こんにちは、PULMO編集部です。神戸市の保活でまず押さえておきたいのは、選考が「点数」で動くという点です。
神戸市は父母それぞれの保育の必要性を基準指数に置き換え、その父母の合計点を世帯の基準指数とします。さらに家庭状況による調整指数を加減し、合計の高い世帯から内定が決まります。
この記事は、神戸市全体の保育園選びをやさしく整理する総覧記事です。点数制のしくみを解説したうえで、9区を代表する20園の受入予定(空き状況)をひと目で確認できる比較表を用意しました。お住まいの区から、検討園の空き状況をご覧いただけます。
この記事でわかること
- 神戸市の選考が「基準指数(父母合算)+調整指数」で動くしくみ
- 同点のときは「優先順位表」で判定されること
- 9区を代表する20園の受入予定(◎○△×)を年齢別に比較できること
- 申込みは「希望施設のある区」の区役所・支所へ——前々月末日が締切
- 0〜2歳児は全世帯で第2子半額・第3子無料であること
データの出典と注意点
本記事の数値は、神戸市公式「教育・保育施設(2・3号)の申込状況」「教育・保育給付認定(2・3号認定)の申請・利用申込」「保育認定を受けた子どもに係る利用者負担額」、各区役所・支所の公開資料を出典としています。
受入予定は2026年6月入所希望分(2026年4月15日現在)の数値で、退所等により日々変動します。利用調整基準の配点も毎年見直されます。申込み前には必ず最新年度の利用案内と各区役所・支所の保健福祉課にご確認ください。
神戸市の保活は「基準指数+調整指数」の点数で決まる
神戸市の保育園選考では、認可保育所等の申込みが受入枠を超えた場合に「利用調整(選考)」が行われます。優先順位は、次の3つを組み合わせて決まります。
神戸市の選考 3つの要素
- 基準指数——父母それぞれの就労・疾病などの保育の必要性を点数化し、父母の点数を合算して世帯の基準指数とする
- 調整指数——ひとり親世帯・きょうだい在園・育休延長許容などの加点・減点を、基準指数に加減する
- 優先順位表——合計指数が同点で並んだ場合に、さらに細かい項目で順位を判定する
神戸市の選考は、東京23区と同じ「父母の点数を合算する方式」です。父母どちらか低いほうのランクを採用する横浜市・川崎市とは異なり、共働きフルタイムなら父母の点数がそのまま足し合わされます。就労を理由とする場合の基準指数は、就労時間が長いほど高くなります。
❌ よくある勘違い——育休延長を「希望」と書くと大きく減点される
神戸市の調整指数には、「希望園に入れない場合は育児休業の延長も許容できる」という申告に対する大幅な減点があります。育休を延長したい気持ちがあっても、その意向を申込みで示すと内定順位が大きく下がります。
育休延長と入所のどちらを優先したいかは、申込み前に整理しておくことをおすすめします。
⚠️ 配点の詳細は最新年度の「保育利用調整基準」で確認を
基準指数・調整指数の具体的な配点は毎年見直されます。同点時の優先順位表も含め、ご自身の世帯の指数は最新年度の「保育所等利用ガイド」または各区役所・支所の保健福祉課でご確認ください。
9区を代表する20園——受入予定(空き状況)で見る
神戸市9区にはそれぞれ、地域の保活で軸となる代表的な保育園があります。ここでは、神戸市公式が公開する2026年6月入所希望分(2026年4月15日現在)の受入予定をもとに、各区から計20園を編集部で抜粋しました。激戦区である東灘区・中央区・北区・垂水区は、園数を厚めにしています。
受入予定は、その園のそのクラスに何人受け入れられる見込みかを示す記号です。各園の最新の状況は、所在区の区役所・支所保健福祉課(列の最右にリンクあり)でご確認ください。
表の凡例
◎=6人以上 ○=3〜5人 △=1〜2人 ×=0人 -=クラス設定なし等
赤字は0歳または1歳児クラスに空きあり(保活の主戦場)。「△」「○」でも求職活動中は入所できないことがあります。「(小)」は0〜2歳児対象の小規模保育・家庭的保育です。最新の空き状況は各区役所・支所の保健福祉課でご確認ください。
出典:神戸市「教育・保育施設(2・3号)の申込状況」2026年6月入所希望分(2026年4月15日現在)をもとにPULMO編集部が9区から計20園を抽出。掲載は所在区別で、激戦区の東灘区・中央区・北区・垂水区は園数を厚めにしています。「(小)」は0〜2歳児対象の小規模保育・家庭的保育、「(北神)」は北神区を示します。受入予定は退所等で日々変動するため、最新情報は各区役所・支所の保健福祉課でご確認ください。
この受入予定は6月入所希望分(年度途中入所)の数値で、4月入所の選考が終わった後の空き状況です。0〜1歳クラスは×(受入なし)が多く、年度途中の入所は全区を通して厳しめです。
一方、3歳以上や公立保育所には◎・○の空きが見られる園もあります。4月入所の本格的な状況は、神戸市公式の最新の申込状況でご確認ください。
20園のなかで「1歳枠が見える」園は13園
神戸市の保活の主戦場は1歳児クラスの4月入園ですが、2026年6月時点で1歳児クラスに空きが確認できる園は、上記の20園中13園です。なかでも御影のどか保育園・灘保育所・あさひ保育園は1歳が「◎」(6人以上)で、1歳途中入所を狙うご家庭にとって心強い選択肢です。
一方、中央区・兵庫区・須磨区・北区の公立保育所には1歳が「×」の園も目立ち、年度途中の入所は厳しめです。
激戦区でも公立保育所に空きが見えることがある
今回、東灘区・中央区・北区・垂水区の激戦区を厚めに掲載しましたが、激戦区だからといってすべての園が×というわけではありません。御影のどか保育園(東灘)、宮本保育所(中央)、ひよどり台保育所(北)のように、0〜1歳に△・○が出ている園もあります。
逆に、もっとも安定して空きがあるのは西区です。あさひ保育園は0〜5歳の全クラスが「◎」で、9区のなかでは群を抜いて入りやすい部類です。
9区を眺めてみる——区ごとの傾向
神戸市は9つの行政区で構成されています。市が選考ルールを統一しているとはいえ、実際の入りやすさは区によって大きく異なります。各区にある園の総枠数と、その区に住む0〜5歳児の人数・申込み傾向のバランスが、区ごとに違うためです。
都心・東部(東灘区・灘区・中央区)
岡本・御影・三宮を抱える神戸の中心エリアです。教育熱心なファミリー層が多く、タワーマンションの供給も進み、0〜1歳の希望集中が市内でも強く出ています。
東灘区は市内有数の激戦区で、私立の人気園は0〜1歳が×に集中。中央区も三宮の都心回帰で0〜1歳の希望集中が強いエリアです。灘区は公立保育所に空きが見られる園もあります。
西部・南部(兵庫区・長田区・須磨区・垂水区)
兵庫駅・新長田・須磨・舞子に住宅地が広がるエリアです。長田区は公立保育所に◎・○の空きが比較的多く見られます。垂水区は施設数が市内でも多く、舞子・垂水・学が丘エリアで公立・私立とも空きにばらつきがあり、激戦区のひとつです。
須磨区の名谷・妙法寺(北須磨支所管内)は1歳児クラスが×中心で、年度途中の入所は厳しめです。
北部・西部(北区・西区)
鈴蘭台・岡場のニュータウンを抱える北区と、西神中央・学園都市の西区です。北区南部の鈴蘭台エリアは0〜1歳の希望集中が市内でも強い激戦区で、北神区(岡場・有馬)は比較的落ち着いています。西区は西神・玉津エリアで公立保育所に空きが見られ、9区のなかでは比較的入りやすい部類です。
認可以外の選択肢
神戸市の保活では、認可保育所・認定こども園のほかにも複数の選択肢があります。
地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育)
0〜2歳児を対象とした少人数の認可施設です。上の表でも「(小)」として一部を掲載しています。小規模保育事業、家庭的保育事業(赤ちゃんホーム)、事業所内保育事業などがあり、いずれも市の利用調整の対象です。
駅近の認可保育所より申込が少ない傾向があり、0〜2歳の枠を確保する選択肢として有力です。
認可外保育施設・企業主導型保育
認可保育所等に内定しなかった場合の受け皿として、認可外保育施設や企業主導型保育施設があります。直接施設へ申し込む形になり、利用料・保育内容は施設ごとに異なります。
神戸市が無償化対象として確認した施設は公式サイトで一覧公開されているため、見学のうえでご家庭の生活リズムに合うかを確認してください。
申し込み前に知っておきたいこと
申込先は「第1希望の施設がある区」の区役所・支所
神戸市の保育所等の利用申込みは、第1希望の施設が所在する区の区役所・支所の保健福祉課こども福祉担当(玉津支所は保健福祉担当)が窓口です。住民票のある区ではなく、第1希望の施設の所在区が窓口になる点に注意してください。
窓口のほか、電子申請にも対応しています(神戸市外の施設に申込む場合は電子申請不可)。
年度途中入所は「前々月末日」が申込締切
年度途中(1〜3月を除く)の申請は、原則として入園希望月の2か月前の末日までが締切です(例:6月入園希望は4月末日まで)。電子申請は希望月の3か月前の1日から2か月前の末日までです。4月入園は申込が集中するため別途1次・2次の受付期間が設けられます。
0〜2歳児は全世帯で第2子半額・第3子無料
3〜5歳児は全世帯、0〜2歳児は住民税非課税世帯が無償です。神戸市は0〜2歳児の保育料について、すべての世帯で第2子を半額・第3子以降を無償としています。
3〜5歳児の副食費は、市民税所得割合算額が57,700円未満(ひとり親・在宅障害児者世帯等は77,100円以下)の世帯と、全世帯の第3子以降が免除されます。0〜2歳児クラスの給食費は保育料に含まれます。
育休延長を希望する場合の手続き
前述のとおり、神戸市の調整指数には育休延長を許容する申告への減点があります。一方で、利用調整で保留(待機)となった場合は、育児休業給付金の延長手続きに必要な保留証明書を発行してもらえます。
育休延長を視野に入れている場合の申込み方法は、各区役所・支所の保健福祉課でご相談ください。
公式情報・参照元リンク
本記事は、以下の神戸市公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
- 教育・保育施設(2・3号)の申込状況(区ごと・園ごとの受入予定・申込児童数)
- 教育・保育給付認定(2・3号認定)の申請・利用申込(申請方法・締切)
- 保育認定を受けた子どもに係る利用者負担額(保育料)(保育料・多子軽減)
- 保育所などの利用に必要な認定の申請書類(申請書ダウンロード)
申請書の記入方法や制度全般は神戸市行政事務コールセンター(電話 078-291-5952/平日8時45分〜17時30分)へ。2・3号認定の内容や書類の提出先は、第1希望の施設がある各区役所・支所の保健福祉課こども福祉担当が窓口です。
※ 本記事は神戸市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。受入予定や利用調整基準の配点をはじめ、制度の細部は年度・月によって変わります。申込み前には必ず最新年度の利用案内と各区役所・支所の保健福祉課の案内をご確認ください。
