練馬区の産後ケア完全ガイド2026|補助金・施設一覧・申請方法まで

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妊婦面談を受けていれば、産後ケアの申請は不要——練馬区では令和7年4月からそういう仕組みになっています。手続きの手間が大きく省けたにもかかわらず、産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまっており、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。さらに令和8年4月からは利用者カードが電子化されてスマートフォンで管理できるようになり、使いやすさが増しています。

練馬区の産後ケアは母子ショートステイ(宿泊)・母子デイケア(日帰り)・産後ケア訪問の3タイプが揃っています。特に母子デイケアは最大12日まで(多胎は18日)使えるという23区内でも長めの設定が特徴で、産後ケア訪問も1回500円と使いやすい料金です。プルモ編集部で調べてまとめました。

この記事のポイント

  • 練馬区の産後ケアは「母子ショートステイ(宿泊)」「母子デイケア(日帰り)」「産後ケア訪問」の3タイプ
  • 宿泊型は最大7日、1泊2日7,000円(以降+3,500円/日)。桜台マタニティクリニック・順天堂練馬病院など複数施設が対象
  • 母子デイケアは最大12日(多胎18日)、1日1,500円。23区内でも長めの設定
  • 令和7年4月から妊婦面談受講者は申請不要。令和8年4月から利用者カードが電子クーポンに移行
  • 非課税・生活保護世帯は全タイプ無償

練馬区の産後ケア、まず全体像を知っておこう

練馬区の産後ケアは3タイプ。ショートステイ(宿泊)は産後4か月まで、デイケア・訪問は産後1年未満まで対象です。

制度名 どんなもの? 利用上限 利用料(課税世帯) 対象期間
母子ショートステイ(宿泊) 助産師のいる施設に宿泊して授乳相談・育児支援・休養を受ける 7日まで(分割可) 1泊2日7,000円、以降+3,500円/日 産後4か月まで(概ね)
母子デイケア(日帰り) 施設に日帰りで通い、乳房ケアや育児相談を受ける 12日まで(多胎18日) 1日1,500円 産後1年未満
産後ケア訪問 助産師が自宅を訪問して乳房ケア・授乳相談・育児相談を行う(1回90分程度) 6回まで(多胎10回) 1回500円 産後1年未満
令和7年4月から妊婦面談(練馬区)を受けた方は申請不要で、面談時に電子クーポンの登録方法が案内されます。令和8年4月以降に妊婦面談を受けた方は練馬区公式LINEへの友達追加が登録に必要です。問い合わせ先は母子保健係(TEL:03-5984-4621)です。非課税・生活保護世帯は全タイプ無償(別途申請が必要)。

①母子ショートステイ(宿泊)|7日まで・区内外複数施設

練馬区の宿泊型産後ケアは、区内の桜台マタニティクリニック・順天堂大学医学部附属練馬病院を中心に、松が丘助産院(中野区)・しらさぎふれあい助産院などの近隣施設も対象です。最大7日間、分割利用が可能です(例:2泊3日+4泊5日)。産後4か月までが対象ですが、施設ごとに受入月齢が異なります。事前予約は産後のみ受け付けている施設が多いため、産後すぐに連絡できるよう施設情報を妊娠中に確認しておきましょう。

基本情報

項目 内容
対象 練馬区在住の産後4か月未満のお母さんと赤ちゃん(母子ともに医療的処置が不要な方)
ケア内容 助産師ケア(乳房ケア・授乳相談)、育児相談、赤ちゃんの健康チェック・沐浴、食事提供
利用上限 7日まで(分割可。残り1日の場合は利用不可)
利用料 1泊2日7,000円、以降1日ごとに3,500円追加。非課税・生活保護世帯は無償
申請 妊婦面談受講者は申請不要(電子クーポン自動付与)。転入者等は電子申請(LoGoフォーム)または母子保健係へ相談
問い合わせ 母子保健係 TEL:03-5984-4621
キャンセル 利用日前日午前10時までに施設へ電話で連絡(前日が休みの場合は当日午前10時まで)

主な実施施設(宿泊型)

施設名 所在地 電話番号 対象月齢(目安)
桜台マタニティクリニック 練馬区桜台4-32-8 03-5946-3555 産後120日未満
順天堂大学医学部附属練馬病院 練馬区高野台3-1-10 03-5923-3111(代表) 産後4か月未満
松が丘助産院 中野区松が丘1-10-13 03-5343-6071 施設にご確認ください
しらさぎふれあい助産院 練馬区(詳細は施設HPを参照) 施設HPを参照 練馬区民は7日まで利用可
予約は原則として出産後から受け付けています。事前予約はできません。産後すぐに連絡できるよう、妊娠中に施設の情報を確認しておきましょう。施設ごとにオリエンテーション参加が必要な場合があります。希望する施設に事前確認してください。電子クーポンの場合は施設に設置されたQRコードを読み込んで提示します。利用者カード(紙)の場合は持参し施設に記入してもらいます。利用回数の上限を超えた場合、区の助成分も含めて全額自己負担になります。急性感染症にり患している場合、上のお子さんと一緒の利用は原則不可です。

②母子デイケア(日帰り)|最大12日、1日1,500円

母子デイケアは産後1年未満まで使えるロングランな制度で、最大12日(多胎は18日)まで利用できます。1日1,500円と手頃な料金で、授乳相談・育児相談・赤ちゃんの健康チェックが受けられます。食事も提供されます。対象施設は区内の桜台マタニティクリニック・順天堂練馬病院・しらさぎふれあい助産院などが対応しています。

母子デイケアの実施施設・対象月齢は施設ごとに異なります。順天堂練馬病院のデイケアは生後2か月未満まで対応です(練馬区のみ)。最新の施設情報は練馬区公式HPでご確認ください。

③産後ケア訪問|1回500円、最大6回まで

産後ケア訪問は、助産師が自宅を訪問して乳房ケア・授乳相談・育児相談を行う制度です。1回500円(90分程度)、最大6回(多胎は10回)まで利用できます。産後1年未満まで対象なので、月齢が上がってから育児の疑問が出てきたときにも使えますよ。

産後ケア訪問も電子クーポン(または利用者カード)が必要です。担当助産師への予約は、利用を希望する施設・助産師に直接連絡してください。練馬区公式HPに担当助産師の一覧が掲載されています。

令和8年4月からの変更点まとめ

利用者カードが電子クーポンに移行しました。令和8年4月1日以降に妊婦面談を受けた方は、面談時に電子クーポンの登録方法が案内され、練馬区公式LINEへの友達追加後に電子クーポンが付与されます。令和8年3月31日以前に妊婦面談を受けて紙の利用者カードを受け取った方は、そのカードを引き続き使用でき、電子クーポンへの変更はできません。

転入等により練馬区の妊婦面談を受けていない方は、LoGoフォームで電子申請(利用日14日前まで)が必要です。非課税・生活保護世帯の方は別途申請が必要で、妊娠30週以降に専用のLoGoフォームから手続きをしてください。

練馬区と近隣区を比べてみると

練馬区の産後ケアの水準を近隣と比較してみました。

自治体 宿泊の上限日数 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
練馬区 7日まで(分割可) 7,000円(以降+3,500円/日) 無償
板橋区 6泊7日まで(分割可) 8,000円(以降+4,000円/日) 免除
中野区 最大6泊7日(分割可) 施設による(スワンLCで6,000円) 免除
西東京市 6回まで(1泊2日=2回で最大5泊6日) 7,000円(1泊2日) 別料金あり(別途確認)

練馬区は宿泊型7日・デイケア12日・訪問6回とバランスよく整っており、料金も1泊2日7,000円と近隣に比べて手頃です。板橋区は同じ7日圏内ながら施設数が多く、埼玉病院(和光市)まで選択肢に入るのが強みです。中野区は最大6泊7日で料金がやや低め。西東京市はカウント方式が独自で最大5泊6日相当まで使えます。各自治体の制度は年度ごとに変更がありますので、最新情報は各区市の公式HPでご確認ください。

上記は宿泊型のみの比較です。日帰り型・訪問型の制度は自治体ごとに異なります。詳細は各自治体の公式HPでご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

妊婦面談を受けた方(主なケース)

1. 妊婦面談を受ける(練馬区の保健相談所)

妊婦面談時に電子クーポンの登録方法が案内されます。練馬区公式LINEへの友達追加が必要です。令和8年4月以降に面談を受けた方は、登録後に電子クーポンが付与されます。

2. 出産後、希望施設にオリエンテーションを申し込む(必要な場合)

施設によっては事前のオリエンテーションが必要です。希望する施設に確認し、見学や説明を受けておきましょう。

3. 出産後、希望施設に予約を入れる

利用者番号(電子クーポン番号)を伝えて利用日を予約します。予約方法は施設ごとに異なります。

4. 利用当日にクーポンを提示して施設へ向かう

電子クーポンの場合は施設のQRコードを読み込んで提示します。紙の利用者カードの場合は施設に持参して記入してもらいます。利用料は施設へ直接お支払いください。

転入者等(妊婦面談を受けていない方)

LoGoフォームから電子申請してください(利用日14日前まで)。申請後、母子保健係(TEL:03-5984-4621)へ連絡するとよりスムーズです。

使う前に知っておきたいこと

妊婦面談を受ければ申請が不要になった

令和7年4月からの大きな変更点です。練馬区で妊婦面談を受けていれば、産後ケアの利用に際して別途申請する必要がなくなりました。面談時に電子クーポンの登録手続きまで完了させておくと、産後すぐに施設予約ができます。まだ面談を受けていない方はお早めに保健相談所へ予約を入れましょう。

電子クーポンと紙の利用者カードは混在する

令和8年4月以降に妊婦面談を受けた方は電子クーポン、それ以前に紙の利用者カードを受け取った方はそのまま使用します。両者の変換はできません。電子クーポンはスマートフォンで管理できるため紛失リスクが減りますが、スマートフォンの充電切れや機種変更の際は注意が必要です。

施設によって使える条件が異なる

宿泊型の対象月齢は施設ごとに違います。順天堂練馬病院のデイケアは生後2か月未満のみ対応など、制限が細かい場合があります。また、急性感染症にかかっている場合は利用できません。予防接種後の利用も施設によって制限があるため、事前に確認しておきましょう。

デイケア12日はしっかり使い切ろう

練馬区の母子デイケアは最大12日(多胎は18日)と、23区内でも長めの設定です。産後1年未満まで使えるため、宿泊型を使い終わった後も継続的に活用できます。1日1,500円という手頃な料金で月1〜2回ペースで使えば、育児への不安を長期にわたってサポートしてもらえますよ。

3タイプを組み合わせるのがいちばん賢い使い方

宿泊型・デイケア・訪問は別カウントで、全て利用できます。産後すぐは宿泊型(最大7日)でしっかり回復し、退所後はデイケア(最大12日)で授乳や育児の不安を継続サポート、さらに自宅での相談には訪問(最大6回・500円)を活用する——という組み合わせで産後1年間を段階的にカバーできます。

参考・出典

練馬区 産後ケア事業(練馬区公式ウェブサイト)
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/sukoyaka/sango-keajigyou.html

桜台マタニティクリニック 産後ケア(施設公式ウェブサイト)
https://www.sakuradai-mc.com/ab-care.php

順天堂大学医学部附属練馬病院 産後ケア(施設公式ウェブサイト)
https://hosp-nerima.juntendo.ac.jp/visit/obstetrics/after_childbirth.html

板橋区 産後ケア事業(板橋区公式ウェブサイト)
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kosodate/ninshin/ninshin/1051233.html

中野区 産後ケア事業(中野区公式ウェブサイト)
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kosodate/kosodatesite_ohirune/nenreibetsu/syussan/sangoshien/sangocare.html

西東京市 産後ケア事業(西東京市公式ウェブサイト)
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kosodate/bosi/ninsin/nishitokyosangokea.html

産後ケア事業に関する実態調査(BABY JOB株式会社・2024年・全国保護者1,181名対象)

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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