【2026年最新】品川区小学校ランキング全37校|学校選択データで徹底比較

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品川区には区立小学校31校と義務教育学校6校の計37校があります。義務教育学校とは、小学校から中学校までの9年間を1つの学校で一貫して学ぶ公立校のこと。品川区では「隣接する通学区域の学校を選べる」学校選択制を2001年に全国に先駆けて導入しており、毎年すべての学校の希望申請データを公表しています。

この記事では、品川区議会文教委員会に報告された学校選択の希望申請データ(令和7年度入学・最新)をもとに、通学区域外からわざわざ選ばれている小学校はどこかを数字で明らかにします。あわせて、品川区全体の中学受験率、全37校のデータ一覧、学校選択制の活用ポイントも掲載しています。

この記事でわかること

  • 品川区37校の人気ランキング(学区外からの希望申請者数ベース・公式データ)
  • 上位4校が全て義務教育学校(公立の小中一貫校)という品川区ならではの傾向
  • 品川区の中学受験率は35.0%で23区9位。義務教育学校が受験率に与える影響
  • 抽選になる学校・ならない学校の違いと、学校選択の活用ポイント

品川区小学校 人気ランキング(学区外希望申請者数順・上位20校)

以下は、令和7年度入学分の「学校選択制」希望申請データをもとに、通学区域外から入学を希望した人数で品川区37校を並べたものです(上位20校を掲載)。★マークは義務教育学校(小中一貫校)です。

品川学園 68人 ★一貫校 荏原平塚学園 63人 ★一貫校 日野学園 53人 ★一貫校 豊葉の杜学園 41人 ★一貫校 大井第一 26人 立会 26人 台場 25人 延山 24人 八潮学園 22人 ★一貫校 芳水 20人 戸越 20人 第一日野 16人 鮫浜 15人 浜川 14人 伊藤 14人 後地 14人 伊藤学園 14人 ★一貫校 城南第二 13人 京陽 13人 第四日野 10人

出典:品川区議会文教委員会資料「令和7年度新入学 学校選択の抽選結果について」(令和7年1月20日)より作成。★一貫校=義務教育学校(小学校から中学校まで9年間を1つの学校で学ぶ公立校)の前期課程(小学校相当)。

人気上位5校を徹底比較 — 一貫校が上位を独占

ランキングで最も目を引くのは、上位4校がすべて義務教育学校(公立の小中一貫校)であることです。通常の小学校で最も人気のある大井第一が5位に入り、ようやく小学校単体が登場します。

順位 学校名 区域外 流出 純流入 希望者計 定員 種別
1 品川学園 68人 -4人 +64 128 130 ★義務教育学校
2 荏原平塚学園 63人 -14人 +49 104 95 ★義務教育学校
3 日野学園 53人 -6人 +47 112 95 ★義務教育学校
4 豊葉の杜学園 41人 -7人 +34 112 95 ★義務教育学校
5 大井第一 26人 -8人 +18 147 130 小学校

1位 品川学園 — 品川駅至近、純流入+64で圧倒的1位

北品川3丁目に位置する義務教育学校で、区域外から68人が希望し流出はわずか4人。純流入+64人は全37校中ダントツの1位です。

  • 品川駅から徒歩圏(北品川駅・新馬場駅すぐ)。品川駅周辺のタワーマンション群から入学希望が集中
  • 2011年に品川小学校と城南中学校が統合して開校。品川区で5校目の小中一貫校
  • 校内に幼保一体施設「北品川すこやか園」を併設し、0歳から15歳まで同じ敷地で育つ環境
  • 中学進級時に無抽選で後期課程に進めるため、「品川駅エリアで9年間の一貫教育」を求める家庭に人気
品川学園の入学ポイント:定員130人に対し希望者128人で一見余裕があるが、区域外68人が殺到するため抽選を実施。第2順位(隣接学区)→第3順位(区内全域)の順に抽選される。なお、品川学園の通学区域は旧品川小学校エリア(北品川周辺)。近接する城南小学校の学区からの流入も多いとみられる。

2位 荏原平塚学園 — 品川区で最も新しい義務教育学校

平成25年(2013年)開校の義務教育学校で、品川区の義務教育学校6校の中で最も新しい学校です。区域外63人、純流入+49。

  • 小学校2校(荏原第二小・平塚小)と中学校2校(荏原第一中・平塚中)の4校が統合して誕生
  • 東急大井町線・下神明駅前に位置し、隣接する二葉すこやか園(幼保一体施設)・品川区立双葉図書館・地域センターと一体的な教育ゾーンを形成
  • 中延・戸越公園エリアの住宅街から広く希望者を集めている
  • 地域との連携が外部評価で高評価。保護者・地域連携の3項目が全て「A」評価の実績

3位 日野学園 — 全国初の施設一体型公立小中一貫校

平成18年(2006年)に第二日野小学校と日野中学校が統合して開校。全国で初めての施設一体型公立小中一貫校であり、品川区の小中一貫教育のシンボル的存在です。区域外53人、純流入+47。

  • 東五反田に位置し、大崎駅・五反田駅から徒歩圏。地上6階・地下2階建ての大規模校舎
  • 従来の6・3制を廃止し、9年間を4・3・2年で分ける「4-3-2制」を全国に先駆けて導入
  • 2016年に学校教育法改正に伴い正式に「義務教育学校」へ移行
  • 全校児童・生徒数は1,000人を超える大規模校。5年生からリボン(ネクタイ)を着用する伝統がある

4位 豊葉の杜学園 — 品川区3校目の一貫校

平成20年(2008年)開校。区域外41人、純流入+34。品川区で3番目に開校した小中一貫校です。

  • 二葉・豊葉の杜エリアに位置し、下神明駅・中延駅から徒歩圏
  • 小学校と中学校が統合して誕生した大規模校で、全校児童・生徒数は約750名
  • 前期課程在籍者は無抽選で後期課程に進級可能。実際に多くの児童がそのまま進級している

5位 大井第一小学校 — 通常校のトップ、大井町の伝統校

義務教育学校を除いた通常の小学校では最も人気が高い学校です。区域外26人、純流入+18。

  • 大井町駅徒歩圏に位置する伝統校。住基人口129人に対し希望者147人で定員130人超え
  • 大井町は品川区の商業・行政の中心地。周辺の再開発でファミリー層が増加中
  • 品川区の学力定着度調査で安定した成績を出している

「流出」データから見える品川区の学校選択の実態

品川区のデータが他区と異なるのは、「流出」(自分の学区から他校を希望した人数)も公表されている点です。これにより、各校がどれだけの児童を他校に「奪われているか」も数字で見えます。

  • 浜川小学校:流出49人で全校最多。住基人口206人に対し希望者171人、純流出-35人。ただし定員165人に対し希望者は十分で、「人口が多いからこそ流出も多い」側面がある
  • 城南第二小学校:流出48人。城南小の受入れ制限の影響で、城南エリアの人口が城南第二に割り振られるが、他校へ流れる家庭も多い
  • 中延小学校:流出39人。住基人口58人に対し希望者27人で、住民の半数以上が他校を選んでいる。近隣の荏原平塚学園(2位)への流出が大きい

抽選になる学校とならない学校、何が違うのか

令和7年度入学では37校中18校が抽選を実施しました。品川区は約半数の学校が抽選になっており、競争が激しい区です。

  • 品川学園:定員130人に対し希望者128人で一見余裕があるが、区域外68人が集中するため抽選実施
  • 第三日野:住基人口150人で定員130人を超過。区域内だけで定員オーバーとなり抽選
  • 城南小学校:住基人口219人で学校選択そのものから除外。品川駅エリアのタワマン集中で児童が増えすぎ、他校を選ぶことすらできない
  • 一方、中延小(定員60・希望者27人)や清水台小(定員60・希望者38人)のように大幅に定員割れしている学校は抽選にならない
城南小学校の特殊事情:品川駅港南口エリアのタワーマンション群から児童が集中し、住基人口だけで219人。定員を大幅に超えるため学校選択から除外されている。令和12年度まで約200人の入学が見込まれ、令和13年度以降はさらに増加すると予測されている。東品川4丁目11〜13番は令和8年度から通学区域が城南小→城南第二小に変更。

品川区の中学受験率は35.0%(23区9位)

品川区は公立小学校の卒業生のうち35.0%が私立中学に進学しています(令和6年度・2025年3月卒業)。これは23区で9位の数字です。

30% 32% 34% 36% R2 R3 R4 R5 R6 32.9% 32.1% 31.1% 35.1% 35.0%

出典:東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書【進路状況調査編】」令和2〜7年度版より独自集計

5年推移を見ると、R4(31.1%)を底に回復し、R5以降は35%前後で安定しています。港区(41.9%・3位)や文京区(48.5%・1位)と比べると低めですが、品川区には中学受験をせずにそのまま後期課程へ進級できる義務教育学校が6校あることが、受験率を一定程度抑えている要因の一つと考えられます。

逆に言えば、義務教育学校以外の通常の小学校に通う児童の実質的な受験率は、35%よりかなり高いと推測されます。

品川区37校の児童数・学級数一覧

以下は令和7年度入学分の各校データを「住民基本台帳による入学予定者数(=その学区に住んでいる新1年生の人数)」の多い順に並べたものです。希望者計は、ここに学校選択による増減を加えた実際の希望者数です。

学校名 住基予定数 希望者計 定員 純流入 種別
1 城南 219 183 -36 選択除外校
2 浜川 206 171 165 -35 小学校
3 第三日野 150 155 130 +5 小学校
4 芳水 131 128 130 -3 小学校
5 大井第一 129 147 130 +18 小学校
6 御殿山 126 107 95 -19 小学校
7 城南第二 122 87 95 -35 小学校
8 鈴ケ森 116 103 130 -13 小学校
9 第二延山 105 112 95 +7 小学校
10 鮫浜 104 108 95 +4 小学校
11 山中 100 79 95 -21 小学校
12 後地 96 99 95 +3 小学校
13 伊藤学園 92 92 95 ±0 ★義務教育
14 第四日野 88 83 95 -5 小学校
15 立会 79 103 95 +24 小学校
16 豊葉の杜学園 78 112 95 +34 ★義務教育
17 源氏前 76 65 60 -11 小学校
18 延山 76 80 95 +4 小学校
19 三木 75 48 95 -27 小学校
20 八潮学園 73 94 95 +21 ★義務教育
21 伊藤 72 83 95 +11 小学校
22 戸越 69 72 95 +3 小学校
23 第一日野 67 72 95 +5 小学校
24 京陽 67 55 60 -12 小学校
25 日野学園 65 112 95 +47 ★義務教育
26 品川学園 64 128 130 +64 ★義務教育
27 宮前 64 46 60 -18 小学校
28 旗台 60 58 60 -2 小学校
29 浅間台 58 38 60 -20 小学校
30 台場 58 69 60 +11 小学校
31 中延 58 27 60 -31 小学校
32 荏原平塚学園 55 104 95 +49 ★義務教育
33 小山 53 48 60 -5 小学校
34 大原 51 47 60 -4 小学校
35 小山台 43 41 60 -2 小学校
36 清水台 42 38 60 -4 小学校
37 上神明 41 34 60 -7 小学校

出典:品川区議会文教委員会資料(令和7年1月20日)。住基予定数は令和6年10月1日現在。希望者計は住基予定数+区域外流入+区域外流出。

注目すべきは品川学園(住基64人→希望者128人)のように、住基人口の2倍の希望者を集める学校がある一方、中延小(住基58人→希望者27人)のように半数以下に減る学校もあること。品川区は学校間の人気格差が非常に大きいのが特徴です。

学校選択制を活用するためのポイント

品川区の学校選択制は、隣接する通学区域の学校から1校を選んで希望申請できます。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 希望申請の締切は毎年10月31日。品川区電子申請サービスまたは学務課窓口で申請
  • 抽選には優先順位がある。第1順位は兄姉が在籍する場合、第2順位は隣接学区など。義務教育学校は旧ブロック制の経過措置枠もある
  • 義務教育学校に入学すると後期課程(中学相当)に無抽選で進級可能。中学での学校選択・抽選を回避したい場合は大きなメリット
  • 城南小学校は学校選択の対象外。通学区域外から入学できないので注意
  • 抽選結果は11月下旬〜12月上旬に品川区役所で公開抽選。繰上げは翌年1月中旬〜下旬に多い

まとめ — 品川区の小学校選びは「一貫校か通常校か」がカギ

品川区の学校選択データから見えたのは、義務教育学校(小中一貫校)への人気集中という明確な傾向でした。上位4校がすべて義務教育学校であり、「中学受験をせずに9年間の安定した教育環境を得たい」というニーズが強いことがわかります。

一方で、通常の小学校にも大井第一・立会・台場のように区域外から選ばれる人気校があります。また、流出データからは浜川小や中延小のように住民の多くが他校を選んでいる学校の存在も可視化されました。

品川区の小学校選びで最も重要なのは、「義務教育学校に入って一貫教育を受けるか」「通常の小学校に入って中学受験に備えるか」という方針を早い段階で決めることです。義務教育学校は人気が高く抽選になる可能性が高いため、学区内に住むか、抽選を覚悟するかの判断が必要になります。

なお、品川区内には品川翔英小学校(旧小野学園小学校・西大井駅徒歩3分)という私立小学校もあります。中学受験に力を入れている学校で、公立の義務教育学校とは異なるアプローチで教育を行っています。

この記事のデータは、品川区議会文教委員会資料「令和7年度新入学 学校選択の抽選結果について」(令和7年1月20日)、「令和8年度 新入学者の受入枠について」(令和7年7月1日)、東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書【進路状況調査編】」令和2〜7年度版をもとに独自に集計・編集したものです。品川区の学校選択制の詳細は品川区ホームページで閲覧できます。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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