こんにちは、PULMO編集部です。横浜市の保活シリーズ個別区記事の第3弾は、青葉区です。たまプラーザ、あざみ野、青葉台、藤が丘など、田園都市線を中心に教育熱心なファミリー層が住むエリアとして広く知られています。
横浜市の保活全体の構造については 横浜市の保育園空き状況|18区全体を「ランク制」の視点でやさしく整理 で詳しく扱っています。この記事では、青葉区に絞った最新の空き状況と、エリアごとの保活の傾向を見ていきます。
この記事でわかること
- 青葉区の保育園の最新の空き状況(令和8年4月時点の受入可能数)
- 合計436枠が68施設にバランスよく分散する区の特徴
- 港北区との対照——1歳枠が市平均並みに確保されている背景
- たまプラーザ・あざみ野・青葉台・藤が丘などエリアごとの傾向
- 私立幼稚園が強い区ならではの3歳壁の捉え方
データの出典と注意点
本記事の数値は、横浜市公式「保育所等の入所状況(令和8年4月1日時点)」と、青葉福祉保健センターこども家庭支援課の公開情報を出典としています。
「空き枠」は新規入園に対して提示されている枠の数で、申込者数とは別の概念です。実際の入りやすさは、申込者数とのバランスで決まります。最終確認は青葉区役所こども家庭支援課(電話 045‐978‐2428)でお願いします。
青葉区はどんな区?保活の前提条件
青葉区は、東急田園都市線の沿線を中心に、たまプラーザ、あざみ野、江田、市が尾、藤が丘、青葉台、田奈の7駅をエリア内に擁する区です。横浜市内でも特に教育意識の高いファミリー層が多く、世帯所得水準も市内上位の地域として知られています。
子育て環境の特徴は、認可保育所と並んで私立幼稚園・認定こども園の選択肢が非常に多いことです。3歳から幼稚園に通わせる文化が根強く、保育園との二択ではなく「保育園・認定こども園・幼稚園預かり保育」を含めた多層的な選択肢のなかで検討するご家庭が多いエリアでもあります。
田園都市線一本で渋谷直結の地の利
青葉区の魅力の中心は、東急田園都市線の都心アクセスのよさです。たまプラーザから渋谷まで急行で約20分、あざみ野駅は田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインの乗換駅でもあり、新横浜・横浜方面へのアクセスも確保されています。
この地の利が、共働きの都内勤務世帯を引き寄せ続けています。保育園選びも、住まいの近さだけでなく「通勤動線にあるか」「駅から園までの徒歩経路がベビーカー対応か」といった現代的な観点が重要になります。
私立幼稚園が強い区の意味
青葉区の保活を理解するうえで、私立幼稚園の存在は外せません。区内には認定こども園・私立幼稚園が多数あり、3歳から幼稚園に通わせる選択肢が広く確保されています。横浜市が認定した「横浜市預かり保育幼稚園」を選べば、午前7時30分から午後6時30分まで長時間の預かり保育が利用でき、夏休みなどの長期休業期間中も預け先が確保されます。
結果として、青葉区の保活は「0〜2歳は認可保育所を狙い、3歳から幼稚園へ移る」という選択肢が現実的に成立する区になっています。後ほど見ていく年齢別の空き枠構成にも、この傾向が反映されています。
青葉区の保育園、最新の空き状況
青葉区内には、令和8年4月1日時点で68の保育施設があり、合計約436枠が公開されています。施設数・合計枠数ともに市内6位前後で、人口規模に見合った中堅クラスの数字です。
港北区の118施設と比べると施設数は少なめですが、年齢別の構成は対照的に整っており、若い世帯の保活ニーズに応えやすい設計になっています。
0歳43枠(9.9%)、1歳32枠(7.3%)、2歳49枠(11.2%)と、低年齢クラスの枠が比較的バランスよく確保されています。3〜5歳は合計312枠で全体の71%を占めますが、これは私立幼稚園に流れる前提のクラス設計とも整合した数字です。
特に注目したいのが、3歳児クラスの枠が93と比較的多く確保されている点です。これは、青葉区では2歳までに認可保育所に入っていたお子さんが、3歳のタイミングで私立幼稚園や認定こども園に転園するケースが一定数あるためです。進級せずに幼稚園へ移る子が出ることで、その分の枠が3歳児クラスで新たに空き、年度途中や4月から新規入園を狙うご家庭にとっては「3歳からの認可保育所転入」が現実的な選択肢になります。
主要4区と比較してわかる青葉区の特徴
本シリーズで個別記事を制作している市内主要4区と、参考の鶴見区を加えて比較すると、青葉区の位置づけがよく見えてきます。
青葉区の1歳枠32は、神奈川区49・鶴見区50・都筑区41に次ぐ規模で、市平均(区平均約20枠)を上回っています。港北区の1歳枠12と比較すると、青葉区の1歳枠は約2.7倍です。「同じ田園都市線・東急沿線」というイメージで括られがちな両区ですが、1歳児クラスの入りやすさは大きく異なります。
この差を生んでいる要因のひとつが、青葉区の世帯構造です。区内の子育て世帯は持ち家比率が高く、長期居住の傾向があります。一方の港北区は、再開発で流入する若い世帯が多く、0歳から保育園に預ける需要が爆発的に伸びている地域です。同じ「ファミリー層に人気」のイメージでも、世帯のライフステージが異なるため、保育需要のかかり方が違うのです。
エリア別に見る、入りやすさの違い
青葉区内のエリアごとに、保育園の数と保活の傾向は異なります。田園都市線沿線を北側から順に見ていきます。
たまプラーザ・あざみ野エリア
東急田園都市線たまプラーザ駅・あざみ野駅を中心とするエリアです。新石川・美しが丘の住宅地は青葉区を代表するブランドエリアで、保育園・認定こども園・私立幼稚園が高密度に集積しています。たまプラーザもみじ保育園、グローバルキッズたまプラーザ保育園、小学館アカデミーたまプラーザ保育園など、定員規模の大きい認可園も複数あります。
このエリアは、共働き世帯の集中度も高いため、申込競争は青葉区内で最も激しい部類です。一方で園数が多いため、認可外も含めて選択肢を広げれば、入園の現実度は比較的高いと言えます。
江田・市が尾エリア
たまプラーザの隣にあたる江田駅・市が尾駅を中心とするエリアです。市が尾は区役所所在地で、青葉福祉保健センターも市ケ尾町にあります。住宅街として歴史が長く、たまプラーザほどの賑わいはありませんが、保育園・認定こども園が安定して整備されているエリアです。
市が尾駅周辺には市が尾保育園、グローバルキッズ市が尾園、ピッピみんなの保育園、ベネッセ市ヶ尾駅前保育園などがあり、駅近の認可園も複数選べます。
藤が丘・青葉台エリア
東急田園都市線藤が丘駅・青葉台駅を中心とするエリアです。青葉台は商業集積が大きく、駅前にはパルテ青葉台があり、その2階には1〜2歳児を対象とした小規模保育施設が運営されています。藤が丘エリアにはあゆみ保育園藤が丘、アスク藤が丘保育園、グローバルキッズ藤が丘一丁目園、スターチャイルド藤が丘ナーサリーなどが集積しています。
青葉台駅周辺はしらとり台保育園が複数園を展開しているほか、認定こども園・私立幼稚園も多く、3歳以降の選択肢が幅広い地域です。
田奈・恩田・奈良エリア
東急田園都市線田奈駅、こどもの国線恩田駅、奈良町周辺のエリアです。区の西端にあたり、緑豊かな住宅地として整備が進められてきました。横浜市奈良保育園、もみじ第二保育園、MIWAあかね台光の子保育園など、地域密着の認可園があります。
このエリアは、駅から離れた住宅地に園が点在するため、自家用車での送迎を前提とした保活設計が現実的です。区内の他エリアと比べると保活の競争はやや穏やかな傾向があります。
青葉区の申し込み手順
青葉区の保育所の利用申請は、青葉福祉保健センターこども家庭支援課が窓口になります。所在地は青葉区市ケ尾町31-4、最寄駅は東急田園都市線市が尾駅です。
申請方法(オンライン・郵送・窓口)
令和8年度からは、マイナポータルを利用したオンライン申請が広く利用できるようになりました。共働き世帯にとっては、書類のやり取りをメールで完結できる利便性が大きく、第一の候補にしていただいて差し支えありません。
郵送・窓口申請の場合は、青葉福祉保健センターこども家庭支援課保育担当が宛先・窓口になります。窓口では平日に保育コンシェルジュへの相談予約も受け付けており、ご家庭の状況に応じた個別のアドバイスを受けることができます。
スケジュール(令和9年4月入園を想定)
令和9年4月入園を狙う場合のスケジュール感は、おおよそ次のとおりです。年度によって日程が変わるため、必ず青葉区公式の最新案内をご確認ください。
- 令和8年9月:令和9年度の利用案内が公開、就労証明書の様式もダウンロード可能に
- 令和8年10月:オンライン申請の受付開始
- 令和8年11月初旬:4月一次利用調整の申請締切
- 令和9年2月上旬:4月一次利用調整の結果通知
- 令和9年2月中旬:4月二次利用調整の申請締切(保留通知に同封の取下書兼変更届出書で希望園の追加も可能)
- 令和9年3月:4月二次利用調整の結果通知、5月以降の月次申請受付開始
3歳の壁、青葉区での捉え方
小規模保育事業や家庭的保育事業は0〜2歳までの預け先です。3歳に進級するタイミングで、進級先の保育所等を改めて探す必要があり、これが「3歳の壁」と呼ばれています。
青葉区では、この3歳の壁が他区と少し違った構造になります。理由は、私立幼稚園の選択肢が豊富にあるためです。横浜市預かり保育幼稚園を選べば、午前7時30分から午後6時30分までの預かりが可能で、夏休みなどの長期休業中も預け先が確保されます。共働きでも幼稚園が現実的な選択肢になり得るのが、青葉区ならではの特徴です。
もちろん、認可保育所への3歳進級を狙う場合も、小規模保育事業卒園児には調整指数の加点が付きます。0〜2歳を小規模で、3歳から認可へ進級するルートも有効です。詳しくは 横浜市の保育園入園 指数・選考基準のやさしい解説 をあわせてご覧ください。
認可以外の選択肢と地域子育て支援拠点
青葉区にも、認可保育所以外の選択肢が複数あります。横浜保育室、小規模保育事業、家庭的保育事業、企業主導型保育事業、認可外保育施設、そして認定こども園・私立幼稚園の預かり保育です。
区内には地域子育て支援拠点「ラフール」があります。妊娠期から未就学児を育てるご家庭の交流・相談スポットで、保活の情報収集にも活用できます。NPO法人ワーカーズ・コレクティブ パレットが区との協働で運営しており、青葉区内の保育所等一覧も同サイトでわかりやすくまとめられています。
保育コンシェルジュへの相談も、青葉区役所で予約のうえ利用できます。ご家庭の状況に応じた園選びの相談ができるため、最初の見学先選びに迷ったタイミングでぜひ活用してください。
公式情報・参照元リンク
本記事は、以下の横浜市・青葉区公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
- 青葉区 保育所情報(青葉区役所)
- 令和8年度4月申請について(青葉区役所)
- 保育所等の入所状況(横浜市こども青少年局)
- 青葉区地域子育て支援拠点 ラフール
青葉区役所こども家庭支援課(保育担当)の連絡先は、電話 045‐978‐2428、FAX 045‐978‐2422です。お住まいの状況に合わせた個別のご相談はこちらでお受けいただけます。
横浜市全体の保活の構造、ランク制の仕組み、保育料、子育て支援制度については以下の記事でも詳しく扱っています。あわせてご覧ください。
