こんにちは、PULMO運営事務局です。私たちは母となった女性がより輝いて生きる世の中を目指し、オンラインでさまざまなセミナーやイベントを開催しています。
今回紹介するイベントは、生まれて間もない赤ちゃんとママが一緒に楽しめるベビーマッサージ。言葉でのコミュニケーションがまだ取れなくても、肌と肌を触れ合わせることで親子の絆を深められますよ。
赤ちゃんもママもリラックスして幸せな気持ちになれるベビーマッサージは、PULMOでも大人気!ということで、このたびオンラインでの体験会をリピート開催しました。
講師として登場してくれたのは、山下ゆり先生。ご自身のお子さんと一緒に参加し、ベビーマッサージのコツを紹介してくれました。そのときの様子をたっぷりレポートします!
「親子のふれあいタイムにも!ベビーマッサージ体験会」概要 日程:2024/7/31(水)10:00~11:00 |
また、今回のベビーマッサージ体験会の詳細はこちらからチェックしてみてください。
講師プロフィール 氏名:山下 ゆり |
講師・山下ゆり先生の自己紹介からスタート
ベビーマッサージ体験会は、まず山下先生のご挨拶からスタートしました。他の参加者の方と同じく小さなお子さんを抱っこしていた先生の姿に、一気に親近感が湧きました。
山下ゆり(以下、山下)「みなさん、こんにちは。ベビーマッサージの講師の山下です。私は14年間幼稚園教諭や保育士として働いていたので、当然保育士の資格も持っていますが、いざ自分の育児が始まると、やっぱり不安な気持ちもありました。そんなときにベビーマッサージに出会って、「これこそ自分がやってあげたかったことだ」と思えたんです。それからベビーマッサージの資格を取って、今は自宅やカフェでベビーマッサージのレッスンやタッチケアをしています」
北海道出身の山下先生は、今は高井戸で4歳と0歳の二人のお子さんを育てるママなのだそう。この体験会では0歳のお子さんも参加して、かわいいお顔をのぞかせてくれましたよ。
ベビーマッサージの一番の目的は「親子のコミュニケーション」
自己紹介に続き、先生はベビーマッサージが持つ効果と目的についてお話してくれました。
山下「私がベビーマッサージで一番良いと思うのは、まだおしゃべりできない時期から赤ちゃんに手のひらで愛情を伝えられるところです。ベビーマッサージの一番の目的は、親子のコミュニケーションにあって、ママが赤ちゃんと一緒に楽しむことが一番大切だと思っています。よく寝かしつけに良いとか、気持ちを落ち着けてくれるとか、効果がクローズアップされますけど、楽しむのを忘れないでいただきたいですね。
肌は第二の脳なので、話せないうちから赤ちゃんの良い匂いに包まれてスキンシップでコミュニケーションを取るのは、成長して振り返ったときにきっと良い思い出になるはずなんです。」
先生の言葉を聞いてはっとしました。授乳に寝かしつけにと日々忙しいママは、つい「ちゃんと寝てくれる」とか「気持ちを落ち着けてくれる」といった効果面につい目が行きがちですが、それだけではママが楽しめているとは言えません。それも「楽しむことが一番大切です」という先生の優しい言葉が気づかせてくれたような気がします。
「あなたのことが だいすき」の絵本タイム
プロフィール紹介とベビーマッサージの効果を教えてもらったら、赤ちゃんの全身を優しくタッチ。足からお腹、胸、頭の順に、赤ちゃんの目を見ながら触れていきます。
ここからいよいよマッサージのスタートかな?と思ったら、先生は一冊の本を取り出しました。本のタイトルは「あなたのことが だいすき」。西原理恵子さん原案、えがしら みちこさんが絵と文を手掛けた、ママの間では有名な絵本です。
絵本に込められた、子育てに奮闘中のママへのメッセージをゆっくり、優しく読み上げる先生の声に、いつのまにか涙が込み上げてきました。読み終えた後、先生は語ります。
山下「私は長男が生後4ヶ月の時にベビーマッサージを始めました。甘えん坊ですぐ泣く長男を見て「甘やかしすぎているんじゃないの?」と周りから言われたこともありましたが、赤ちゃんと触れ合っているとすごく優しい気持ちになれたのです」
先生自身もいろいろな想いを抱えながら、育児に取り組まれているんだなと感じました。
いよいよベビーマッサージがスタート
絵本の後、いよいよベビーマッサージが始まりました。まずは「はじまりのうた」の音楽に合わせて、親指の付け根にある母指球を刺激していきます。「母指球」と言われても最初はピンとこなかったのですが、Zoomでもわかりやすくお手本を見せてくれたので、すぐに要領を掴めましたよ。終わったら赤ちゃんの手をブルブルブル。揺らすことも良い刺激になるそうです。
音楽で聞き漏れがないようにと、マッサージの前に一度すべて説明してくれたので、とてもわかりやすかったです。こういう気配りもママにはうれしいですね。
続いては、歌に合わせて赤ちゃんの目の前で指やおもちゃを右に左に動かす「追視」をすることに。直接触れるわけでなくても、こんなコミュニケーションの取り方もあるんだと、目からうろこでした。
山下「最近は一点集中型のおもちゃが多いけれど、視力発達のためには追視がとても大切なんです。赤ちゃんのうちから黒目を動かす練習をしておくと、文字を読むようになったときとかに、自然と追えるようになります」
なるほど!確かに今は大人だけでなく、子どももスマホやタブレット、ゲームで一点に集中しがちです。過集中にならないように、日常の育児ではこういう動きも取り入れてあげたいなと思いました。
ママが負担を感じないマッサージの秘けつ
さらに本格的なベビーマッサージをするときには、保湿を意識すると良いのだそう。「どんな保湿剤を使えばいいのかな?」と考えていた私に応えてくれるかのように先生はお話します。
山下「ベビーマッサージにはホホバオイルを使うと、なめらかで体がポカポカするのでおすすめです。でも、何もつけないドライマッサージでも全然大丈夫です。大切なのは、ママが負担を感じずに(マッサージを)続けることなんです。産後のママは骨盤が開いているので、左右対称の姿勢を意識しましょう。そして、意識的に深呼吸をして、赤ちゃんに風を送ってあげてくださいね。深呼吸をすると自分にも優しくなれますよ」
この日、何度も感じた先生の優しさがこの言葉からまた伝わってきました。
山下「両手をあったかくしたら赤ちゃんのお腹に触れ、耳は赤ちゃんの胸に当ててみましょう。赤ちゃんの心臓の音を聞いて安心していた妊娠当時を思い出せますよ。あの時、頑張っていたこと、奇跡が今も続いているんです」
きっと多くのママたちが、先生の言葉で妊娠当時を思い出していたはずです。出産してバタバタした毎日が始まると、妊娠時が遠い過去のように思えてしまいますが、この触れ合いの時だけでも当時のうれしかった気持ちを思い出すと、自分にも、そして赤ちゃんにももっと優しくなれそうだなと感じました。
ちっちゃいあんよをかわいくマッサージ
マッサージは、まずあんよから。足は触られ慣れているため、赤ちゃんも急に触られてもあんまりびっくりしないみたいなんです。親指の腹を使い、先生の小気味よい「トコトコトコ」「ひとーつ、ふたーつ」の掛け声に合わせて、優しくマッサージ。10数えたら今度はふくらはぎを両手で挟んで、軽いブルブルマッサージへと移ります。
山下「この時には「ブルブルブルー」など、実際には聞こえない音も口にすると赤ちゃんも音を覚えて、いろいろな言葉を話せるようになりますよ。今後、赤ちゃんが話せるようになったら、一緒にお話ながらマッサージするといいですね」
声掛けは日常の育児でもとっても大切と言いますものね!マッサージに集中するとつい無言になりがちなので、気を付けたいです。
お腹のマッサージで赤ちゃんのご機嫌チェック
あんよのマッサージが終わったら、上半身のマッサージへと移り、おへそのあたりに手を置いてお腹全体をマッサージすることに。
山下「お腹の固さでストレスの状態ってわかるんです。緊張しているとお腹が痛くなったり、トイレに行きたくなったりしますよね。反対にリラックスできていると柔らかいので、触れることで赤ちゃんの気持ちにも気付いてあげることができます」
これも初めて知った情報でした。確かに人の気持ちってお腹に出やすいものです。
最後は質疑応答で講座終了
全身のマッサージをひと通り終えて、講座は終了。最後には質疑応答の時間を設けていましたが、先生は最後までひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
Q:生後9ヶ月の娘がエビぞりをよくするのですが、どう対処したらいいですか?
山下「上から下に向かってマッサージをして落ち着けたり、全身に触れたりして緊張を和らげたりしてあげましょう。うつぶせにして背中の筋肉を使わせるのも良いですね」
Q:ベビーマッサージの最適なタイミングはありますか?
山下「タイミングはママと赤ちゃんのタイミングで大丈夫です。寝る前や朝のおむつ替えのタイミングが良いかもしれませんね。一日に何回以内という決まりもありませんが、運動になるので1回あたり30分以内だと、赤ちゃんにも負担なくよろこんでくれます」
優しい先生のレクチャーでママの癒しの時間に
最初から最後まで、とっても優しい話し方で、参加者の方たちにレクチャーしてくれた山下先生。
山下「赤ちゃんにたくさん触ることがリラックスになり、愛情形成につながります」
ベビーマッサージの目的は、あくまでも赤ちゃんとママの愛情形成にあると最後にまとめていました。ママが負担に感じないような気づかいがとても素敵で、体験会の間中、優しくゆったりとした時間が流れているなと感じました。
育児への効果や影響ばかりに目がいってしまうこともありますが、ベビーマッサージは決してそうではなく、「ママと赤ちゃんの愛情」という、とても大切なもののためにあるのだなと実感した次第です。
マッサージの種類はいろいろあるそうなので、少しずつでも継続していくことで、バリエーションを増やしていけますよ。赤ちゃんもより喜んでくれそうですね。
<ベビーマッサージ体験会のポイント>
- 一番大切なのはママが赤ちゃんと一緒に楽しむこと
- 親指の付け根にある母指球を触ると良い刺激になる
- 追視の練習をすると一点集中の予防に効果的
- 保湿剤を使うと良いけど、無理して用意しなくても大丈夫
- 触れられ慣れている足から始めてあげることで、初めてのマッサージも赤ちゃんが受け入れやすくなる
- お腹を触ることでその日の赤ちゃんの調子がわかる
- ベビーマッサージの時間帯はいつでもOK
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