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2歳児にとって生活全体が遊びで、興味や好奇心がいっぱいの頃です。外遊びに行けない日は「イヤ、イヤ」と泣いたり、怒ったりする子どもも多いでしょう。とはいえ、室内でどう遊べばより楽しめるのか、悩ましいかもしれませんね。
この記事では、2歳児の遊びに悩んでいるママやパパに向けて、室内で取り入れられる遊びを紹介しています。親が遊びを管理しすぎると、とたんに楽しめなくなることがあるので注意しましょう。
2歳児との室内遊びでの関わり方や、室内で起こりやすい事故についても解説します。室内の環境を整えて、親子で楽しく遊びましょう。
言葉と動きに大きな成長が感じられる2歳の子ども
2歳代は、言葉と動きに大きな成長が感じられる時期です。子どもの成長には個人差があり、ここで紹介する内容は、あくまでも目安と考えてください。
「うちの子はまだできないことがある」と気持ちを落とさず、室内遊びのなかで声かけやふれあいを心がけましょう。2歳児の特徴を知っておくと、実感することが増えてきますよ。
ここでは、2歳児にどのような特徴があるのか、発達的な視点から解説します。
- 2歳児は日常生活における様々なことができるようなる
- 「コレ、ナーニ」さかんに質問する
- 走る・ジャンプが楽しい!動きが活発になる
2歳児は日常生活における様々なことができるようなる
2歳児の発達を一覧にまとめました。すべての2歳児が当てはまるとはいえません。多くの子どもは、おおよそこの時期にこんなことができるといったイメージでとらえましょう。
発達の目安
項目 |
2歳前半 |
2歳後半 |
特徴 |
・自己主張が強くなる(イヤイヤ期の始まり) |
・イヤイヤ期が強くなる |
運動 |
・その場でジャンプ |
・片足ジャンプ |
言葉 |
・動詞を使った2語文を話す |
・自分の名前・性別・年齢が言える |
2歳児は、スプーンの使用や簡単な衣類の着脱など、自分でできることに喜びを見出します。自分でできるという喜びに共感し、時間はかかるけれど、じっくり見守ってあげましょう。
「コレ、ナーニ」さかんに質問する
2歳児は、身近にあるものや興味のあるものを指して、「コレ、ナーニ?」「ナンデ?」とさかんに質問するようになります。
物や人との関係性が分かりつつある段階で、言葉の意味づけをしていくコミュニケーション過程のひとつです。しばらくは、同じ質問ばかり繰り返すやりとりが続くかもしれません。質問によって、相手とのやりとりを遊びにしている面があると考えられています。
そのため、質問に対して、理論的に答えようと難しく考える必要はありません。とはいえ、ちゃんと応えてあげたいと思いますよね。2歳児の質問への対応で答えにくい、そもそも答えが分からい場合は少し視点を変えてみましょう。
例えば「お空は、なぜ青いの?」には、以下のように答えるのもおすすめです。 ・太陽が元気だからだね |
この問いをするのは、子どもが青くない空があることを認識し始めているからです。答えを対比した内容にすると、子どもの考えを助けることにつながります。すでに知っている言葉にドンドンやゴロゴロなどの擬音語を組み合わせると、やりとりを楽しめるでしょう。
走る・ジャンプが楽しい!動きが活発になる
2歳児は、走ったりジャンプしたりといった新しい動きができるようになります。1人で歩き始めた時期とは違って、動きが増えることで活発になったと感じるママやパパは多いでしょう。
2歳ごろから、以下のような動きを繰り返し経験するうちに上手になっていきます。
- 移動する動き:歩く、走る
- 物を操作する動き:投げる、引く
- からだのバランスをとる動き:ジャンプする、転がる
ボールがあれば、投げる、受ける、転がす、蹴る、運ぶ、踏むなど、楽しみながら様々な動きができます。ボールの大きさや形を工夫して、遊んでみてくださいね。
ある程度のスペースがあれば、おうちでもボール遊びやクッションの上で遊ぶといった運動も取り入れてみましょう。
どう接する?2歳児との室内遊びでの関わり方
2歳児は言葉と動きに大きな成長が感じられるので、室内遊びではどのように接するのが良いのでしょうか。大切なのは、遊んでいる子どもとの距離感です。ママやパパが関わりすぎると、子どもが好奇心を満たせなくなる場合があります。
ここでは、2歳児との室内遊びで関わるポイントを3つ紹介します。
- 飽きないように遊ばせるなら子どものペースに任せる
- 思い通りにできないときは少しだけ手助けする
- 遊び方が違っていても集中しているときは声をかけない
飽きないように遊ばせるなら子どものペースに任せる
2歳児の室内遊びで、飽きないように遊ばせるのであれば、子どものペースに任せてみましょう。遊びに飽きてしまったように見えても、また興味を示して同じ遊びを始めることも珍しくありません。そして、何かしら手応えがあれば、嬉しくなってくるでしょう。
同じ遊びを繰り返すと、やりながら先を予測できるので、安心して遊ぶことができます。何度やっても同じ結果になるのか試していたり、やり方を変えて違う結果を発見したりと、次に何が起こるのか楽しみに遊んでいるのでしょうね。
いずれ、満足すると飽きて、また次の遊びに興味をもち始めます。それまでは、室内遊びは子どものペースに任せておくと、飽きずに遊べるでしょう。
思い通りにできないときは少しだけ手助けする
前提として、子どもが難しいことに挑戦しているときは、親が先回りして教えるのはよくありません。何度も試行錯誤する姿は、最後までやり通す力につながるからです。
ただし、どうしても思い通りにできずに困っているようであれば、子どものタイプに応じて、少しだけ手助けしてあげましょう。
- すぐに諦めてしまうタイプには前向きになる声かけが良いですね。
実は失敗ではなかったという視点を伝えるために、「もう少しでできそうだった」「また、やってみればいいね」 - かんしゃくを起こすタイプは、できるはずと思って頑張った結果なので、まずは共感して落ち着かせます。そのうえで、やり方をアドバイスしましょう。
- 失敗を怖がるタイプは、そもそもできそうにないことはやらないので、試行錯誤している間は、黙って見守りましょう。最後までやり遂げる経験が少ないようなら、最後の仕上げ部分だけを子どもにたくすのも良いですね。
また、2歳はイヤイヤ期(第1反抗期)なので、子どもが困っている素振りがないのに手助けをすると、別の遊びを始めるなど、状況を一変させてしまう場合があります。様々な遊びに挑戦するためにも、子どものタイプに合った受け止め方を参考にして手助けすることが大切です。
遊び方が違っていても集中しているときは声をかけない
遊び方が違っていても、集中しているときは、声をかけずにそっとしておきましょう。そばで見ていると、「そうじゃない」と正しいやり方を教えたくなりますよね。せっかくじっくり遊んでいるのに集中が途切れるばかりか、否定することにもなりかねません。
2歳児の好奇心につながる自分流のやり方と思って、おおらかに見守ってください。遊びが一段落したところで、「すごいね!じょうず」と思い切りほめましょう。達成感を覚えて遊びへの意欲がわきます。
親子で楽しめる2歳児向けの室内遊び
2歳児の言葉と動きの発達的特徴や接し方を理解したところで、親子で楽しめるおすすめの室内遊びを紹介します。2歳児の発達を後押しする遊びは、できそうでできないといった適度な難しさがあるものがおすすめです。
そのような遊びは、繰り返しやってできることに面白さや喜びを感じます。ママやパパの目からは、もどかしく見えるかもしれません。それでも、遊びながら経験を積み重ねて様々な能力を高めていくのです。
次に紹介する2歳児向けの室内遊びで、親子で楽しみましょう。
- 身近な物を描いた絵カード遊びで言葉を増やそう
- 盛り上がるようにオーバーリアクションで手遊びを楽しもう
- 絵で描かれている内容が文章にも書かれている絵本
- ブロックや粘土で何かに見立ててみる
- 家事のお手伝いも遊びにしてしまおう
身近な物を描いた絵カード遊びで言葉を増やそう
2歳児には、身近な物を描いた絵カードを使って、言葉を増やしていく遊びがおすすめです。子どもがよく知っている身近なものとして、食べ物や動物、乗り物、色を題材にするとよいでしょう。
言語面では、2歳前半から後半にかけて300から1000語まで増える(発達の目安一覧を参照)といわれています。絵と名前をマッチングさせて、繰り返し覚えていくようにしてみてください。
子どもの理解度に合わせて、遊び方を変えていきましょう。
- 大人は見本カード、子どもも同じ絵柄のカードを用意する。大人が見せたカードと同じものを選んでもらう。
- 大人が絵柄の名前を読み上げて、カードから同じものを選んでもらう。
- 同じ種類の絵柄で細部(色や数など)が少し違うカードを使用する。
並べるカードの選択肢が多くなるほど、難易度が高くなります。初めのうちは、カードの数を少なくして、選びやすいようにしてあげてください。取れたら大げさなくらいにほめて、自信をつけさせましょう。
盛り上がるようにオーバーリアクションで手遊びを楽しもう
2歳児との手遊びは、オーバーリアクションな動きにすると盛り上がります。からだ全体を使うのはもちろんのこと、顔の表情も工夫すると大きな笑い声を引き出せるでしょう。
手遊び歌には、昔からあるげんこつ山のたぬきさん、お寺のおしょうさんなどがあります。なかでも、次で紹介する手遊び歌は、リズミカルでアレンジしやすいものです。
からだの部位を言葉に合わせて、両手で押さえていきます。からだの部位と名前を覚えて、素早い動作も身につけられるので便利です。「ポン」のところで、大げさな動きで両手を打つのもおすすめで、歌のスピードに少し遅れそうになるのが笑いを誘います。 親子でお互いのからだをタッチするのもよいでしょう。遊びに慣れてきたら、スピードアップしたり、言葉の順序を入れ替えたりする変化も楽しみたいものです。
言葉に合わせて、両手をあごやほおに当てて、ひげやこぶ、めがねに見立てて遊びます。2歳児は、複雑な動きをまねるのは難しく、左右対称の動きが分かりやすいでしょう。両手を思い切り広げて、ジャンプをと入れるなど、からだを大きく使うのがポイントです。 また、替え歌でアンパンマンシリーズもあります。絵本やテレビでキャラクターに親しんだところで、手遊びするのもおすすめです。 |
手遊び歌は、聞き取りやすい言葉と、動きを組み合わせて作られているものがほとんどです。そのため、言葉の発達に良い影響があります。事前の準備するものがなく、いつでもどこでも遊べるのが魅力です。室内遊びでは、オーバーリアクションで盛り上がりましょう。
絵で描かれている内容が文章にも書かれている絵本
2歳児には、絵で描かれている内容が文章にも書かれている絵本を選びましょう。この時期は急激に言葉数が増えますが、言葉だけで想像を働かせるのは難しいものです。ただ、絵と文章を手がかりとして、次のページでお話がどのように続くのか興味をもって見ることができます。
ママやパパが読む文章や言葉をまねしたり、「これはなに?」「どうして?」と質問したりして、関心が高まります。また、繰り返し読むことで、はじめは分からないところも理解するようになり、新たな発見をする子どもも少なくありません。同じ絵本を読みたがるようであれば、ぜひ付き合ってあげてくださいね。
言葉とその意味を結びつけ、日常で使えるようになるには、絵で描かれている内容と文章がきちんと合っていることが大切です。
ブロックや粘土で何かに見立ててみる
ブロックや粘土を使って、何かに見立てて遊ぶのも室内での遊びにおすすめです。2歳児であれば、親指と人差し指でねじったり、引っ張ったりできるので、細かな部分まで見立てるようになってきます。
1歳代では、でき上ったものが何をイメージしているのか分からない場合も多かったでしょう。2歳児であれば、興味がはっきりしてきて、特徴をしっかりとらえた作り方をします。上手くいかなければ、何度もやり直す姿も見られるでしょう。
何を見立てたのか分かりやすくなると、やがて子ども同士でごっこ遊びをする際の土台になります。ブロックや粘土を使って、親子で見立て遊びを楽しみましょう。
家事のお手伝いも遊びにしてしまおう
家事に子どもを巻き込んで、お手伝いも遊びにしてしまいましょう。2歳児は、遊びと生活に区別がありません。そろそろ家事を済ませたいと思ったら、その時間を手伝い遊びととらえるのがポイントです。
- 片付け:使った物を元の位置にもどすとき「〇〇をおうちに返してあげようね」と見立て遊びのような声かけをおこない、手助けしましょう。
- 掃除:仕上げはママやパパが担当して、掃除を進めます。モップを使った床掃除であれば2歳児でもやりやすいでしょう。
- 洗濯:洗濯物を取り込んだ後に、一緒にたたみます。タオル類やハンカチは子どもの仕事として、役割分担すると上手くいきやすいです。
- 食事の支度:野菜洗いや米とぎは、水遊び感覚で取り組めます。かき混ぜる動きは、卵を溶いたり、調味料を合わせたりする作業にも活かせますよ。
家事は、パパやママがやってしまう方が効率的かもしれません。2歳児はまだ上手にはできませんが、自分に役割があると一人前になった満足感を得られます。家事のお手伝いは、子どもにできることから少しずつ始めて、遊びの一環として体験させてみましょう。
学ぶ力につながる遊び込む力をつけるにはひとり遊びも大切
2歳児のひとり遊びは、将来の学ぶ力につながる「遊び込む力」を育みます。遊び込む力とは、子ども自身が集中して遊ぶなかで、興味や関心を広げていくものです。自分からすすんで創意工夫するからこそ、自ら学ぶ力につながっていきます。
とはいえ、ひとりで遊んでいると、気になって声をかけてしまいがちですが、静かに見守ってくださいね。せっかく集中しているのに、途切らせてしまいます。安全面を確認したら、子どもが関わって欲しいサインを出したときに関わりましょう。
2歳児の室内遊びで注意するポイント3つ
2歳児の室内遊びでは、注意しなければならないポイントがあります。事故の発生場所別に見ると、73.9%が住宅などで発生している点です。そのため、主に子どもが遊ぶ部屋を中心に、必要に応じて他の場所の安全対策を進めましょう。
引用:救急搬送データから見る 日常生活事故の実態 令和3年|東京消防庁
ここでは、2歳児の室内遊びで注意するポイントを3つ解説します。
- 家の中が整理整頓されていることが事故防止の基本
- 「触っちゃダメ」より親が安全に遊べる環境を作ろう
- 静かに遊んでいるときこそ目を離さない
1.室内が整理整頓されていることが事故防止の基本
子どもの事故を防止するうえで、室内は整理整頓されていることが基本です。片付いていない部屋は、物が落ちていても気づきにくいでしょう。ある程度自由に動き回れる2歳児はつまずいたり滑ったりする危険があります。
床やテーブル、ソファに物を置きっぱなしにしないよう、収納場所を決めておくと安心です。整理整頓が苦手であれば、とりあえず1箇所にまとめておくことを意識してください。室内遊びをするときは、まず遊ぶ場所の整理整頓をおこないましょう。
2.「触っちゃダメ」より親が安全に遊べる環境を作ろう
子どもに危険を伝えるのは大切ですが、「触っちゃダメ」とただ叱るのではなく、パパやママが安全に遊べる環境を作りましょう。2歳児は、危険とそうでない物の区別が曖昧です。一緒に過ごす大人が安全対策をとるより方法はないと認識してくださいね。
2歳児は成長が著しいので、ちょっと前までできなかったことが今日にはできるようになるのは珍しくありません。まだ届かないはず、ドアを開けて出て行くのはまだという思い込みが、予期しない事故を招くのです。
まだ大丈夫と過信しないで、早めの対策が大切です。対策した箇所を定期的にチェックして、常に安全に遊べる環境を作りましょう。
3.静かに遊んでいるときこそ目を離さない
2歳になってひとり遊びができるようになると、遊んでいる間に家事を済ませようと目を離してしまうこともあるでしょう。実は、静かに遊んでいるときこそ注意しなければなりません。静かに遊んでいると思ったら、まさに事故が起きる寸前ということもあるからです。
目を離さないといっても、常に様子をうかがっているのは難しいですよね。どうしても子どもの側から離れるときは、様子を頻繁にチェックしてください。声をかけるなどして、親に注意が向く工夫をするのもよいでしょう。
危険から守ろう!室内で起こりやすい子どもの事故と対策
子どもの事故は、ほぼパターンが決まっています。救急搬送された0~5歳までの乳幼児の事故について、東京消防庁が公表しているグラフがあるので確認してみましょう。
事故種別 | 救急搬送人員 | 中等症以上の割合 |
落ちる | 2.331人 | 13.7% |
ころぶ | 2,195人 | 9.7% |
ものがつまる | 1,174人 | 11.6% |
ぶつかる | 930人 | 8.0% |
やけど | 369人 | 22.8% |
はさむ | 281人 | 8.2% |
切る・刺さる | 169人 | 11.2% |
かまれる・刺される | 49人 | 0.0% |
溺れる | 23人 | 65.2% |
引用:救急搬送データから見る 日常生活事故の実態 令和3年|東京消防庁
搬送された人数を見ると、ころぶ、落ちる、喉にものが詰まるといった事故が多いことが分かります。一方で、おぼれる事故では人数は少ないものの、60%を超える子どもが重い症状だったことも見逃せません。
ここでは、室内で起こりやすい子どもの事故と対策を解説します。
- ベランダや階段などからの転落
- 口と鼻を覆う水量があれば浴槽のほかにも溺れる
- 大人より重症化しやすいやけど
- 磁石やビーズからあらゆるものが原因になる誤飲
ベランダや階段などからの転落
2歳児は、ベランダで足場になる手すりや室外機をよじ登って転落するケースがあります。階段の昇り降りができる子どもは、階段にある手すりの間から転落、あるいは足を滑らせるといった事故も少なくありません。
ベランダや窓からの転落を防ぐには、以下の対策をおこないましょう。
- ベランダに出ないよう、窓の手の届かない位置に補助錠をつける
- ベランダに物を置かない・室外機は手すりから60cm以上あけて設置する
- ベランダや階段に設置している柵や手すりに劣化がないかチェックする
対策をおこなうと同時に、日頃からベランダや階段で遊ばないよう言い聞かせましょう。
口と鼻を覆う水量があれば浴槽のほかにも溺れる
浴槽のように大量の水がなくても、危険はあります。少ない水量でも、子どもの口と鼻が覆われると息ができなくなるので要注意です。例えば、水の入ったバケツや家庭用プールが挙げられます。
溺れ事故を防ぐには、以下の対策を参考にしてください。
- 入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にする
- 浴室で遊ばないよう、入口にガードを設置する・鍵をつける
- 使用したバケツや家庭用プールに水を貯めたままにしない
子どもは、声や音を出さず静かに溺れる場合があります。水に覆われている状態で、息を吸ってしまうと窒息する可能性があるのです。少量だからと油断せず、溺れ事故が起こらない環境づくりを徹底しましょう。
大人より重症化しやすいやけど
子どもがやけどをした場合、大人より重症化しやすくなります。子どもは皮膚が薄いため、やけどのダメージが皮膚の深いところまで影響するためです。
やけどの対策というと、高い温度になるものを対象に考えるかもしれません。それほど高温とはいえない熱(40~50度程度)でも、皮膚が触れる時間が長いと、低温やけどになることもあるので注意しましょう。
基本的に、やけどにつながる物に子どもが近づかないように対策しましょう。
- 床置きタイプの暖房器具・加湿器は、ガードで囲む
- 電気ケトル・電気ポットは、子どもの手が届かない場所に設置する
- ホットカーペットを長時間使用しない
- IHクッキングヒーターは、子どもだけで使わせない
子どものやけどはリビングとキッチンで起こりやすいため、子ども目線でチェックし、未然に防ぎましょう。
磁石やビーズからあらゆるものが原因になる誤飲
子どもにとって、口に入る小さい磁石やビーズなどあらゆるものが誤飲の原因となります。成長とともに誤飲は減少するといわれていますが、2歳児は驚くと口に入っている物を丸のみにしてしまう傾向があるため注意が必要です。
子どもが誤飲しやすいものを一覧にしました。安全対策としては、子どもが手の届く範囲内に誤飲の可能性があるものを置かないことが大切です。
誤飲しやすい物 |
特徴 |
たばこ |
・未使用のたばこや吸い殻 ・空き瓶などに溜まっているたばこの液体 ・加熱式たばこ |
おもちゃ |
・6~20mm程度の小さなおもちゃ(ビーズなど) ・水で膨らむボール状の樹脂製玩具 ・小型磁石の玩具(マグネットボール) |
文具類 |
・クレヨン ・消しゴム |
電池 |
・コイン電池やボタン電池を誤飲すると、体内で化学やけどを引き起す原因にもなる |
化粧品 |
・化粧水:エタノールを含むタイプが多い ・クリーム:油分が多い |
食品 |
・あめ玉 ・こんにゃく入りゼリー ・ピーナッツなど |
また、おもちゃは「対象年齢」を守って遊びましょう。対象年齢は、そのおもちゃで遊ぶのに適した年齢という意味だけではなく、対象年齢の子どもに必要な安全対策が施されていることを示しています。
例えば「対象年齢3歳以上」と記載されていれば、3歳未満の子どもに誤飲の恐れがある小さい部品が使われていることを警告しています。
磁石やビーズなど、室内にあるあらゆるものが誤飲の原因になるので、入念な対策をしておきましょう。
\安全対策を専門家に学ぶ!子どもの事故を予防する方法/
子どもは、行動範囲が急激に広がるので、思いがけない事故が起こる可能性があります。おうちで子どもが遊んでいる様子をみていると、ケガをしそうになってハッとするときがありますよね。
こちらの講座は、「子どもはあっという間にケガをする」をテーマに、事故予防の考え方、月齢別に注意が必要な事故と対策、安全グッズを知ることができる内容となっています。
◆具体的な講座内容
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2歳児の室内遊びは安全対策をして親子で一緒に楽しもう
この記事では、2歳児の室内遊びや注意点、室内で起こりやすい事故について解説しました。2歳代になると、言葉と動きに大きな成長が感じられるようになります。室内遊びをするときは、子どもの様子に応じて関わりましょう。
2歳児は危険に対する意識が薄いため、パパやママが安全な室内環境を整えることが大切です。子どもが興味を示す遊びが見つかったら、ぜひ親子で一緒に楽しみましょう。
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