こんにちは、PULMO編集部です。さいたま市の保活でまず押さえておきたいのは、選考が「点数」で動くという点です。
さいたま市は父母それぞれの保育の必要性を基準指数に置き換え、その父母の合計点に家庭状況による調整指数を加減し、合計の高い世帯から内定が決まります。
この記事は、さいたま市全体の保育園選びをやさしく整理する総覧記事です。点数制のしくみを解説したうえで、10区を代表する20園の利用可能人数(空き状況)をひと目で確認できる比較表を用意しました。お住まいの区から、検討園の空き状況をご覧いただけます。
この記事でわかること
- さいたま市の選考が「基準指数(父母合算)+調整指数」で動くしくみ
- フルタイム共働き第1子は「62点前後」が多くの区のボーダー目安であること
- 10区を代表する20園の利用可能人数を年齢別に比較できること
- 申込みは「希望施設のある区」の区役所支援課へ——郵送・支所受付は不可
- 令和8年9月から第2子の保育料が原則半額に拡大されること
データの出典と注意点
本記事の数値は、さいたま市公式「認可保育所等利用可能人数」「保育施設利用のてびき(保育施設利用調整基準表)」「子ども・子育て支援新制度における利用者負担額」、各区役所支援課の公開資料を出典としています。
利用可能人数は令和8年5月1日現在の数値で、退所等により日々変動します。利用調整基準の配点も毎年見直されます。申込み前には必ず最新年度のてびきと各区役所支援課にご確認ください。
さいたま市の保活は「基準指数+調整指数」の点数で決まる
さいたま市の保育園選考では、認可保育所等の申込みが受入枠を超えた場合に「利用調整(選考)」が行われます。優先順位は、次の3つを組み合わせて決まります。
さいたま市の選考 3つの要素
- 基準指数——父母それぞれの就労・疾病などの保育の必要性を点数化し、父母の点数を合算して世帯の基準指数とする
- 調整指数——きょうだい在園・認可外利用中・市内保育士などの加点・減点を、基準指数に加減する
- 状況別優先順位表——合計指数が同点で並んだ場合に、家庭状況の項目で順位を判定する
さいたま市の選考は、東京23区と同じ「父母の点数を合算する方式」です。フルタイム共働きなら父母の点数がそのまま足し合わされ、就労時間が長いほど高くなります。就労を理由に申込むには、月16日以上かつ月64時間以上の勤務(休憩時間を除く)が条件です。
❓ よくある疑問——「うちは何点?」フルタイム共働き第1子の目安
さいたま市の保活でいちばん多い疑問が「うちは何点になるか」です。目安として、フルタイム共働き(父母とも月160時間以上就労)の第1子で62点前後が、多くの区のボーダーラインといわれます。
| 父:月160時間以上就労 | → 基準指数 |
| 母:月160時間以上就労 | → 基準指数 |
| 世帯の指数 | ≒ 62点(+調整指数) |
ただし62点はあくまで目安です。激戦地域・年齢・希望園の数によって承諾ラインは変わり、同点が並んだ場合は世帯の市民税所得割額が低いほうが優先されます。ご自身の正確な指数は区役所支援課の保育コンシェルジュにご確認ください。
⚠️ さいたま市の調整指数の特徴——市内保育士は+9点
さいたま市の調整指数には、市内の保育施設で勤務(または勤務予定)の保護者に+9点という大きな加点があります。認可外保育施設の利用中(+7点)など、保育状況による加点も設けられています。
育休延長を希望する場合は「育休延長許容の申出書」を提出すると選考順位を下げられますが、申出書はその年度内または取下げまで有効で、空きがあれば内定することもあります。配点の詳細は最新年度の「保育施設利用のてびき」でご確認ください。
10区を代表する20園——利用可能人数(空き状況)で見る
さいたま市10区にはそれぞれ、地域の保活で軸となる代表的な保育園があります。ここでは、さいたま市公式が公開する「認可保育所等利用可能人数(令和8年5月1日現在)」をもとに、各区から2園ずつ計20園を編集部で抜粋しました。
数字は、その園のそのクラスに何人受け入れられるかを示す利用可能人数です。各園の最新の状況は、所在区の区役所支援課(列の最右にリンクあり)でご確認ください。
表の凡例
数字は令和8年5月1日現在の利用可能人数(人)/赤字は0歳または1歳児クラスに空きあり(保活の主戦場)/「0」は受入枠なし、空きがあっても申込多数なら入れないことがあります/最新情報は所在区の区役所支援課でご確認ください
出典:さいたま市公式「認可保育所等利用可能人数」令和8年5月1日現在をもとにPULMO編集部が10区から各2園・計20園を抽出。掲載は所在区別。利用可能人数は退所等で日々変動するため、最新情報は所在区の区役所支援課でご確認ください。「-」はクラス設定なし等です。
この利用可能人数は令和8年5月1日現在の数値で、4月入所の選考が終わった後の空き状況です。0〜1歳クラスは「0」が多く、年度途中の入所は全区を通して厳しめです。
一方、3歳以上には空きが見られる園もあります。最新の空き状況は、お住まいの区の区役所支援課でご確認ください。
20園のなかで「1歳枠が見える」園は7園
さいたま市の保活の主戦場は1歳児クラスの4月入園ですが、令和8年5月時点で1歳児クラスに空きが確認できる園は、上記の20園中7園です。西大宮ひなた保育園(西区)、日進保育園・本郷保育園(北区)、寿能保育園(大宮区)、ひまわりDo・Do第2保育園(桜区)、かわいデイナースリー(岩槻区)などに1〜2人の枠が見られます。
多くの認可保育園で1歳児が「0」となっており、1歳の途中入所は容易ではありません。0歳のうちに入園を決めるか、1歳の4月入園に向けて早めに動くかが分かれ道です。
同じ区でも園によって空き状況は大きく違う
表を見ると、同じ区内でも園によって空きの出方が大きく異なります。たとえば中央区のリコリコ保育園は0歳に10人の枠がある一方、近隣の認可園は0歳が「0」のところもあります。
「区」という大きな単位ではなく、通勤動線上の具体的な園ごとに利用可能人数を確認することが、さいたま市の保活では重要です。各区の全施設の数値は、さいたま市公式が区別PDFで毎月公開しています。
10区を眺めてみる——区ごとの傾向
さいたま市は10の行政区で構成されています。市が選考ルールを統一しているとはいえ、実際の入りやすさは区によって大きく異なります。各区にある園の総枠数と、その区に住む0〜5歳児の人数・申込み傾向のバランスが、区ごとに違うためです。
中央・浦和エリア(中央区・浦和区・南区)
浦和・武蔵浦和・与野を抱える教育人気の高いエリアです。子育て世帯の流入が続き、0〜1歳の希望集中が市内でも強く出ています。
南区の武蔵浦和エリアは大型マンションの供給が進む保活激戦区で、認可園は0〜1歳が「0」中心。浦和区・中央区も人気園は早めの準備が必要です。
大宮・北部エリア(大宮区・北区・西区・見沼区)
大宮駅周辺の都心機能と、北部の住宅地が広がるエリアです。見沼区は待機が出やすい地域として認可園の新設が進められてきました。北区・西区は西大宮エリアの宅地開発でファミリー層の流入が続き、近年は新設園も増えています。
南西・東部エリア(桜区・緑区・岩槻区)
桜区・緑区・岩槻区は、市の中心部より住宅地が広がるエリアです。緑区の浦和美園エリアはマンション・宅地開発が進み、子育て世帯の流入が続いています。岩槻区は3歳以上クラスに空きが見られる園が多く、相対的に落ち着いた地域です。
認可以外の選択肢
さいたま市の保活では、認可保育所・認定こども園のほかにも複数の選択肢があります。
地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育)
0〜2歳児を対象とした少人数の認可施設です。小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業などがあり、いずれも市の利用調整の対象です。
各区の利用可能人数PDFにも、認可保育園とは別に多数の小規模保育事業所が掲載されています。駅近の認可保育所より枠に空きがある傾向があり、0〜2歳の枠を確保する選択肢として有力です。
ナーサリールーム・家庭保育室・認可外保育施設
さいたま市には、市が独自に保育料軽減を行うナーサリールーム・家庭保育室という認可外保育施設の枠組みがあります。軽減事業の対象施設なら、認可園と同水準か、それより安く利用できる場合もあります。
認可外保育施設に有償で預けて復職すると、調整指数の加点対象になることもあります。見学のうえでご家庭の生活リズムに合うか確認してください。
申し込み前に知っておきたいこと
申込先は「第1希望の施設がある区」の区役所支援課
さいたま市の保育施設の利用申込みは、第1希望の施設が所在する区の区役所健康福祉部支援課が窓口です。住民票のある区ではなく、第1希望の施設の所在区が窓口になる点に注意してください。
郵送や支所・市民の窓口での受付は行っていません。新年度(4月)開設予定の施設を第1希望にする場合は、その施設を管轄する区役所の支援課で申し込みます。
4月入園の一次調整は10月中旬〜11月初旬が申込期間
4月入園の一次利用調整(選考)の申込みは、例年10月中旬から11月初旬まで(転入・出生で要件に当てはまる場合は12月初旬まで)が受付期間です。一次で内定しなかった場合は二次利用調整があります。
令和9年4月入園を検討するご家庭は、その前年の春〜夏に情報収集と見学を済ませ、10月の一次申込みに間に合うよう準備を進めるのが基本です。
希望園は「入りたい順に、漏れなく」記入する
さいたま市の利用調整では、利用希望保育施設の欄に記入した園について、希望順位の高い順に空き枠と指数を照合します。内定した施設より希望順位の低い園は確認されません。
そのため、希望欄には入りたい順に、漏れなく記入することが重要です。利用可能人数が0人の園でも、退園等で空きが出て内定することがあるため、記入しておくと内定の可能性が上がります。
令和8年9月から第2子の保育料が原則半額に
3〜5歳児は全世帯、0〜2歳児は住民税非課税世帯が無償です。さいたま市では令和8年9月から、第2子の利用者負担額が、第1子の保育園等への在籍状況や年齢に関わらず原則半額に拡大されます。
これまで第2子半額には「第1子が保育園等に在籍」などの条件がありましたが、その要件が緩和されます。家庭における第3子以降にあたる0〜2歳児は、きょうだいの年齢に関係なく保育料が全額免除です。3〜5歳児の副食費は、年収360万円未満相当世帯と全世帯の第3子以降が免除されます。
公式情報・参照元リンク
本記事は、以下のさいたま市公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
- 認可保育所等空き状況(利用可能人数)(区別・毎月1日現在で公開)
- 保育所等の一次利用調整(選考)結果について(申込期間・選考結果)
- 子ども・子育て支援新制度における利用者負担額について(保育料・第2子軽減)
- 多子世帯支援制度について(第3子以降の保育料免除)
申込書類の提出先や利用調整の相談は、第1希望の施設がある各区役所健康福祉部支援課が窓口です。各区には保育コンシェルジュが配置されており、世帯の指数や地域の状況について相談できます。
※ 本記事はさいたま市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。利用可能人数や利用調整基準の配点をはじめ、制度の細部は年度・月によって変わります。申込み前には必ず最新年度の「保育施設利用のてびき」と各区役所支援課の案内をご確認ください。
