランド、保育園運営も展開
ハニークローバー マッチング型 1,500円〜(個別設定) 無料 マッチング手数料あり 少人数制マッチング、シッター審査が厳しい
miraxsシッター 派遣型(コーディネーター手配) 2,420円〜 正会員制度あり 保育料に含まれる 旧わらべうた、ミラクス運営
ポピンズファミリーケア 派遣型(ナニーサービス) 4,400円〜 入会金あり 保育料に含まれる ポピンズの上位ライン、エデュケア対応

大きく分けると「派遣型(事業者がシッターを手配する)」と「マッチング型(自分でシッターを探して選ぶ)」の2タイプがあります。派遣型は事務局がシッターを選んでくれるので楽ですが、料金がやや高めです。マッチング型は自分で選ぶ手間がある代わりに、料金を抑えられる傾向にあります。

補助との相性で見ると、ポピンズシッターやKIDSNAシッターのように「手数料が保育料に含まれている」サービスのほうが補助でカバーされる範囲が広く、結果的に手出しが少なくなります。キッズラインは保育料そのものは安く設定されているシッターが多いものの、手数料が補助対象外なので、最終的な実質負担は他社と同程度になることもあります。

ポピンズシッター

ポピンズシッター(旧スマートシッター)は、保育・教育の大手であるポピンズグループが運営するベビーシッターサービスです。利用者が自分でシッターを選ぶ「マッチング寄りの派遣型」というスタイルで、登録シッター数も多く、東京都ベビーシッター利用支援事業の認定事業者の中でも人気の高いサービスのひとつです。

運営会社 株式会社ポピンズシッター(ポピンズホールディングスのグループ会社)
サービス開始 2015年(「スマートシッター」として)/2022年に現名称へ変更
料金(時給) 2,200円〜(シッターが個別設定)
入会金・年会費 無料
対応エリア 東京都を中心に全国
対象年齢 0歳〜18歳
予約方法 アプリ・Webから24時間予約可

シッター選びと予約のしやすさ

シッターのプロフィールページではこれまでの保育経験、得意なこと、レビューが詳しく見られるので、「うちの子に合いそうか」を判断しやすい仕組みです。エリア検索、時間帯検索、得意な保育内容(病児保育、新生児ケア、英語、習い事の送迎など)からの絞り込みもできます。シッターの空き状況がリアルタイムで反映されるので、当日や翌日の依頼もしやすい設計です。登録シッターのうち、保育士・幼稚園教諭・看護師などの有資格者が9割を超えています

補助との相性

東京都の補助制度との相性が良いのが大きな特徴で、シッターに支払う金額がそのまま補助対象になります。たとえば時給2,500円のシッターを2時間使った場合、5,000円のうち5,000円すべてが補助対象(時給2,500円×2時間=5,000円が上限内)になり、自己負担は実質ゼロ円となります(交通費は自己負担)。年144時間の補助枠を最大限活かしやすいサービスです。

こんな家庭におすすめ

  • 自分でシッターを選びたい家庭
  • 補助制度をフル活用して実質負担を抑えたい家庭
  • 保育士資格を持つシッターに来てほしい家庭
  • 当日や翌日の急な依頼にも対応してほしい家庭

料金は中堅レベルですが、補助との組み合わせで実質負担を抑えられるので、コスパ重視の家庭にも適しています。逆に「コーディネーターに丸投げで手配してほしい」というタイプの方には、後述の派遣型サービスのほうが向いています。シッターを自分で選ぶ仕組みなので、初めての利用ではプロフィールやレビューを丁寧に見比べる時間が必要です。

KIDSNAシッター

KIDSNAシッター(キズナシッター)は、株式会社ネクストビートが運営するマッチング型のベビーシッターサービスです。登録シッター全員が保育士・幼稚園教諭・看護師のいずれかの国家資格を保有しているのが大きな特徴で、子どもの安全に対する不安が大きい初めての利用者に選ばれやすいサービスです。

運営会社 株式会社ネクストビート
サービス開始 2018年1月
料金(時給) 1,952円〜(手数料20%・消費税込み)
入会金・年会費 無料
対応エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を中心に全国展開中
対象年齢 0歳〜12歳
予約方法 アプリ(iOS/Android)・Webから365日24時間予約可

シッターの質と国家資格保有

登録シッターは保育士・幼稚園教諭・看護師の国家資格保有者のみ。シッター候補は事務局が対面で面接・審査を行い、合格者のみが登録できます。シッティング中の事故・怪我に備えた賠償責任保険にも全シッターが加入しています。運営母体のネクストビートが保育士向け転職サイト「保育士バンク!」を累計40万名超の登録者で運営してきた実績があり、その保育人材ネットワークが土台になっています。

補助との相性

料金は基本料金1,600円〜にサービス手数料20%と消費税が乗った1,952円〜が下限です。シッター自身が基本料金を1,600円〜の範囲で設定する仕組みで、経験や保育内容によって上下します。サービス手数料20%が「保育料に含まれた状態」で補助対象になるのが、東京都の補助制度との相性で重要なポイントです。時給1,952円で2時間預けた場合、3,904円が補助対象になります。年144時間を満額で使い切ると、最大約28万円が補助されます。

こんな家庭におすすめ

  • 資格を持つシッターでないと不安な家庭
  • 初めてベビーシッターを利用する家庭
  • 子どもの病気・アレルギーへの対応に不安がある家庭
  • 看護師資格保有のシッターに頼みたい家庭

マッチング型なので自分でシッターを探して依頼する手間がかかります。最低利用時間1時間からですが、初回は面談が必須なので、初回の依頼は実質2時間分(面談1時間+シッティング1時間)の費用がかかる点には注意してください。長期的に同じシッターに頼むことを前提に考えると、コスト面でも合理的な選択肢になります。

キッズライン

キッズラインは、株式会社キッズラインが運営する登録シッター数が業界トップクラスのマッチング型サービスです。当日や翌日の急な依頼に対応できる強みがあり、東京都の認定事業者の中でも知名度・利用者数ともに高いサービスです。

運営会社 株式会社キッズライン
サービス開始 2014年
料金(時給) 1,000円〜(シッターが個別設定)
入会金・年会費 無料
サービス手数料 単発:保育料の22%、定期:11%(補助対象外)
対応エリア 東京都・関東・関西・東海・九州など全国
対象年齢 0歳〜12歳
予約方法 アプリから24時間予約可

登録シッター数の多さと当日対応

登録シッター数は数千人規模で、東京都内の認定事業者の中でも特に多い部類に入ります。アプリから24時間予約可能で、当日や翌日の急な依頼にも対応しやすいのが大きな特徴。「明日の朝からシッターが必要」という状況でも、エリア内で対応可能なシッターが見つかることが多いです。シッターによっては「当日依頼OK」のフラグが立っているので、絞り込みも簡単。一方、登録シッターの質は幅広く、保育士資格を持つベテランから子育て経験のみの主婦シッターまでさまざまです。プロフィールには資格情報、シッティング件数、レビューが表示されるので、見極めが重要になります。

補助との相性

手数料が補助対象外という点が、他社(ポピンズシッターやKIDSNAシッター)との大きな違いです。たとえば時給2,000円のシッターを単発で2時間使った場合、保育料4,000円+手数料880円=合計4,880円かかりますが、補助対象は保育料の4,000円分のみ。手数料の880円は自己負担になります。定期利用にすれば手数料が11%に下がるので、ベテランシッターを定期で頼むパターンであれば、他社よりコストを抑えられる可能性があります。

こんな家庭におすすめ

  • 急な依頼や当日対応に対応してほしい家庭
  • 登録シッター数の多さから選びたい家庭
  • 料金を抑えたい家庭(特に長期で同じシッターに頼める前提)
  • 定期利用で手数料率を下げる前提の家庭

過去にはシッターによる事件・事故も報じられていて、運営側もそれを踏まえてマッチング機能の見直しや審査強化を進めてきました。利用するときはシッターのレビューを必ず確認し、初回は事前面談(無料または別途料金)を依頼するのが安全です。東京都の補助を使うには、通常のキッズライン会員登録に加えて「一時預かり事業」の専用申込みフォームから別途登録する必要があります。

ベビーシッターのHAS(小学館アカデミー)

ベビーシッターのHASは、株式会社小学館アカデミー(旧:株式会社小学館集英社プロダクション)が運営する派遣型のベビーシッターサービスです。1997年に事業を開始した老舗で、教育系の出版社グループならではの「学び」「教育」に強みを持つサービスとして知られています。

運営会社 株式会社小学館アカデミー(小学館集英社プロダクションの分社)
サービス開始 1997年
料金(時給) 3,300円〜
入会金・年会費 入会金あり(会員制)
対応エリア 東京・神奈川・千葉・埼玉
対象年齢 0歳〜12歳
予約方法 電話・メールでの予約(コーディネーター対応)

教育・学びを取り入れた保育

HASの大きな特徴は「教育」を重視した保育です。出版社グループの強みを活かして、絵本の読み聞かせ、知育、英語、宿題のサポートなど、年齢に合わせた学びの要素を保育に取り入れています。保育園を併設する関係で保育士資格者が多く、研修体制も充実しています。「ただ預かるだけでなく、子どもの成長につながる時間にしてほしい」という家庭に支持されています。法人契約も多く、福利厚生として導入されているケースもあります。一橋大学のように大学が法人契約を結んでいるケースもあり、対象家庭は入会金免除や利用料割引が受けられます。

こんな家庭におすすめ

  • 教育・知育を重視したい家庭
  • 会員制でコーディネーターに丁寧に対応してほしい家庭
  • 小学生になってからも使える事業者を探している家庭
  • 勤務先が法人契約しているか確認したい家庭

料金は中堅以上の水準ですが、保育の質と継続性を重視する家庭には選ばれやすいサービスです。法人契約のある企業に勤めている方は、福利厚生として割引利用できる場合もあるので、勤務先に確認してみる価値があります。派遣型なので自分でシッターを選ぶことはできず、入会金や年会費がかかるため、年に数回だけの利用には向きません。月数回〜定期利用を前提に検討するのが現実的です。

ル・アンジェ

ル・アンジェは、ル・アンジェ株式会社が運営する派遣型のベビーシッターサービスです。病児保育に特に力を入れていることで知られていて、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城で年間1万件以上の依頼を受けている中堅サービスです。

運営会社 ル・アンジェ株式会社
設立 2006年6月
料金(時給) 3,300円〜
入会金・年会費 年会費5,500円
対応エリア 東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城
対象年齢 新生児(生後5日)〜小学6年生
予約方法 会員制(毎月25日までの手続きで翌月1日から利用可)

病児保育の強み

ル・アンジェの最大の特徴は、病児保育に強いことです。前日14時〜20時または当日朝7時〜10時までの依頼であれば「100%対応保障」を掲げており、シッターが3時間以内に駆けつける体制を整えています。病児専門シッターを毎日待機させ、季節やシーズンに応じて待機シッター数を調整しているのが、この保障を可能にしている背景です。通院の同行・投薬にも対応します(土日祝・GW・お盆・年末年始は対象外)。共働き家庭にとって子どもの体調不良は大きな試練ですが、当日対応してくれる事業者は貴重です。

専属シッター制度と再訪率

利用者の希望や利用頻度に応じて2〜3名の「専属シッター」が紹介される仕組みです。同じ家庭には可能な限り同じシッターが訪問できるようにコーディネートされていて、再訪率は87%を超えると公式が発表しています。シッター採用は対面面談を含む厳格な選考で、採用後も定期研修でスキルアップを図る体制が整っています。シッティングは2時間以上、30分単位で予約可能。

こんな家庭におすすめ

  • 病児保育に対応してほしい家庭
  • 同じシッターに継続して来てほしい家庭
  • 平日の急な発熱でも対応できる事業者を探している家庭
  • 共働きで子どもの体調不良への備えがほしい家庭

月3〜4回以上の利用を見込むなら、年会費5,500円も十分に元が取れる計算です。他社と比べると料金水準は高めです。サービスは月25日までの手続きで翌月1日からの利用となる「会員制」の運用なので、すぐに使い始めたい方には少し面倒に感じるかもしれません。年に1〜2回の単発利用ではなく、定期的に使う前提で考えるのが現実的です。

ジャパンベビーシッターサービス

ジャパンベビーシッターサービスは、株式会社ジャパンベビーシッターサービスが運営する派遣型サービスです。1986年創業で、ベビーシッター業界の老舗のひとつ。法人契約も多く、安定した運営で信頼を集めています。

運営会社 株式会社ジャパンベビーシッターサービス
創業 1986年
料金(時給) 3,000円〜
入会金・年会費 入会金あり(会員制)
対応エリア 東京・関東圏中心
対象年齢 0歳〜小学生
予約方法 電話・メールでの予約(コーディネーター対応)

シッターの育成と長期勤続

1986年からの長い運営の中で築き上げてきたシッター育成体制が大きな強みです。長期勤続のベテランシッターが多く在籍しており、20年以上のキャリアを持つシッターも珍しくありません。子育てが一段落した経験豊富な女性が多いので、自分自身が母親としての視点を持って子どもに接してくれる安心感があります。通常のお預かりだけでなく、結婚式・パーティー・イベントなどでの集団保育、出張保育、お子さんの送迎など、幅広いシーンに対応します。

こんな家庭におすすめ

  • 老舗の安心感を求める家庭
  • 経験豊富なベテランシッターに来てほしい家庭
  • 会員制で長く付き合える事業者を探している家庭
  • イベント保育や集団保育を依頼したい家庭

新興のマッチング型サービスのような派手さはありませんが、「保育の質と安全性で選ぶならここ」と長らく評価されてきた事業者です。運営スタイルが伝統的な派遣型なので、Webアプリでの即時予約や検索といった機能は他社に比べて少なめ。電話やメールでの予約・問い合わせが基本になるので、スマホで完結したい人にはやや手間に感じるかもしれません。料金も中堅以上の水準なので、コストを抑えたい家庭よりは「質を重視したい家庭」向きです。

アルファコーポレーション

アルファコーポレーションは、株式会社アルファコーポレーションが運営する派遣型のベビーシッターサービスです。「Kids Smile」のブランドで知られ、保育園運営とベビーシッターサービスの両方を展開しています。

運営会社 株式会社アルファコーポレーション
ブランド Kids Smile
料金(時給) 3,300円〜
入会金・年会費 入会金あり(会員制)
対応エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪
対象年齢 0歳〜小学生
予約方法 電話・Webでの予約(コーディネーター対応)

保育園併設の強み

自社で保育園を運営しているので、登録シッターの中には保育園で働く現役保育士も多数います。日々保育園で多くの子どもと関わっている経験豊富なシッターが、家庭でも質の高い保育を提供してくれるのが大きな魅力です。保育園のノウハウが家庭での1対1の保育にも反映されているのは、他社にはない強みです。コーディネーターが家庭の希望を聞き取ってシッターを派遣する仕組みで、送迎、自宅保育、習い事の付き添いなど幅広い対応が可能です。

こんな家庭におすすめ

  • 保育園の延長線にあるような安心の保育を受けたい家庭
  • 資格保有者中心のシッターに任せたい家庭
  • 平日のお迎え+自宅保育を定期で頼みたい家庭
  • 保育園に通えていないが集団保育に近い質を望む家庭

料金水準は高めで入会金もかかるので、利用頻度が低い家庭にはコスト面のハードルがあります。年に数回の単発利用よりも、月数回以上の定期利用が前提の家庭に向いているサービスです。

ハニークローバー

ハニークローバーは、ハニークローバー株式会社が運営するマッチング型のベビーシッターサービスです。少人数制でシッターの審査を厳しくしている点が特徴で、ベテランシッターの質の高さが評判です。

運営会社 ハニークローバー株式会社
料金(時給) 1,500円〜(シッターが個別設定)
入会金・年会費 無料
サービス手数料 マッチング手数料あり
対応エリア 東京を中心に関東圏
対象年齢 0歳〜12歳
予約方法 Webサイトから予約

シッターの審査と質

登録できるシッターには厳しい審査基準があり、保育士・幼稚園教諭などの有資格者が中心です。事務局が候補シッターと面接を行い、保育観や対応力を評価したうえで登録を許可します。研修も継続的に実施されているため、サービス開始からの期間が短いシッターでも一定の質が担保されています。大手のマッチング型と比べて登録シッター数は少ないですが、その分シッターの質のばらつきが少ないのが特徴です。

こんな家庭におすすめ

  • マッチング型の自由度が欲しいけれど、シッターの質に妥協したくない家庭
  • 大手のマッチングサービスではシッター数が多すぎて選びきれない家庭
  • 少人数制ならではの目の届いたサポートを受けたい家庭

登録シッター数は少なめなので、希望の時間帯にシッターが見つからないケースもあります。エリアによっては対応シッターが限られるので、初回利用前に対応エリアと予約状況を確認したほうが安心です。

miraxsシッター

miraxsシッター(ミラクスシッター、旧わらべうた)は、株式会社ミラクスが運営する派遣型のベビーシッターサービスです。長らく「わらべうた」のブランドで知られていましたが、運営会社の変更に伴い2024年頃から「miraxsシッター」に名称変更しました。

運営会社 株式会社ミラクス(旧:HITOWAキャリアサポート株式会社)
旧ブランド わらべうた(20年以上の運営実績)
料金(時給) 正会員:2,420円〜/ビジター:2,970円〜
入会金・年会費 正会員制度あり
対応エリア 東京23区中心、首都圏(区により対応状況が異なる)
対象年齢 0歳〜小学生
予約方法 電話・Webでの予約(コーディネーター対応)

会員制度と長年の実績

料金体系は会員制で、ビジター料金と正会員料金が異なります。正会員のほうが割安なので、利用頻度が高い家庭は正会員になることでコストを抑えられます。20年以上の運営で培ったシッター育成のノウハウが大きな強みです。保育士、幼稚園教諭、看護師、子育て経験者などのシッターが揃っており、定期的な研修でスキルアップを継続しています。シッターは派遣型でコーディネーターが手配する仕組みなので、家庭の希望や子どもの性格に合わせたシッターをアサインしてくれます。

こんな家庭におすすめ

  • 老舗の安心感を持つ事業者に任せたい家庭
  • 派遣型でコーディネーターに手配してもらいたい家庭
  • 定期利用するので正会員制度のメリットを享受したい家庭
  • 同じシッターに継続して来てもらいたい家庭

会員制度や料金体系がやや複雑なので、最初の見積もりは公式サイトの料金表をしっかり確認する必要があります。一時預かり利用支援(東京都)の対応エリアも区ごとに状況が異なるため、住んでいる場所によっては予約が取りづらい場合もあります。

ポピンズファミリーケア

ポピンズファミリーケア(旧:株式会社ポピンズ)は、株式会社ポピンズホールディングスが運営する派遣型のベビーシッター・ナニーサービスです。同じグループのポピンズシッターより上位の「ナニーサービス」ラインとして位置づけられていて、富裕層・経営者層に支持されています。

運営会社 株式会社ポピンズホールディングス
創業 1987年
料金(時給) 4,400円〜(業界でも高水準)
入会金・年会費 入会金あり(会員制)
対応エリア 東京を中心に全国
対象年齢 0歳〜小学生
予約方法 電話・コーディネーター対応

エデュケアと英国式ナニー研修

ポピンズの保育の核となる考え方は「エデュケア」(エデュケーション+ケア)で、保育と教育を融合させたアプローチです。世界的に評価されている「レッジョ・エミリア教育」を取り入れ、子どもの探究心や好奇心を育てる保育を提供しています。ナニーは英国式の本格的な研修を受け、保育士資格・看護師資格を持つ者が中心です。同社が運営する「ポピンズ・ナニースクール」では、英国の高名なナニー学校と提携した独自カリキュラムでの研修を実施。アプリで気軽に予約する一般的なベビーシッターサービスとは違い、ハイクラスの家庭からの依頼にも応えられるレベルの保育力を備えたナニーが揃っています。

こんな家庭におすすめ

  • 料金よりも保育・教育の質を最優先したい家庭
  • 子どもの教育に投資したい家庭
  • 経営者層・専門職層で長期定期利用を検討している家庭
  • 海外赴任から帰国した家庭、英語環境を希望する家庭

料金は業界でも高い水準なので、年144時間の補助を満額活用しても、実質負担は他社よりかなり大きくなります。一般的な家庭が日常的に使うサービスというより、「特別な時間に高品質を求める」家庭向きと考えるのが現実的です。

選び方のポイント

ここまで10社を見てきましたが、自分の家庭に合うサービスを選ぶときの判断軸を整理します。

こんな家庭に おすすめのサービス 理由
料金を抑えたい KIDSNAシッター、ハニークローバー マッチング型で料金が抑えめ。手数料込みでも補助対象なので実質負担が小さい
補助を最大限活かしたい ポピンズシッター、KIDSNAシッター シッターに支払う料金がそのまま補助対象。年144時間を満額活用しやすい
急な依頼・当日対応がほしい キッズライン 登録シッター数が業界トップクラスで、当日依頼OKのシッターが見つかりやすい
病児保育を頼みたい ル・アンジェ 前日14時〜当日10時までの依頼で100%対応保障、3時間以内に駆けつけ
教育・知育を重視したい ベビーシッターのHAS、ポピンズファミリーケア HASは小学館グループの教育ノウハウ、ポピンズはエデュケアと英国式ナニー研修
老舗の安心感がほしい ジャパンベビーシッターサービス、miraxsシッター 1986年創業/20年以上の運営実績で、ベテランシッターが多い
保育園に近い質を望む アルファコーポレーション 保育園を併設運営。現役保育士のシッターが多い
高品質を求める ポピンズファミリーケア 業界でも高水準の料金とサービス。経営者・専門職向け

申請から利用までの流れ

東京都の補助制度を利用する手順を整理します。区によって細かい違いはありますが、大まかな流れは共通です。

ステップ やること 所要時間の目安
1. 事業者選び 東京都認定事業者の中から利用したい事業者を選ぶ 1〜3日
2. 会員登録 選んだ事業者の会員登録を済ませる(事業者によっては入会金あり) 1〜7日
3. 予約・利用 事業者に「東京都ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)を使いたい」と伝えて予約・利用 当日〜1週間
4. 書類受領 利用後、事業者から領収書・利用明細書・要件証明書を受け取る 1〜2週間
5. 申請 受け取った書類と区指定の申請書を区(または委託先)に提出 翌月以降
6. 補助金振込 申請受理から1か月半ほどで指定口座に振り込まれる 1.5〜2か月後

申請から実際に補助金が振り込まれるまで2か月前後かかるので、最初の利用時は「先払いで自費負担→翌月以降に補助金で戻ってくる」というキャッシュフローを意識しておく必要があります。多めに使う予定の月は、月初に立て替え分を確保しておくと安心です。

事業者によっては「補助金額を差し引いた自己負担分のみを請求する」立替払い対応をしているところもあります。立替払い対応の有無は事業者によって違うので、利用前に確認してください。

よくある疑問

仕事だけでなくリフレッシュ目的でも使える?

はい、使えます。一時預かり利用支援は理由を問わない制度なので、仕事や通院だけでなく、美容院に行きたい、夫婦で食事に行きたい、上の子の行事に下の子を連れていけないといった理由でも対象になります。「育児に疲れたので休みたい」もOKです。

補助金はいつ振り込まれる?

申請から1か月半〜2か月後が目安です。年末年始や年度末は処理が混み合うため、さらに時間がかかることがあります。

複数の事業者を併用できる?

はい、可能です。年144時間の上限はありますが、その範囲内であれば複数の事業者を組み合わせて利用できます。「メインはポピンズシッター、当日対応用にキッズラインも登録」といった使い方が現実的です。

0歳児でも使える?

はい、ほとんどの事業者で生後何か月から対応可能になっています(事業者によって対応開始月齢は異なります)。新生児の対応をしている事業者は限られるので、生後3〜4か月以前から預けたい場合は事業者の対応状況を確認してください。

ふたごの場合の補助時間は?

多胎児は1人あたり288時間が補助されます。ふたごの場合、合計576時間まで補助対象になります。共同保育(保護者とシッターが一緒に保育)の場合、補助の使い方が変わるので、事業者と区に確認してください。

補助は確定申告の必要がある?

令和3年度税制改正により、東京都および区市町村が公費で負担した助成額は所得税法上の「非課税所得」となりました。令和3年1月1日以降の助成額については、確定申告などの必要はありません。

まとめ

東京都ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)は、年間144時間まで1時間あたり2,500円の補助が受けられる制度です。23区すべてが2026年4月から実施対象となり、対象年齢を小学3年生まで広げる区もあります。

東京都認定事業者は30社以上ありますが、料金体系や保育スタイルがそれぞれ違うため、自分の家庭に合った事業者を選ぶことが重要です。本記事で取り上げた10社をベースに、料金重視ならKIDSNAシッターやキッズライン、補助との相性ならポピンズシッターやKIDSNAシッター、病児保育ならル・アンジェ、教育重視ならベビーシッターのHASやポピンズファミリーケア、というように使い分けを検討してください。

補助制度は申請主義です。住んでいる区の公式ページで詳細を確認し、必要書類を揃えて、利用後速やかに申請してください。最大で年間36万円分の補助が受けられる大きな制度なので、知らずに使わないのはもったいない選択です。

主な参照公式情報

本記事の料金・サービス情報は各社公式サイトおよび公式PRリリースを参照し、2026年5月時点のものを記載しています。最新情報は必ず各サービス公式サイトでご確認ください。

PULMO編集部

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