東京23区 小学校の児童数ランキング|全809校を公式データで完全比較【令和6年最新】

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「引っ越し先の小学校、何人くらいの規模だろう?」「マンモス校だと先生の目が届かないのでは?」「少人数校は統廃合のリスクがあるのでは?」——東京都内で学区選びや住み替えを検討する親にとって、学校の規模(児童数)は住む場所を決める重要な判断材料です。

この記事では、東京都教育委員会「東京都公立学校一覧」(令和6年5月1日現在)の全校データをもとに、23区の公立小学校809校を児童数で完全ランキングしました。「大規模校はなぜ生まれるのか」「わが子にはどの規模が合うか」も、データと研究をもとに解説します。

この記事でわかること

  • 23区の児童数トップ20ワースト10の実名・所在地・学級数
  • 23区別の「1校あたり平均児童数」ランキングで見る、区ごとの学校規模
  • 1,000人超のマンモス校は23区に9校。なぜ生まれるのかの構造分析
  • 大規模校・中規模校・少人数校、わが子にはどの規模が合うかの判断ガイド
  • 100人以下の小規模校は23区にわずか2校。統廃合リスクのある学校は?

23区 児童数が多い小学校トップ20

東京23区の公立小学校809校を児童数で並べた上位20校です。

港南(港区) 1,269人 豊洲西(江東区) 1,162人 砧南(世田谷区) 1,107人 山野(世田谷区) 1,061人 芦花(世田谷区) 1,060人 東山(目黒区) 1,047人 金沢(板橋区) 1,032人 新田(足立区) 1,011人 豊洲北(江東区) 1,010人 久松(中央区) 993人 第二葛西(江戸川区) 979人 梅田(大田区) 968人 窪町(文京区) 960人 松丘(世田谷区) 956人 桜丘(世田谷区) 954人 誠之(文京区) 949人 桜町(世田谷区) 941人 芝浦(港区) 918人 中村(練馬区) 900人 松沢(世田谷区) 879人

出典:東京都教育委員会「東京都公立学校一覧」(令和6年5月1日現在)より編集部集計。義務教育学校は含まず(前期課程の集計は別途)。

順位 学校名 児童数 学級数 1学年平均 特徴
1 港南 港区 1,269 43 212人 品川駅港南口タワマン
2 豊洲西 江東区 1,162 34 194人 豊洲5〜6丁目・受入困難校
3 砧南 世田谷区 1,107 33 184人 二子玉川エリア
4 山野 世田谷区 1,061 34 177人 砧・祖師谷エリア
5 芦花 世田谷区 1,060 36 177人 千歳烏山エリア
6 東山 目黒区 1,047 33 174人 池尻大橋エリア
7 金沢 板橋区 1,032 30 172人 成増エリア
8 新田 足立区 1,011 32 168人 荒川沿い再開発
9 豊洲北 江東区 1,010 31 168人 豊洲2〜3丁目・受入困難校
10 久松 中央区 993 30 166人 日本橋エリア
11 第二葛西 江戸川区 979 33 163人 葛西エリア
12 梅田 大田区 968 29 161人 蒲田エリア
13 窪町 文京区 960 29 160人 茗荷谷エリア
14 松丘 世田谷区 956 29 159人 弦巻エリア
15 桜丘 世田谷区 954 30 159人 千歳船橋エリア
16 誠之 文京区 949 29 158人 文京区の名門校
17 桜町 世田谷区 941 33 157人 用賀エリア
18 芝浦 港区 918 27 153人 田町駅周辺
19 中村 練馬区 900 27 150人 中村橋エリア
20 松沢 世田谷区 879 33 146人 下高井戸エリア

1位は港南小学校(港区)の1,269人・43学級。品川駅港南口のタワーマンション群(ワールドシティタワーズ、コスモポリス品川等)からの児童が集中し、東京23区最大の小学校です。1学年あたり平均212人は、一般的な小学校の約2〜3倍の規模です。

注目すべきは世田谷区が7校もランクインしていること。砧南(1,107人)・山野(1,061人)・芦花(1,060人)・松丘(956人)・桜丘(954人)・桜町(941人)・松沢(879人)。世田谷区は湾岸タワマンとは無関係で、もともと住宅地としてファミリー層に人気が高いエリアが大規模校を生んでいます。

「マンモス校=タワマン」とは限らない:トップ20のうち、タワーマンション開発が直接の原因と言えるのは港南・芝浦(港区)・豊洲西・豊洲北(江東区)・新田(足立区)の5校。残りの15校は、世田谷区・目黒区・板橋区・中央区・文京区・江戸川区・大田区・練馬区と、従来からの住宅地の人口密度の高さが規模の大きさに直結しています。

23区 児童数が少ない小学校ワースト10

一方、児童数が少ない学校も見てみましょう。

順位 学校名 児童数 学級数 1学年平均
1 木根川 葛飾区 74人 6 12人
2 足立入谷 足立区 97人 6 16人
3 新河岸 板橋区 125人 9 21人
4 第六瑞光 荒川区 127人 10 21人
5 花園 新宿区 138人 9 23人
6 八幡 北区 140人 10 23人
7 常磐松 渋谷区 143人 6 24人
8 第三峡田 荒川区 147人 10 25人
9 大久保 新宿区 150人 8 25人
10 大森東 大田区 153人 7 26人

23区で最も児童数が少ないのは木根川小学校(葛飾区)の74人。1学年平均12人は1クラスの半分以下の規模で、23区で100人以下の学校はこの木根川小と足立入谷小の2校のみです。

少人数校が集中しているのは荒川区(2校)と新宿区(2校)。ワースト10の学校は23区の東側(葛飾・足立・荒川・北区)と、都心の古くからの住宅地(新宿・渋谷)に分布しており、大規模な新築マンション開発が少ないエリアに偏っています。

23区「1校あたり平均児童数」ランキング

次に、「その区に住んだら、だいたいどのくらいの規模の学校に通うことになるか」の目安となる区別ランキングです。区内の全小学校の児童数合計を学校数で割った値で並べています。

世田谷区 621人 港区 575人 杉並区 562人 文京区 561人 中野区 552人 中央区 551人 江東区 546人 練馬区 516人 大田区 497人 江戸川区 486人 品川区 462人 目黒区 462人 板橋区 461人 足立区 435人 豊島区 423人 北区 422人 墨田区 419人 渋谷区 419人 千代田区 416人 葛飾区 414人 台東区 373人 荒川区 373人 新宿区 350人

出典:東京都教育委員会「東京都公立学校一覧」(令和6年5月1日現在)より編集部集計。23区全809校。

1位は世田谷区(621人/校)。61校もの学校数がありながら、1校あたりの平均が最大。世田谷区は「学校の数が多い」のではなく、「1校あたりの規模が大きい」区です。対照的に新宿区(350人/校)が最も小さく、世田谷区の約6割の規模感。

ただし、これはあくまで「平均」です。世田谷区にも300人台の学校はありますし、新宿区にも700人超の学校があります。住む場所を決める際は、区の平均ではなく個別の学校の児童数を確認してください。

大規模校・少人数校、わが子にはどちらが合うか

「マンモス校は避けたい」「少人数の方がきめ細かい」——よく聞く意見ですが、どちらにもメリット・デメリットがあり、正解は子どもの性格と家庭の方針次第です。

大規模校(700人以上)のメリットとデメリット

  • メリット:クラス替えで多様な友人関係を築ける。部活動や委員会活動の選択肢が多い。教員数も多く、専科教員(音楽・図工・英語等)が充実していることが多い
  • デメリット:校庭や体育館の使用時間が制限される。運動会で自分の子を見つけにくい。先生が一人ひとりに目を配りにくい
  • 向いている子:社交的で新しい環境に適応しやすい子、多くの友達と関わりたい子

少人数校(300人以下)のメリットとデメリット

  • メリット:先生の目が行き届き、きめ細かい指導が受けられる。全校児童が顔見知りになれる。学年を超えた縦割り活動が活発で、上級生との交流が多い
  • デメリット:クラス替えがない(または少ない)ため、人間関係が固定しやすい。統廃合のリスクがある
  • 向いている子:人見知りしやすい子、落ち着いた環境で集中したい子、少人数で先生との距離が近い方が安心できる子

中規模校(300〜700人)が多数派

東京都のデータを集計すると、23区809校の児童数の中央値は456人(1学年76人、2〜3クラス)。300〜700人の中規模校が全体の約6割を占めており、これが23区の「標準的な小学校」です。

マンション購入前に確認すべき「学区の児童数」

マンション購入や引っ越しを検討中の方は、以下の3点を必ず確認してください。

  • ①通学区域はどの小学校か — 同じ町名でも番地によって学区が異なることがあります。各区の教育委員会HPで通学区域を確認できます
  • ②その学校の現在の児童数と学級数東京都公立学校一覧で確認可能。1,000人超の学校は校庭やプールの使用に制限がある可能性
  • ③今後の児童数推移東京都教育人口等推計で将来の児童数見込みを公表しています。大型マンションの建設予定がある地域は5年後に急増する可能性があります
「受入困難校」に注意:江東区では豊洲西小・豊洲北小など5校が児童急増で学校選択の対象外(受入困難校)になっています。港区でも城南小が同様の措置。これらの学校の学区に住んでも、学校選択制で他校を選ぶことすらできません。タワーマンション購入の際は、学区の小学校が受入困難校になっていないかを必ず事前に確認してください。

まとめ — 23区809校、最大17倍の規模差がある

東京23区の公立小学校は、港南小(1,269人)から木根川小(74人)まで、最大17.1倍の規模差があります。同じ「公立小学校」でも、1学年212人の大規模校と1学年12人の少人数校では、教育環境はまったく異なります。

大規模校が悪い、少人数校がいい(またはその逆)ということではありません。重要なのは、家庭の教育方針と子どもの性格に合った規模の学校を選ぶことです。学校選択制がある区(品川区港区江東区など)では、隣接校と児童数を比較した上で選択することも可能です。

この記事のデータが、お子さんの学校選び・住まい選びの一助になれば幸いです。

データ出典:東京都教育委員会「令和6年度 公立学校統計調査報告書【東京都公立学校一覧】」(令和6年5月1日現在)小学校(学校別)より編集部集計。23区の公立小学校809校を対象。義務教育学校(有明西学園等)は含まず。児童数には特別支援学級を含み、通級生は含みません。学校の受入状況については各区教育委員会のHPをご確認ください。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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