こんにちは、PULMO編集部です。仙台市の保活を調べはじめると、多くのご家庭がまず立ち止まるのが「うちは何点になるんだろう?」という疑問です。
仙台市は、父母それぞれの基準指数を「合算」し、そこに世帯の調整指数を加える方式です。フルタイム共働きなら「父の基準指数+母の基準指数+調整指数」が世帯の合計指数になる、というのが仙台市保活の土台です。
この記事は、仙台市全体の保育園選びの「全体像」をやさしく整理する総覧記事です。5つの行政区を、仙台市独自の指数体系を軸に、令和8年度の最新の申込環境とあわせてご紹介します。
この記事でわかること
- 仙台市の選考が「基準指数(父母合算)+調整指数」で動くしくみ
- 福岡市・名古屋市と違い、父母の基準指数を「合算」する方式であること
- 令和8年度から多胎児世帯への調整指数(+2点)が新設されたこと
- 5区を代表する20園の利用希望児童数を年齢別に比較できること
- 空き状況は「仙台データダッシュボード」の空き枠マップで地図公開されていること
- 申込みは「第1希望の保育施設が所在する区役所保育給付課」へ
データの出典と注意点
本記事の数値は、仙台市公式「令和8年度保育施設等利用案内」「令和8年度仙台市保育利用対象施設等一覧」「保育施設等の入所状況一覧」「利用者負担額について」「仙台データダッシュボード」を出典としています。
市全体と行政区ごとの状況は傾向が大きく異なります。空き枠は退所者の発生で日々変動し、指数の配点も毎年見直されます。最終的な確認は、必ず各区役所保育給付課(青葉区の宮城総合支所管内は宮城総合支所保健福祉課)または最新の市公式情報でお願いします。
仙台市の保活は「基準指数の合算」+「調整指数の加点」で決まる
仙台市の保育園選考では、各施設の受入人数を超える申込みがあった場合、基準指数+調整指数の合計が高いお子さんから優先的に利用調整が行われます。
横浜市のA〜Iランク制とは異なり、保育を必要とする程度を点数化する方式です。仙台市の特徴は、父母それぞれの基準指数を「合算」して世帯の基準指数とする点にあります。
仙台市の保活で押さえる4つのポイント
- 指数は「基準指数+調整指数」の合計——合計の高い世帯から順に利用調整される
- 父母の基準指数は「合算」する——「低いほうを採用」ではなく、父+母を足したものが世帯の基準指数
- 調整指数で同点内の順位が動く——きょうだい在園・育休明け・多胎児・低所得世帯などの加点
- 空き状況は「仙台データダッシュボード」で地図公開——認可保育施設等の空き枠マップが見られる
基準指数——「保育を必要とする程度」を点数化したもの
基準指数は、保護者が保育を必要とする理由(就労、妊娠・出産、疾病・障害、介護等、求職活動、就学など)ごとに定められています。父母それぞれに基準指数を割り当て、その合算が世帯の基準指数です。
就労の場合は1か月の稼働日数と労働時間の組み合わせで点数が決まり、フルタイム勤務がもっとも高くなります。仙台市の保育認定の前提は、保護者が1か月に64時間以上就労していることです。
⚠️ 指数の配点は「利用案内16〜19ページ」で確認を
基準指数・調整指数の具体的な点数は「令和8年度保育施設等利用案内」の優先基準のページ(16〜19ページ)に掲載されています。配点は毎年見直される可能性があり、就労形態・稼働日数・労働時間の境界線で点数が変わります。
ご自身の世帯が何点になるかは、最新年度の利用案内または各区役所保育給付課でご確認ください。
❌ よくある勘違い——「夫婦の点数は低いほうだけ」ではなく「合算」
「夫がフルタイム、私が時短勤務。低いほうの私の点数で見られるのかな?」——これは多い勘違いですが、仙台市は父母それぞれの基準指数を合算します。福岡市・名古屋市の「低いほうを採用」とは異なる方式です。
| 夫:フルタイム勤務 | → 父の基準指数 |
| 妻:時短勤務 | → 母の基準指数 |
| 世帯の基準指数 | = 父+母(合算) |
合算方式のため、父母どちらかの就労時間が短くても、もう一方がフルタイムなら世帯の指数はある程度確保されます。両親ともフルタイムの世帯とは差が出ます。
育休中・時短勤務中は「本来の就労時間」で判定
育休復帰のタイミングで保活をする場合、育児休業中や時短勤務中は労働契約上の本来の就労時間で判定されるのが基本運用です。
時短勤務を選んでも、その時間ではなく本来の所定労働時間で基準指数が判定されるため、時短を理由に点数が大きく下がることは避けられます。適用条件や必要書類は年度で異なるので、就労証明書の依頼前に区役所保育給付課で確認しておくと安心です。
「就労証明書」が最後のカギ
実際の基準指数は、最終的に勤務先が記入する就労証明書の内容で決まります。証明日は利用開始希望日から6か月以内のものに限られ、4月入所1次調整では令和7年10月以降の証明日が対象です。
会社に依頼する前に、いまの働き方が基準指数表のどこに当てはまるかを確認しておきましょう。稼働日数・労働時間が境界線にある場合、記載内容で指数が変わることがあります。
就労証明書で見落としやすい3つのポイント
- 稼働日数と労働時間を正確に:点数は稼働日数と1か月の労働時間の組み合わせで決まります
- 自営業は事業の実態がわかる書類も必要:令和8年度から、収支内訳書・請求書・開業届などの添付が必要になりました
- 提出前に必ず写しを取る:育休給付金の延長手続き(ハローワーク)で申込書の写しが必要になります
調整指数——令和8年度から多胎児加算を新設
父母の基準指数を合算したあと、世帯の状況で加点・減点されるのが調整指数です。きょうだいの市内在園、産休明け・育休明け、低所得世帯、ひとり親世帯などの加算があります。
令和8年度入所からは、申込児童が多胎児(双子・三つ子等)の場合に調整指数2点が新たに適用されます。各項目の点数・条件は利用案内の優先基準のページに掲載されています。
指数が同点の場合の優先順位
合計指数が同点の場合は、利用案内の「指数同点の場合の利用調整順位」で判定されます。低所得世帯への加算がある世帯、両親の一方が単身赴任等で不在の世帯、申込締切日に市外の保育施設等へ有償で預けている世帯などが、判定要素として挙げられています。
育休延長を許容する場合の「申立書」
仙台市には「保育施設等利用調整に係る申立書」があります。利用待機となった場合に育休延長が可能で、利用調整の指数を下げることを許容できる場合に提出する書類です。
⚠️ 「申立書」を出しても、希望園に案内されることがある
利用案内には「指数を下げた場合でも希望保育施設等へ案内する場合があります」と明記されています。育休延長を前提に申立書を出しても、空きがあれば案内が来る可能性があります。
指数を下げる期間が年度をまたぐ場合は年度ごとに提出が必要です。なお、申込締切日までに利用申込みがない場合、待機通知は発行されません。育休延長給付の要件として待機通知が必要な場合はご注意ください。
空き状況の確認方法——「仙台データダッシュボード」の空き枠マップ
仙台市の保育施設の空き情報は、複数のチャネルで公開されています。中心になるのが市公式「仙台データダッシュボード」の空き枠マップで、認可保育施設等の空き状況が地図上で確認できます。
このほか、市公式サイト「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」では、利用調整後の空枠情報がExcelファイル等で公開されています。
⚠️ 空き枠マップは「直近の利用調整時点」の情報
空き枠マップや空枠情報は、あくまで「直近の利用調整(選考)後の状況」です。退園や各園の事情で変わることがあり、最新情報の反映に時間を要する場合もあります。
「随時調整に関する受け入れ状況」はホームページでは公表されておらず、希望施設のある区の保育給付課への電話確認が必要です。空き枠マップは参考情報として活用し、最終確認は区役所保育給付課で行うのが確実です。
仙台市は4月入所の1次利用調整の選考状況(施設・クラス年齢ごとの申込人数・内定者人数)もPDFで公開しています。過去の選考結果は毎年変動しますが、人気園の競争状況やエリア傾向をつかむ参考になります。
仙台市の保育料——0〜2歳児は所得別、3〜5歳児は無償
3〜5歳児クラスは国の無償化により、所得にかかわらず保育料が無償です(食材料費は保護者負担、条件により副食費免除)。
0〜2歳児クラスの保育料は保護者の所得(市民税の課税額等)で決まります。仙台市の0〜2歳児クラスの保育料には食材料費(主食費・副食費)が含まれているのが特徴です。延長保育を利用する場合は別途利用料が発生します。
0〜2歳児の保育料は世帯の市町村民税で階層が決まり、税額は4〜8月分は前年度、9月〜翌3月分は当年度のものに切り替わります。年度途中で保育料が変わるのはこのためです。詳しい金額は仙台市公式の利用者負担額の資料でご確認ください。
5区を眺める——区ごとの傾向と入り口
仙台市は5つの行政区(青葉区・宮城野区・若林区・太白区・泉区)で構成されています。利用調整基準は統一されていますが、人気園の集中度・共働き世帯比率・再開発の進み具合が区ごとに違うため、実際の入りやすさは大きく異なります。
近年は青葉区・若林区・太白区で人口の社会増(転入超過)が続き、子育てファミリーの転入も活発です。
青葉区(市内中心部・西部)
仙台市最多の人口を誇る区。仙台駅周辺・国分町の都心機能と、北山・北仙台の住宅街、宮城地区(宮城総合支所管内)まで帯状に広がります。人口の社会増がもっとも大きいエリアです。
宮城総合支所管内の施設に申込む場合の窓口は、青葉区役所ではなく宮城総合支所保健福祉課です。青葉区のホームページ
太白区(南部)
副都心「あすと長町」の再開発で大型マンションの建設が進み、ファミリー層の転入が増加。長町・長町南エリアを中心に保活ニーズが高く、申込みが集中しやすい区です。
南部には秋保・生出など自然豊かなエリアもあり、区内でも状況が大きく異なります。太白区のホームページ
宮城野区(東部)
仙台駅東口の再開発エリアや、プロ野球本拠地・水族館などの交流スポットを抱える区。駅東口周辺はマンション開発が進み、職住近接を求める子育て世帯の関心が高まっています。沿岸部・田園地帯まで含む、市街地と郊外が共存する区です。宮城野区のホームページ
若林区(南東部)
仙台駅の南東に位置し、荒町・河原町の歴史ある町並みと、卸町などの新しい住宅・商業エリアが共存。人口規模は5区で最小ですが、近年は社会増が続き、定住先として安定した人気があります。
若林区役所の保育給付課保育係は、ほかの区とは内線番号が異なります。若林区のホームページ
泉区(北部)
泉中央駅を中心とした計画的なまちづくりが進んだ区。泉パークタウンなどの住宅地が広がり、地下鉄南北線で都心へ直結する利便性からファミリー層に長く支持されています。区北部には泉ヶ岳などの自然環境もあります。泉区のホームページ
5区を代表する20園——主要園の「利用希望児童数」で見る
仙台市は、福岡市の空きマップ記号(◎○△×)ではなく、各園の利用希望児童数などの実数を公開しています。ここでは仙台市公式「保育施設等の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)」をもとに、5区から計20園を抜き出し、年齢別の利用希望児童数を整理しました。
利用希望児童数とは、その園を希望しながら入れていない子どもの人数(第2希望以下を含む)です。数字が大きい園・年齢ほど入園のハードルが高いことを意味します。希望が集中しやすい0歳・1歳の列を強調しています。
表の見方
数字は、その園の各年齢クラスを希望しながら入れていない利用希望児童数(第2希望以下を含む)です。「0」はその年齢で待機が出ていないことを示し、必ずしも空きがあるとは限りません。数字が大きいほど希望が集中し、入りにくい状態です。
表は各区から代表的な4園を抜き出したもので、区内のすべての園を網羅したものではありません。
出典:仙台市「保育施設等の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)」をもとにPULMO編集部が各区から計20園を抽出。数字は利用希望児童数(第2希望以下を含む)。空き状況・待機状況は退所等で日々変動するため、最新情報は所在区の区役所保育給付課でご確認ください。
この表の数字が「0」でも、空きがあるとは限りません。仙台市はクラス年齢ごとに受入枠を設けているため、利用児童数が定員に満たない園でも入れない場合があります。
利用調整後の最新の空き枠は、仙台市「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」や、仙台データダッシュボードの空き枠マップで必ずご確認ください。
区ごとの傾向——1歳児の希望集中が共通の課題
仙台市公式の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)を区ごとに集計すると、5区に共通する傾向が見えます。1歳児クラスへの希望集中です。5区合計の利用希望児童数は、0歳児157人に対し1歳児は388人と2倍以上。0歳のうちに入園を決めるか、1歳の激戦を見据えて早めに動くかが、最初の分かれ道です。
区別では太白区が突出しています。1歳児139人、3歳児149人など全年齢で待機が多く、長町・あすと長町の再開発に伴う子育て世帯の流入が背景です。泉区も1歳児127人と多く、泉中央周辺で1歳の枠を確保しにくい状況がうかがえます。
一方宮城野区は1歳児53人、若林区は0歳・1歳がそれぞれ20人台と、太白・泉に比べ落ち着いた水準。青葉区は本所管内で0〜1歳に希望集中があるものの、宮城総合支所管内(愛子・落合方面)は比較的待機が少なめです。
もっとも、これは区全体を合計した数字です。同じ区内でも園や駅エリアによって状況は大きく異なるため、希望する園の年齢別の状況は各区役所保育給付課で個別にご確認ください。
認可以外の選択肢
地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育)
おおむね0〜2歳児を対象とした少人数の認可施設です。小規模保育事業、家庭的保育事業(保育ママ)、事業所内保育事業などがあり、いずれも市の利用調整の対象です。
地域型保育事業を卒園する3歳児には、進級先を確保するための調整指数の取扱いが設けられています。「3歳の壁」への対応で、適用条件は利用案内でご確認ください。
居宅訪問型保育事業
保育者が自宅を訪問して保育を行う事業です。申込先や必要書類が他の保育施設と異なるため、利用を検討する場合は仙台市公式サイトの専用ページで詳細を確認してください。
認可外保育施設・企業主導型保育事業
市の認可を受けていない認可外保育施設や、企業が従業員のために設置する企業主導型保育事業もあります。申込窓口・利用料・保育内容が独自に決まるため、見学のうえで生活リズムに合うか確認してください。
なお仙台市の利用調整では、申込締切日に申込児童を市外の保育施設等へ有償で預けている場合が、同点時の優先順位の判定要素のひとつとされています。
申し込み前に知っておきたいこと
申し込みスケジュール(令和8年4月入園の実績)
令和8年4月1日付入所は、1次申込みが令和7年11月4日〜12月3日、2次申込みが12月4日〜令和8年2月2日でした。1次調整の結果は1月15日頃、2次調整の結果は2月19日頃に発送。2次で待機となった方を対象に3月上旬の「2次追加利用調整」も行われます。
令和9年4月入園を検討するご家庭は、前年の4〜9月に情報収集と見学を済ませ、11月の1次申込みに間に合うよう準備を進めるのが基本です。
年度途中の入園は「1日付」「16日付」の2つの締切
仙台市の年度途中入園は、各月1日付と16日付の2つの利用開始日があります。1日付は前月5日まで、16日付は前月20日までが申込締切です(土日祝等は前開庁日)。
一度申込みをすれば、その年度中(令和9年3月16日付入所分まで)有効なので、年度途中入園で何度も申込みし直す必要はありません。
申込先は「第1希望の保育施設が所在する区役所」
申込書類の提出先は、第1希望の保育施設等が所在する区の区役所保育給付課です。お住まいの区ではなく「第1希望の園がある区」が窓口になる点に注意してください。
青葉区の宮城総合支所管内の施設の場合は宮城総合支所保健福祉課が窓口です。窓口・郵送のほか、マイナポータル(ぴったりサービス)を利用した電子申請にも対応しています。
面接は「利用が見込まれる施設」で実施
利用が見込まれる場合、面接のお知らせが届きます。面接は原則として利用が見込まれる施設で行われ、お子さまの発達・健康状況を伺うため、お子さまと保護者で出席します。面接の時点では利用の可否は未定で、面接後に利用調整結果通知が発送されます。
市外在住者は転入予定で対応可
申込時点で住民票が市外でも、転入を予定していれば申込みが可能です。ただし、保育施設等の利用開始日までに仙台市に居住する(お子さんと保護者の住民票が仙台市にある)必要があります。遠方からの転入予定でも仙台市の保活に参加できます。
公式情報・参照元リンク
本記事は、以下の仙台市公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
- 保育施設等の利用を希望されるみなさまへ(利用案内、施設一覧、空枠情報)
- 令和8年度保育施設等利用案内(PDF)
- 保育施設等を利用する場合の利用者負担額について
- 保育施設等入所状況一覧(仙台データダッシュボードの空き枠マップへのリンクあり)
各区役所保育給付課の連絡先は次のとおりです。お住まいの区ではなく、第1希望の保育施設が所在する区が窓口です。
- 青葉区役所 保育給付課保育係:022-225-7211(内線6763)
- 宮城野区役所 保育給付課保育係:022-291-2111(内線6763)
- 若林区役所 保育給付課保育係:022-282-1111(内線6622)
- 太白区役所 保育給付課保育係:022-247-1111(内線6765)
- 泉区役所 保育給付課保育係:022-372-3111(内線6763)
- 宮城総合支所 保健福祉課保育給付係:022-392-2111(内線5444)
※ 本記事は仙台市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。利用調整の指数の配点をはじめ、制度の細部は年度によって変わります。申込み前には必ず最新年度の「保育施設等利用案内」と各区役所保育給付課の案内をご確認ください。
