目黒区の産後ケア完全ガイド2026|施設一覧・料金・申請方法まで

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産後ケアを調べていて、「制度があることはわかったけど、自分が使えるのかどうかよくわからない」と感じたことはありませんか。全国の調査では、産後に悩みやトラブルを経験したママは93.6%にのぼるにもかかわらず、産後ケア事業を実際に利用したのは案内された方のうち33.9%にとどまり、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。

目黒区の産後ケアは令和8年4月に大きく変わりました。宿泊型の施設が4か所から9か所に一気に拡充され、区内では厚生中央病院・育良クリニック・東京医療センターの3施設が対象に。さらに、従来は非課税・生活保護世帯のみだった利用料減免が課税世帯にも拡大され、5泊まで1泊2,500円の減免が受けられるようになりました。日帰り型・訪問型は利用者負担がゼロという点も目黒区ならではの手厚さです。プルモ編集部で調べてまとめました。

この記事のポイント

  • 宿泊型は令和8年4月から9施設に拡充。最大7日(6泊7日)、分割利用可
  • 令和8年4月から課税世帯にも減免制度が新設。5泊まで1泊2,500円の減免が適用される
  • 日帰り型(通所「個別」型)と訪問型は利用者負担ゼロ(合わせて2回まで)
  • 申請前に「ゆりかご・めぐろ」(妊婦面接)を受けていることが条件。妊娠28週以降から申請可
  • 非課税・生活保護世帯は宿泊型の利用料が全額免除

目黒区の産後ケア、まず全体像を知っておこう

目黒区の産後ケアは4つのタイプがあり、それぞれ別々に申請します。まず全体を整理しておきましょう。

制度名 どんなもの? 利用上限 自己負担(課税世帯) 申請先
宿泊型 施設に宿泊して母子ケア・育児指導を受ける 最大7日(6泊7日) 3,500円〜7,500円/泊(施設による・5泊まで2,500円/泊を減免) オンライン申請フォーム
日帰り型(通所「個別」型) 施設に日帰りで通い乳房ケア・育児相談を受ける 訪問型と合わせて2回まで 利用者負担なし オンライン申請フォーム
訪問型 助産師が自宅を訪問して乳房ケア・育児相談 日帰り型と合わせて2回まで 利用者負担なし オンライン申請フォーム
通所「集団」型 産後のお母さんが集まって育児を学ぶ 別途確認 別途確認 別途申請
4タイプそれぞれ別々の申請が必要です。申請前に「ゆりかご・めぐろ(妊婦面接)」を受けていることが宿泊型・日帰り型・訪問型の妊娠中申請の条件になります。問い合わせ窓口は地域保健課保健相談係(TEL:03-5722-9383)です。

①宿泊型|9施設に拡充。料金・予約方法一覧

令和8年4月から目黒区の宿泊型産後ケアは大きく変わりました。施設数が4か所から9か所に増え、区内では厚生中央病院・育良クリニック(中目黒)に加えて東京医療センター(東が丘)が新たに加わりました。区外は愛育産後ケア子育てステーション(港区)や日本赤十字社医療センター(渋谷区)、NTT東日本関東病院(品川区)、東京品川病院(品川区)、東京都立荏原病院(大田区)、東京都立広尾病院(渋谷区)も利用できます。

料金体系も変わり、施設ごとに設定が異なる方式に移行しています。1泊2日3,500円〜7,500円と幅がありますが、これはすでに5泊分の減免(1泊2,500円引き)が適用された後の金額です。

基本情報

項目 内容
対象 目黒区在住の産後5か月未満のお母さんと赤ちゃん(施設によって対象月齢が異なる)。妊娠中申請は「ゆりかご・めぐろ」面接済みの方
ケア内容 乳房ケア・産後の心身ケア、赤ちゃんの健康状態・体重チェック、授乳指導・沐浴指導・育児相談
利用上限 最大7日(6泊7日)。分割利用可(日数は宿泊数ではなく滞在日数で計算)
減免制度(課税世帯) 5泊まで1泊2,500円を減免。6泊目以降は追加料金に2,500円が加算される
非課税・生活保護世帯 利用料全額免除
申請期間 妊娠28週以降〜利用希望日の概ね2週間前まで
申請方法 区公式HPのオンライン申請フォームから申請(窓口申請も可)
問い合わせ 地域保健課保健相談係 TEL:03-5722-9383

施設一覧・料金(令和8年4月1日以降)

施設名 所在地 対象月齢 1泊2日料金(課税世帯・減免後) 追加1泊ごと 予約方法
総合病院 厚生中央病院 目黒区三田1-11-7 産後3か月未満 7,500円 +2,500円 区WEBサイトの専用フォーム(1週間以内は電話)
育良クリニック 目黒区上目黒1-26-1(中目黒アトラスタワー5階) 産後3か月未満 4,500円 +1,000円 施設WEBサイトの専用フォーム
東京医療センター(令和8年4月〜) 目黒区東が丘2-5-1 産後3か月未満 3,900円 +700円 専用フォーム開設準備中(それまでは電話予約)
愛育産後ケア子育てステーション 港区南麻布5-6-8(4階) 産後5か月未満 4,500円 +1,000円 施設WEBサイトの専用フォーム
日本赤十字社医療センター 渋谷区広尾4-1-22 産後4か月未満 4,500円 +1,000円 施設WEBサイトの専用フォーム(1週間以内は電話)
NTT東日本関東病院(令和8年4月〜) 品川区東五反田5-9-22 産後8週(56日)未満 3,500円 +500円 施設WEBサイトの専用フォーム
東京品川病院(令和8年4月〜) 品川区東大井6-3-22 産後90日未満(他院分娩は2泊3日から) 5,100円 +1,300円 電話予約(宿泊予定日の概ね3か月前から)
東京都立荏原病院(令和8年4月〜) 大田区東雪谷4-5-10 同院産後入院からの継続(延泊)のみ 3,500円 +500円 外来受診時に職員へ申し出
東京都立広尾病院(令和8年4月〜) 渋谷区恵比寿2-34-10 同院産後入院からの継続(延泊)のみ 4,100円 +800円 妊娠36週の外来時に担当助産師へ申し出
上記の料金は5泊まで1泊2,500円の減免を適用した後の金額です。6泊目以降はさらに2,500円が加算されます。東京都立荏原病院・東京都立広尾病院は同院でのお産後に退院せず継続して利用する(延泊)方のみが対象です。新規追加5施設(東京医療センター・NTT東日本関東病院・東京品川病院・東京都立荏原病院・東京都立広尾病院)の受付開始時期は区のWEBサイトで確認してください。利用登録承認通知書は紛失すると利用できなくなります。届いたら大切に保管してください。キャンセル料は施設ごとの規定に従います。予約確定後の変更は早めに施設へ連絡してください。

②日帰り型(通所「個別」型)|自己負担ゼロで使える

日帰り型は産後4か月未満のお母さんを対象に、施設に日帰りで滞在しながら乳房ケアや育児相談を受けられる制度です。目黒区の大きな特徴は、利用者負担がかからないこと。訪問型と合わせて2回まで使えます。

日帰り型(通所「個別」型)は令和7年2月から開始された比較的新しい制度です。実施施設の詳細は区公式HPをご確認ください。宿泊型とは別途申請が必要です(申請フォームは同じオンラインフォームを使用)。

③訪問型|自宅で助産師に相談できる

訪問型は産後1年未満のお母さんを対象に、助産師が自宅を訪問して乳房ケア・育児相談・赤ちゃんのケアを行う制度です。こちらも利用者負担なし。申請から利用まで2週間ほどかかるため早めの申請をおすすめします。お住まいの地域によって申込先が異なります(地域保健課TEL:03-5722-9383でご確認ください)。

訪問型は日帰り型と合わせて2回まで利用できます。申請から利用まで2週間ほどかかります。お住まいの住所によって申込先が異なりますので、区公式HPまたは地域保健課へご確認ください。

目黒区と近隣区を比べてみると

令和8年4月の拡充で目黒区の産後ケアはどう変わったか、近隣区と比べてみました。

自治体 宿泊の上限日数 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
目黒区 最大7日(6泊7日) 3,500円〜7,500円(施設による・5泊まで減免後) 免除
世田谷区 最大7日 4,500円/日(クーポン利用で2,000円/日) 免除(均等割のみ課税も含む)
渋谷区 最大5日 7,000円(1泊2日)、延長1日ごとに3,500円 減免制度あり
品川区 最大7日(分割可) 施設による(各施設ごとに設定) 半額、生活保護は免除

目黒区は令和8年4月の改正でNTT東日本関東病院(1泊2日3,500円)や東京医療センター(3,900円)など比較的リーズナブルな施設が加わりました。世田谷区は独自の産後ケアセンターがあり、クーポン使用で1日2,000円まで下がるのが魅力。渋谷区は上限5日と短めですが手続きがシンプルです。各制度は年度ごとに更新されますので、最新情報は各区の公式HPでご確認ください。

上記は宿泊型のみの比較です。日帰り型・訪問型の制度は区によって異なります。詳細は各区の公式HPでご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

宿泊型の場合

1. 「ゆりかご・めぐろ」(妊婦面接)を受ける

妊娠中に申請する場合は、「ゆりかご・めぐろ」の面接を事前に受けていることが条件です。まだの方は地域保健課(TEL:03-5722-9383)へご連絡ください。

2. オンライン申請フォームで利用登録申請する(妊娠28週以降)

区公式HPの申請フォームから申請します。住民税非課税世帯は非課税証明書、生活保護世帯は受給証明書の添付が必要です。

3. 利用登録承認通知書が郵送で届く(概ね2週間)

審査後、承認通知書が郵送されます。再発行はできないため、大切に保管してください。

4. 希望施設に利用予約をする(承認通知書が届いてから)

各施設のWEBサイトやフォームから予約します。施設ごとに予約開始時期・方法が異なります。複数施設の同時予約は不可です。

5. 利用当日に承認通知書を持参して施設へ向かう

「利用登録承認通知書」を施設へ提出し、利用料を直接支払います。承認通知書の提出がない場合は全額自己負担になります。

使う前に知っておきたいこと

産前に申請を済ませておくのが鉄則

申請から利用登録承認通知書が届くまで約2週間かかります。さらに施設の空き状況によっては希望通りの日程が取れないこともあります。妊娠28週以降になったら早めに動き出しましょう。妊婦面接(ゆりかご・めぐろ)を済ませておくことも忘れずに。

利用登録承認通知書は絶対なくさない

宿泊型の利用当日に承認通知書を施設へ提出できない場合、利用施設の通常料金が全額自己負担になります。届いたらすぐに安全な場所に保管し、利用終了まで手放さないようにしてください。再発行はできません。

施設によって使える条件が違う

対象月齢は施設ごとに異なります。東京都立荏原病院・広尾病院は同院で出産後の延泊のみ対象です。NTT東日本関東病院は産後8週未満と対象が短めです。また、令和8年4月から追加された5施設は受付開始時期が「準備中」のものがあります。最新の受付状況は区の公式HPで確認してください。

キャンセルは期限を守って

キャンセル料の発生ルールは施設ごとに異なります。予約確定後に変更や取消が生じた場合は、できるだけ早く施設へ連絡してください。施設によっては予約変更や日程変更は不可の場合もあります。

3タイプを組み合わせるのがいちばん賢い使い方

宿泊型・日帰り型・訪問型はそれぞれ別申請・別カウントで使えます。産後すぐは宿泊型でしっかり回復し、退所後は日帰り型(負担ゼロ)で授乳の調整を続け、自宅に戻ってから訪問型(負担ゼロ)で相談する——という組み合わせが産後の体と育児の自信を段階的に整えてくれますよ。

参考・出典

目黒区 産後ケア事業(宿泊型)(目黒区公式ウェブサイト)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/chiikihoken/kosodatekyouiku/ninshin/syukuhaku81.html

令和8年4月から産後ケア事業(宿泊型)が変わります(目黒区公式ウェブサイト)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/chiikihoken/kosodatekyouiku/ninshin/sangokea-r8syukuhaku.html

目黒区産後ケア事業(宿泊型)実施施設一覧(PDF)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/documents/19606/itiran.pdf

目黒区 産後ケア事業(日帰り型(旧:通所「個別」型))(目黒区公式ウェブサイト)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/chiikihoken/kosodatekyouiku/ninshin/sanngokea-tsusyokobetsu.html

目黒区 産後ケア事業(訪問型)(目黒区公式ウェブサイト)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/hokenyobou/kosodatekyouiku/ninshin/sanngokeazigyou.html

世田谷区 産後ケア事業(世田谷区公式ウェブサイト)
https://www.city.setagaya.lg.jp/03648/1213.html

渋谷区 産後ケア事業(渋谷区公式ウェブサイト)
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kodomo/ninshin/ninshin-sodan/sango_care.html

品川区 産後ケア事業(宿泊型)(品川区公式ウェブサイト)
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kodomo/kodomo-ninnshinn/kodomo-ninnshinn-umaretara/20240328204508.html

産後ケア事業に関する実態調査(BABY JOB株式会社・2024年・全国保護者1,181名対象)

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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