板橋区の産後ケア完全ガイド2026|補助金・施設一覧・申請方法まで

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産後ケアの施設を選ぼうと思ったら、選択肢が多すぎて逆に迷ってしまった——板橋区ではそういう声もあるかもしれません。区内外合わせて20施設以上と、23区内でも屈指の施設数を誇ります。施設数が多い分、どこが自分に合うか最初はわかりにくいのも事実で、産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまり、最大の理由は「使い方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。

板橋区の産後ケアは宿泊型・通所型・訪問型の3タイプが揃い、1回の申請で全て利用できます。宿泊型は最大6泊7日まで利用でき、通所型は7回・訪問型は5回と使いやすい上限が設けられています。双子など多胎児の2人目以降は利用料が免除になるのも板橋区の特徴です。プルモ編集部で調べてまとめました。

この記事のポイント

  • 板橋区の産後ケアは「宿泊型」「通所型」「訪問型」の3タイプ。1回の申請で全て利用できる
  • 宿泊型は最大6泊7日(産後120日以内)、1泊2日8,000円。区内外合わせて20施設以上が対象
  • 通所型は最大7回(1回2,000円)、訪問型は最大5回(1回600円)
  • 多胎児(双子など)は2人目以降の利用料が免除。非課税・生活保護世帯も免除
  • 申請はwebフォーム・窓口・郵送から。妊娠8か月以降に申請可

板橋区の産後ケア、まず全体像を知っておこう

板橋区の産後ケア事業は3タイプあり、1回の申請で全て利用できます。それぞれの概要を確認しておきましょう。

制度名 どんなもの? 利用上限 利用料(課税世帯) 利用期間
宿泊型 契約施設に宿泊して授乳相談・育児支援・休養を受ける 6泊7日まで(計7日・分割可) 1泊2日8,000円、以降+4,000円/日 産後120日以内
通所型 契約施設に日帰りで通い、乳房ケアや育児相談を受ける 7回まで 1回2,000円 産後6か月以内
訪問型 助産師が自宅を訪問して授乳相談・育児相談・乳房ケアを行う 5回まで 1回600円 産後1年以内
3タイプすべて1回の申請で利用できます。申請窓口は健康推進課母子保健係(TEL:03-3579-2313)です。非課税世帯・生活保護受給世帯は全タイプ免除。多胎の場合は2人目以降の利用料が免除されます(令和7年4月から)。宿泊型の分割利用は最小単位が1泊2日で、残り1日になった場合は利用できません。

①宿泊型産後ケア|区内外20施設以上から選べる

板橋区の宿泊型産後ケアは、区内の板橋区医師会病院・荘病院・東京都立豊島病院に加え、練馬区の桜台マタニティクリニック・順天堂大学附属練馬病院、北区のスワンレディースクリニック・東京北医療センター、新宿区の国立国際医療センター・聖母病院など、都外の埼玉病院(和光市)まで含む幅広い施設が対象です。最大6泊7日まで分割利用できますよ。

基本情報

項目 内容
対象 板橋区在住の産後120日以内のお母さんと赤ちゃん(施設により対象月齢が異なる)
ケア内容 お母さんの身体的ケア・体調相談、授乳相談・乳房ケア、育児相談、赤ちゃんの体重・健康チェック
利用上限 最大6泊7日まで(計7日・分割可。最小単位は1泊2日。残り1日は利用不可)
利用料 1泊2日8,000円、以降1日追加ごとに4,000円。非課税・生活保護世帯は免除。多胎2人目以降免除
申請受付 妊娠8か月以降(出産後の申請も可)
申請方法 webフォーム(logoform)・窓口(健康推進課 区役所南館3階21番)・郵送のいずれか
問い合わせ 健康生きがい部健康推進課母子保健係 TEL:03-3579-2313
キャンセル 前日午前10時以降のキャンセルは1日利用したものとみなされることがある

主な実施施設(宿泊型・令和8年4月現在)

施設名 所在地 対象月齢(宿泊)
板橋区医師会病院 板橋区高島平3-12-6 120日未満
荘病院 板橋区板橋1-41-14 45日以内
東京都立豊島病院 板橋区栄町33-1 2か月未満
桜台マタニティクリニック 練馬区桜台4-32-8 120日未満
順天堂大学医学部附属練馬病院 練馬区高野台3-1-10 120日未満
スワンレディースクリニック 北区王子4-27-7 3か月未満
東京北医療センター 北区赤羽台4-17-56 4か月未満
国立国際医療センター 新宿区戸山1-21-1 2か月未満
聖母病院 新宿区中落合2-5-1 2か月未満
東京都済生会中央病院 港区三田1-4-17 120日未満
東京都立大塚病院 豊島区南大塚2-8-1 2か月未満
東都文京病院 文京区湯島3-5-7 120日未満
綾瀬産後ケア 葛飾区小菅4-8-10 76日以内
荒木記念東京リバーサイド病院 荒川区南千住8-4-4 4か月未満
埼玉病院(都外) 埼玉県和光市諏訪2-1 2か月未満
上記は宿泊型の主要施設です。通所型のみ対応の施設(くじら助産院・はうおり助産院・子育てサロンひだまり・高島平クリニックなど)もあります。最新の施設一覧は板橋区公式HPをご確認ください。施設ごとに対象月齢・予約方法・持ち物が異なります。
利用当日は「利用登録決定通知書」と「利用者カード」を必ず持参してください。提示できない場合は全額自己負担になる場合があります。訪問型も令和7年4月から「決定通知書」と「利用者カード」が必要です。産後1年間は大切に保管してください。上のお子さんの利用に対する区からの費用助成はありません。利用中は赤ちゃんを預けての外出・外泊はできません。

②通所型産後ケア|7回まで日帰りで使える

通所型は産後6か月以内のお母さんを対象に、施設に日帰りで通い乳房ケアや育児相談を受けられる制度です。1回2,000円で7回まで利用できます。宿泊型より対象期間が長いため、産後の体調が少し落ち着いてきてからでも使えますよ。通所型のみ対応施設には区内のくじら助産院・はうおり助産院・子育てサロンひだまり・高島平クリニックなどがあります。

通所型の実施施設の詳細(予約方法・対象月齢)は板橋区公式HPの施設一覧でご確認ください。非課税・生活保護世帯は免除、多胎2人目以降も免除です。

③訪問型産後ケア|自宅に助産師が来てくれる

訪問型は産後1年以内のお母さんが対象で、助産師が自宅を訪問して授乳相談・育児相談・乳房ケアを行います。1回600円と利用しやすく、最大5回まで使えます。訪問型は令和7年4月から利用登録申請が必要になりましたので、宿泊型・通所型と一緒に申請しておくと安心です。

訪問型の担当助産師一覧は、利用登録決定通知書と一緒に郵送されます。予約は直接助産師へ連絡してください。訪問型も「決定通知書」と「利用者カード」の携帯が必要です。

板橋区と近隣区を比べてみると

板橋区の産後ケアの充実度を近隣区と比較してみました。

自治体 宿泊の上限日数 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
板橋区 6泊7日まで(分割可) 8,000円(以降+4,000円/日) 免除
練馬区 7日まで(分割可) 7,000円(以降+3,500円/日) 無償
北区 3泊4日まで(分割可) 施設による(スワン:6,600円) 免除
豊島区 6泊7日まで(令和8年4月から拡充) 施設による 免除

板橋区と練馬区はともに宿泊型7日前後と充実しており、非課税世帯への免除制度も整っています。北区は宿泊上限が3泊4日と短めですが、日帰り型は6日まで使えます。豊島区は令和8年4月から6泊7日に一気に拡充しました。各制度は年度ごとに変更されますので、詳細は各区公式HPでご確認ください。

上記は宿泊型のみの比較です。通所型・訪問型の制度内容は区ごとに異なります。詳細は各区の公式HPでご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

1. 利用登録申請をする(妊娠8か月以降)

webフォーム(logoform)、窓口(区役所南館3階21番 健康推進課)、郵送のいずれかで申請します。非課税世帯の方は住民税非課税証明書の添付が必要です。妊娠中の申請を推奨しますが、出産後の申請も可能です。

2. 「利用登録決定通知書」と「利用者カード」が届く

区から審査後、利用登録決定通知書と利用者カード、訪問型の助産師一覧が郵送されます。産後1年間は大切に保管してください。

3. 希望施設・助産師に直接予約する

利用したい施設や助産師に直接連絡し予約します。施設の空き状況によって希望日に利用できない場合があります。

4. 利用当日に持ち物を確認して施設へ向かう

「利用登録決定通知書」と「利用者カード」を施設に提示し、利用者負担額を支払います。

使う前に知っておきたいこと

産前に申請を済ませておくのが鉄則

申請から決定通知書が届くまでに時間がかかります。妊娠8か月になったらwebフォームから早めに申請しておきましょう。人気施設は混み合うため、産後すぐに宿泊型を使いたい場合は特に早めの行動が重要です。

通知書・利用者カードは産後1年間絶対なくさない

宿泊型だけでなく訪問型を使う際も決定通知書と利用者カードが必要です。産後1年間はずっと手元に置いておく必要があります。紛失した場合は再交付の申請が必要になりますので、届いたらすぐ安全な場所へ保管してください。

施設によって使える条件が大きく違う

板橋区は施設数が多い分、対象月齢のばらつきも大きいです。荘病院は45日以内と非常に短く、桜台マタニティクリニック・板橋区医師会病院・東都文京病院・東京都済生会中央病院などは120日(約4か月)未満まで対応。遠い施設にわざわざ行くより月齢と地域を合わせて選ぶのがおすすめです。

キャンセルは早めに連絡する

前日午前10時以降のキャンセルは1日利用したものとみなされることがあります。施設によってはさらに厳しいキャンセル規定を設けている場合もあります。予約確定後に変更の可能性がある場合は、できるだけ早く施設へ連絡してください。

3タイプを組み合わせるのがいちばん賢い使い方

宿泊型・通所型・訪問型はそれぞれ別カウントで1回の申請で全て利用できます。産後すぐは宿泊型でしっかり回復し、退所後は通所型で授乳を継続サポート(7回)、月齢が上がってから訪問型(5回)で残った疑問を自宅で解消——というように段階的に活用すると産後の体と育児への自信を着実に整えられますよ。

参考・出典

板橋区 産後ケア事業(板橋区公式ウェブサイト)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kosodate/ninshin/ninshin/1051233.html

令和8年度 板橋区宿泊型・通所型産後ケア契約施設一覧(板橋区公式ウェブサイト)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kosodate/ninshin/ninshin/1058560.html

練馬区 産後ケア事業(練馬区公式ウェブサイト)
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/sukoyaka/sango-keajigyou.html

北区 産後ケア事業(北区公式ウェブサイト)
https://www.city.kita.lg.jp/children-edu/pregnancy/1018244/1002787.html

豊島区 産後ケア事業(豊島区公式ウェブサイト)
https://www.city.toshima.lg.jp/565/kenko/kenko/1804131444.html

産後ケア事業に関する実態調査(BABY JOB株式会社・2024年・全国保護者1,181名対象)

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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