令和8年4月から3泊4日→6泊7日に一気に拡充——豊島区の宿泊型産後ケアは、この春から使える日数が倍以上になりました。制度が整っても使いそびれるケースが多いのが現実で、産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまっており、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。
豊島区では令和7年7月から訪問型(アウトリーチ型)も加わり、宿泊・通所・訪問の3タイプが揃っています。池袋を中心とした豊島区には区内2施設に加え、練馬・板橋・新宿・文京など近隣の充実した施設群も利用可能です。プルモ編集部で調べてまとめました。
この記事のポイント
- 豊島区の産後ケアは「宿泊型」「通所型」「訪問型」の3タイプ。1回の申請で全て利用できる
- 宿泊型は令和8年4月から6泊7日に拡充。自己負担2,500円/日(1泊2日5,000円)
- 通所型は3回(多胎5回)1,500円/回、訪問型は2回(多胎3回)1,000円/回
- 申請はLoGoフォームで電子申込。妊娠28週以降から受付
- 非課税・生活保護世帯は全タイプ免除
豊島区の産後ケア、まず全体像を知っておこう
豊島区の産後ケアは3タイプ、1回の申込みで全て利用できます。
| 制度名 | どんなもの? | 利用上限 | 利用料(課税世帯) | 対象期間 |
|---|---|---|---|---|
| 宿泊(ショートステイ)型 | 施設に宿泊して母子ケア・授乳指導・育児相談・休養 | 6泊7日(通算7日・分割可) | 2,500円/日(1泊2日5,000円) | 産後4か月未満 |
| 通所(デイサービス)型 | 施設に日帰りで通い、乳房ケアや育児相談を受ける | 3回(多胎5回) | 1,500円/回 | 産後4か月未満 |
| 訪問(アウトリーチ)型 | 助産師が自宅を訪問して乳房ケア・授乳・育児相談 | 2回(多胎3回) | 1,000円/回 | 産後1歳未満 |
①宿泊型産後ケア|令和8年4月から6泊7日に拡充。13施設から選べる
令和8年4月から豊島区の宿泊型産後ケアは大きく変わりました。利用日数が3泊4日から6泊7日に倍以上に拡充されました。分割利用も可能で、例えば「2泊3日+4泊5日」のように使えます。自己負担は1日2,500円(1泊2日5,000円)で非常にリーズナブルです。
施設は区内の東京都立豊島病院(板橋区栄町)をはじめ、練馬光が丘病院・練馬総合病院・スワンレディースクリニック・松が丘助産院・八千代助産院・聖母病院・国立国際医療センター・東京都立大塚病院・荘病院・綾瀬産後ケアなど13施設から選べます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 豊島区在住のおおむね生後4か月未満のお母さんと赤ちゃん(医療的処置が不要な方) |
| 利用上限 | 6泊7日(通算7日・分割可)。令和8年4月から拡充 |
| 利用料 | 2,500円/日(1泊2日5,000円)。多胎2人目以降+750円/日。粉ミルク・紙おむつ・差額ベッド代等は別途 |
| 非課税・生活保護世帯 | 免除 |
| 申込期間 | 妊娠28週以降(妊娠中の申込みを推奨) |
| 申込方法 | 電子申込(LoGoフォーム)・窓口・郵送(お住まいの地域担当窓口により異なる) |
| 問い合わせ | 健康推進課または長崎健康相談所(担当地域はHPで確認) |
| キャンセル | 規定期日以降のキャンセルは1日分利用したものとみなされる(各施設の規定による) |
宿泊型実施施設一覧(令和8年度)
| 施設名 | 所在地 | 電話番号 | 受入期間 |
|---|---|---|---|
| 東京都立豊島病院 | 板橋区栄町33-1 | 03-5375-1234(代) | 生後60日前後 |
| 練馬光が丘病院 | 練馬区光が丘2-5-1 | 03-3979-3611(代) | 退院後直接入院できる方のみ |
| 練馬総合病院 | 練馬区旭丘1-24-1 | 03-5988-2200(代) | 練馬総合病院で出産し退院後直接入院できる方のみ |
| スワンレディースクリニック | 北区王子4-27-7 | 03-5944-6028 | 生後4か月未満 |
| 松が丘助産院 | 中野区松が丘1-10-13 | 03-5343-6071 | 生後4か月未満 |
| 八千代助産院 おとわバース | 文京区音羽1-19-18 | 03-5981-3023 | 生後4か月未満 |
| 聖母病院 | 新宿区中落合2-5-1 | 03-3951-1111(代) | 生後2か月未満 |
| 国立国際医療センター | 新宿区戸山1-21-1 | 03-3202-7181(代) | 退院後直接入院できる方 |
| 東京都立大塚病院 | 豊島区南大塚2-8-1 | 03-3941-3211(代) | 生後60日前後 |
| 荘病院 | 板橋区板橋1-41-14 | 03-3963-0551 | 生後45日未満 |
| 綾瀬産後ケア | 葛飾区小菅4-8-10 | 03-3838-6588 | 生後2か月未満 |
②通所型・③訪問型産後ケア
通所型は施設に日帰りで通い、乳房ケアや育児相談を受けられます(1回1,500円・最大3回)。訪問型は令和7年7月から始まった新しい制度で、助産師が自宅を訪問します(1回1,000円・最大2回・産後1年未満まで)。どちらも宿泊型と同じ「利用承認通知書兼利用券」で利用できます。
豊島区と近隣区を比べてみると
令和8年4月の大幅拡充で豊島区の宿泊型はどう変わったか、近隣区と比較してみました。
| 自治体 | 宿泊の上限日数 | 課税世帯の負担(1泊2日) | 非課税世帯 |
|---|---|---|---|
| 豊島区 | 6泊7日(令和8年4月から拡充) | 5,000円(2,500円/日×2日) | 免除 |
| 北区 | 3泊4日まで(分割可) | 施設による(スワン:6,600円) | 免除 |
| 板橋区 | 6泊7日まで(分割可) | 8,000円(以降+4,000円/日) | 免除 |
| 文京区 | 6泊7日(分割可) | 3,520円〜7,000円(施設による) | 免除 |
豊島区は令和8年4月から6泊7日に拡充し、1泊2日5,000円という料金は板橋区(8,000円)より大幅に低く、文京区(3,520円〜)よりやや高め。北区は宿泊上限が3泊4日と短めですが、日帰り型は6日まで使えます。各制度は年度ごとに変わりますので、詳細は各区公式HPでご確認ください。
申請の流れをステップで確認しよう
お住まいの地域を担当する窓口のLoGoフォームから申込します(担当地域は豊島区公式HPで確認)。窓口申込や郵送申込も可能です。
申込後、審査を経て利用承認通知書兼利用券が郵送されます。再発行不可のため、届いたら大切に保管してください。
利用承認通知書に記載された「利用者番号」を施設に伝えて予約します。訪問型は同封のチラシ記載の担当者に連絡します。
「利用承認通知書兼利用券」を施設に提出し、利用者負担額を直接支払います。
使う前に知っておきたいこと
令和8年4月から6泊7日に拡充。既存の承認通知書でもOK
令和8年3月以前に申込んでいて「利用承認通知書兼利用券」をすでにお持ちの方も、お子さんが対象月齢に該当する場合は追加手続きなしで拡充分の6泊7日を利用できます。
担当窓口はお住まいの地域で異なる
豊島区の産後ケアは「健康推進課」と「長崎健康相談所」の2か所が担当しており、お住まいの地域によって窓口が変わります。電子申込フォームも別々になっていますので、区公式HPで必ずお住まいの地域の担当窓口を確認してから申込んでください。
施設ごとに受入期間が大きく違う
荘病院は生後45日未満、綾瀬産後ケアは生後2か月未満と制限が短い施設がある一方、松が丘助産院・スワンレディースクリニック・八千代助産院は生後4か月未満と長めです。練馬光が丘病院・練馬総合病院・国立国際医療センターは当該施設で出産した方の退院後直接入院のみ対応です。月齢と地域を合わせて施設を選びましょう。
3タイプを組み合わせるのがいちばん賢い使い方
宿泊型(最大6泊7日)・通所型(最大3回)・訪問型(最大2回)は全て別カウントで1回の申込みで使えます。産後すぐは宿泊型でしっかり回復し、退所後は通所型でフォロー、産後1年以内なら訪問型で自宅での相談もできます。宿泊型6泊7日を分割して使いながら通所型・訪問型も組み合わせるのが効果的ですよ。
参考・出典
豊島区 産後ケア事業(豊島区公式ウェブサイト)
https://www.city.toshima.lg.jp/565/kenko/kenko/1804131444.html
北区 産後ケア事業(北区公式ウェブサイト)
https://www.city.kita.lg.jp/children-edu/pregnancy/1018244/1002787.html
板橋区 産後ケア事業(板橋区公式ウェブサイト)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kosodate/ninshin/ninshin/1051233.html
文京区 産後ケア事業(文京区公式ウェブサイト)
https://www.city.bunkyo.lg.jp/b029/p001557.html
産後ケア事業に関する実態調査(BABY JOB株式会社・2024年・全国保護者1,181名対象)
