こんにちは、PULMO編集部です。仙台市の保活シリーズ個別区記事として、今回は青葉区を取り上げます。仙台市の中心部を擁しながら、北山・北仙台の住宅街から宮城地区まで帯状に広がり、社会増(転入超過)がもっとも大きい区です。
仙台市全体の利用調整の仕組み、父母の基準指数合算方式、申込みスケジュール、保育料、5区それぞれの傾向については 仙台市の保育園空き状況|5区全体をやさしく整理 で詳しく扱っています。
この記事では、青葉区にしぼった空き状況と、本所管内・宮城総合支所管内のエリアごとの傾向、利用希望児童数の多い代表的な園を、仙台市公式の入所状況一覧と1次利用調整選考状況にもとづいて見ていきます。
この記事でわかること
- 青葉区が「本所管内」と「宮城総合支所管内」で申込窓口・難易度が分かれる区であること
- 区全体の利用希望児童数139人——1歳・2歳に希望が集中する構造
- 令和7年4月1次利用調整で、TOBINOKOに1歳児64件・空きまち15人が積み上がった実態
- 本所管内の1歳児クラスは認定こども園に20件が集中する偏り
- 代表20園の早見表と、エリア別(北部・中心部・宮城総合支所管内)の園ごとの傾向
- 小規模保育が「0〜2歳の現実的な入り口」として機能する構造
データの出典と注意点
本記事の数値は、仙台市公式「保育施設等の入所状況一覧(令和8年5月1日現在)」の利用児童数・利用希望児童数、および「令和7年4月1日付1次利用調整選考状況(令和7年1月15日時点)」を出典としています。
利用希望児童数には第2希望以下で希望している児童も含まれています。すでに保育施設を利用していて転園を申し込んでいる児童は含みません。クラス編成等により、定員に満たない施設でもクラスごとの受入枠の都合で利用できない場合があります。最終的な確認は、必ず青葉区役所保育給付課(022-225-7211 内線6763)または宮城総合支所保健福祉課保育給付係(022-392-2111 内線5444)でお願いします。
青葉区はどんな区?保活の前提条件
青葉区は仙台市のほぼ中央に位置し、仙台駅周辺の都心機能と、北山・中山・八幡などの住宅街、さらに西の宮城地区(愛子・落合方面)までを含む広域な区です。
この区の保活を理解する前提は、ふたつあります。区内が二つの行政区分に分かれていること、そして認定こども園に申込が集中する構造です。
申込窓口は、本所管内と宮城総合支所管内で別になります。本所管内は青葉区役所保育給付課、宮城総合支所管内は宮城総合支所保健福祉課保育給付係。第1希望の所在地によって提出先が変わる仕組みです。
もうひとつの構造的な特徴が、認定こども園への一極集中です。本所管内では認定こども園を第1〜2希望にする家庭が多く、私立保育所や公立保育所と比べて申込数の差が大きく出ます。
青葉区の保活、全体像
令和8年5月1日現在、青葉区全体(本所管内+宮城総合支所管内)で利用希望のまま入れていない児童は、0歳21人・1歳45人・2歳45人・3歳19人・4歳6人・5歳3人の計139人です。
ただ、これを本所管内と宮城総合支所管内で分けると、景色が変わります。本所管内(仙台駅周辺・北仙台・中山・八幡・支倉ほか)は1歳37人・2歳31人で、保活の主戦場である年齢に希望が積み上がっています。一方宮城総合支所管内(愛子・落合・熊ケ根・南吉成ほか)は1歳8人・2歳14人と、同じ青葉区でも落ち着いた水準です。
もうひとつ、本所管内の1歳児クラスを園種別で見ると、認定こども園に20件・公立保育所に9件・私立保育所に7件。認定こども園への偏りがはっきり出ています。
青葉区で山場になるのは「1歳」と「2歳」
青葉区の保活では、1歳入園と2歳入園の2つが山場になります。
1歳児クラスは、0歳から在園している子どもが進級で枠を埋めるため、新規で入れる枠が構造的に細くなります。本所管内の1歳児利用希望45人のうち、認定こども園に20件が集中。ミッキー北仙台こども園・堤町あしぐろこども園・宮城学院女子大学附属認定こども園森のこども園・青葉こども園など、複数の人気園で待機が積み上がっています。
もうひとつの山場が2歳児クラスです。区全体の2歳利用希望は45人と、1歳と並ぶ規模。早見表で見ると、幼保連携型認定こども園中山保育園の2歳5人、認定こども園TOBINOKOの2歳4人、堤町あしぐろこども園の2歳3人、川前ぱれっと保育園の2歳3人、南吉成すぎのここども園の2歳3人など、1歳で保留になった希望が翌年に持ち越されている園が複数あります。0歳で入るか、1歳・2歳の競争を覚悟するか——これが青葉区の保活の最初の分岐点です。
令和7年4月1次利用調整|認定こども園への申込み集中
青葉区の保活の厳しさを端的に示すのが、令和7年4月入所の1次利用調整選考状況です。本所管内の主要な認定こども園3園を見るだけで、構造が浮かび上がります。
認定こども園TOBINOKOは0歳31件申込み(内定9・空きまち1)、1歳64件(内定9・空きまち15)。ミッキー北仙台こども園は0歳33件(内定9・空きまち4)、1歳55件(内定9・空きまち11)。堤町あしぐろこども園は0歳29件(内定9・空きまち3)、1歳37件(内定12・空きまち7)。
TOBINOKOの1歳64件はとりわけ目立つ数字で、1歳の空きまち最高点は20点。フルタイム共働きの「標準的な世帯」の点数でも、1次で内定が得られていない計算になります。
本所管内の認可保育所も似た傾向です。台の原保育園では令和7年4月入所の1歳クラスで28件の申込みに対して空きまち8人が発生し、人気園では希望が積み上がる構造が見えます。
一方、0歳児クラスは事情が違います。中小規模の認定こども園のなかには0歳の空きまちがゼロだった園もあり、0歳であれば半数以上が内定しているケースも見られます。0歳での入園決断が、青葉区では選択肢を大きく広げます。
代表20園の早見表|利用希望児童数で見る
本所管内・宮城総合支所管内から代表20園を抜き出し、年齢別に並べました。数字は「その園を希望しているが入れていない児童の人数」。大きいほど希望が集中している(=入りにくい)状態です。
「0」は待機が出ていない状態で、空きの有無とは別です。施設種別の略号は 私保=私立保育所/公保=公立保育所/認こ=認定こども園。
※表は横にスクロールして確認できます。
出典:仙台市「保育施設等の入所状況一覧(令和8年5月1日現在)」より、青葉区から代表20園をPULMO編集部が抽出。数字は利用希望児童数(第2希望以下含む)。
早見表からわかること——認定こども園への一極集中と本所/支所の温度差
20園を並べると、青葉区の保活の特徴がはっきり見えてきます。
まず本所管内では認定こども園の人気が突出しています。ミッキー北仙台こども園は0歳6人・1歳5人で、両クラスとも区内最多水準。宮城学院女子大学附属認定こども園森のこども園は1歳4人、堤町あしぐろこども園は1歳3人、青葉こども園は1歳3人。北仙台・桜ケ丘・中心部の認定こども園にまんべんなく希望が分散しています。
その一方で、同じ認定こども園でも待機ゼロの園もあります。認定マザーズ・かみすぎこども園は全年齢でゼロ、幼保連携型認定こども園みどりの森は2歳の1件のみ。人気度の差がはっきり出る区です。
公立保育所では旭ケ丘保育所の1歳6人が目を引きますが、桜ケ丘保育所は1歳1人・2歳1人と落ち着いた水準。私立保育所は全体に1〜3人台で、認定こども園ほど偏りが大きくありません。
宮城総合支所管内はトータルの希望数こそ少ないものの、落合はぐくみこども園の1歳3人、南吉成すぎのここども園の2歳3人・3歳3人など、個別の園では待機が積み上がっているケースがあります。「支所管内ならどこでも入れる」という見立ては危険です。
小規模保育という「0〜2歳の現実的な入り口」
大型認可保育所や認定こども園で保留になったときの「もうひとつの入り口」として、青葉区本所管内で機能しているのが小規模保育です。
本所管内には小規模保育事業所が30か所以上あり(令和8年5月現在)、都心部・北仙台周辺・中山・加茂など各エリアに点在しています。令和8年5月1日現在の利用希望児童数は、本所管内の小規模保育全体で1件のみ(1歳クラス)。大型園に希望が集中する一方で、小規模保育には実質的な空きが残っている状態です。
0〜2歳の入り口として現実的に使えるルートですが、注意点は「3歳の壁」です。小規模保育は3歳児クラスがなく、卒園後の進級先を別途確保する必要があります。仙台市では地域型保育事業を卒園する3歳児に対して、進級先確保のための調整指数の取扱いが設けられているため、連携施設の有無と3歳以降の転園先は入園前に必ず確認しておきましょう。
0歳〜2歳のうちは小規模保育で確保し、3歳から認可園・認定こども園に移る——この二段構えは、青葉区本所管内の保活ではよく取られる現実的な設計です。
エリア別の代表園と利用希望児童数
ここからは、青葉区を3つのエリアに分け、代表的な園の利用希望児童数(第2希望以下含む)をエリアごとの表で見ていきます。数字は令和8年5月1日現在で、左から0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳の年齢クラス順です。0歳・1歳の列は色付き・赤字で強調しています。
本所管内①——北仙台・堤町・台原・旭ケ丘エリア
地下鉄南北線沿いの北部住宅街です。青葉区の保活でもっとも申込みが集中するエリア。北仙台駅・台原駅・旭ケ丘駅を中心に、認定こども園と公立保育所が分布しています。
| 施設名 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ミッキー北仙台こども園(認こ) | 6 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 区内最多級。1次1歳55件申込 |
| 堤町あしぐろこども園(認こ) | 2 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1次1歳37件申込・空きまち7 |
| 台の原保育園(私保) | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1次1歳28件申込・空きまち8 |
| 旭ケ丘保育所(公保) | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 公立で1歳の希望最多 |
| あさひの森保育園(私保) | 0 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1〜2歳に希望が積み上がる |
このエリアだけで0歳の利用希望が計9人、1歳が計20人。本所管内1歳児45人のおよそ4割がここに集中しています。ミッキー北仙台こども園は0歳・1歳とも区内トップクラスで、令和7年4月1次調整では1歳55件の申込みに対し内定9人、空きまち11人という結果でした。同じ南北線沿いでも、桜ケ丘保育所や認定マザーズ・かみすぎこども園のように希望が少ない園もあり、エリア内でも温度差があります。
本所管内②——中山・上杉・中心部(仙台駅周辺・国分町)エリア
仙台駅周辺・国分町の都心機能と、中山・八幡などの西部住宅街、上杉の文教エリアを含むゾーンです。定員120人クラスの大型私立保育所が比較的落ち着いているのがこのエリアの特徴です。
| 施設名 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 認定こども園TOBINOKO(認こ) | 0 | 0 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1次1歳64件・空きまち最高点20点 |
| 幼保連携型認定こども園中山保育園(認こ) | 0 | 0 | 5 | 1 | 1 | 1 | 2歳に希望が突出 |
| 青葉こども園(認こ) | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1歳に希望3件 |
| パリス錦町保育園(私保) | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 全年齢に1人ずつ分散 |
| 認定マザーズ・かみすぎこども園(認こ) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 全年齢ゼロ |
| 幼保連携型認定こども園みどりの森(認こ) | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2歳の1件のみ |
TOBINOKOと中山保育園に共通するのは、1歳児クラスの待機ゼロに対して2歳児クラスに希望が積み上がっていること。0歳・1歳で在園している子どもの進級で枠が埋まり、新規での2歳入園が難しい構造です。一方、認定マザーズ・かみすぎこども園は全年齢ゼロで推移しており、「認定こども園を選ぶなら園を絞り込まず、複数候補を比較する」のがこのエリアの定石です。柏木保育園・かたひら保育園のような定員120の大型私立園も、令和8年5月時点で全年齢ゼロが続いており、私立保育所まで視野を広げると候補は増えます。
本所管内③——桜ケ丘・宮城学院エリア
地下鉄旭ケ丘駅からバスでアクセスする桜ケ丘の高台エリア。宮城学院女子大学のキャンパスを核に、戸建ての住宅街が広がっています。
| 施設名 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 宮城学院女子大学附属認定こども園森のこども園(認こ) | 0 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1歳に希望集中 |
| 桜ケ丘保育所(公保) | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 比較的落ち着いた水準 |
森のこども園は1歳の利用希望4件と、桜ケ丘エリアでは唯一明確な集中を見せています。北山駅周辺の住宅街と宮城学院の文教イメージから一定の人気がある一方、公立の桜ケ丘保育所は各クラス1人前後と落ち着いています。同じエリア内でも認定こども園と公立保育所で希望の出方が大きく違うのが、青葉区らしい構造です。
宮城総合支所管内——愛子・落合・国見ケ丘・南吉成エリア
JR仙山線の愛子駅・陸前落合駅周辺と、南吉成・国見ケ丘の住宅街を含むゾーン。区内全体と比べると利用希望児童数は少なめで、保活の難易度は本所管内より低めです。ただし、すべての園が空いているわけではありません。
| 施設名 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 落合はぐくみこども園(認こ) | 1 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 支所管内で1歳の希望最多 |
| 南吉成すぎのここども園(認こ) | 2 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 | 2〜3歳の希望が残る |
| 愛子すぎのここども園(認こ) | 2 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 愛子駅周辺の中心園 |
| あっぷる愛子こども園(認こ) | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 愛子エリアの選択肢 |
| 川前ぱれっと保育園(私保) | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2歳に希望3件 |
| 落合保育所(公保) | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0〜2歳に1人ずつ |
| 国見ケ丘せんだんの杜保育園(私保) | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0〜1歳の希望はゼロ |
落合はぐくみこども園の1歳3人、南吉成すぎのここども園の3歳3人、川前ぱれっと保育園の2歳3人など、個別の園では希望が積み上がっています。一方、コスモス錦こども園のように全年齢で利用希望児童数がゼロの大型園もあり、エリアを愛子・栗生方面まで広げれば選択肢は確実に増えます。国見ケ丘せんだんの杜保育園も0〜1歳の待機がゼロで、入りやすい園のひとつです。
なお、宮城総合支所管内の施設を第1希望にするときの申込窓口は青葉区役所ではなく宮城総合支所保健福祉課保育給付係です。これは見落としやすいので注意してください。
エリアを広げることが青葉区の現実的な戦略
ここまでエリアごとの数字を見てきましたが、青葉区の保活で意識しておきたいのは、本所管内の人気認定こども園にこだわりすぎないことです。
ミッキー北仙台こども園・堤町あしぐろこども園・認定こども園TOBINOKO——いずれも知名度が高く、見学に訪れる家庭は多いものの、令和7年4月1次調整での1歳児内定率は14〜32%。空きまち最高点はTOBINOKOで20点に達しており、フルタイム共働きでも1次で入れない年があります。
青葉区は「本所管内の認定こども園激戦」と「宮城総合支所管内・本所管内の私立保育所の落ち着き」が同居する区です。柏木保育園・かたひら保育園のような大型私立園、認定マザーズ・かみすぎこども園のような全年齢ゼロの認定こども園、宮城総合支所管内のコスモス錦こども園や国見ケ丘せんだんの杜保育園まで視野を広げれば、選択肢は一気に増えます。愛子駅から仙台駅まで仙山線で約25分、通勤面の不利は思ったほど大きくありません。
「人気園だけを並べる」のではなく、「通える範囲の園をまず確保し、人気園への転園は空きを待つ」という二段構えが、青葉区でも現実的な保活設計です。
公式情報・問い合わせ先
青葉区の申込窓口は、第1希望の施設の所在地で分かれます。
- 青葉区役所 保育給付課保育係:022-225-7211(内線6763)
本所管内の施設を第1希望にする場合 - 宮城総合支所 保健福祉課保育給付係:022-392-2111(内線5444)
宮城総合支所管内の施設を第1希望にする場合
年度途中入園は各月1日付と16日付。1日付は前月5日まで、16日付は前月20日まで(土日祝は前開庁日)。一度申込めば、その年度中は有効です。
最新の空き枠は、仙台市「保育施設の利用を希望されるみなさまへ」の空枠情報、または仙台データダッシュボードの空き枠マップで確認できます。
- 仙台市青葉区役所
- 保育施設等の利用を希望されるみなさまへ(利用案内・空枠情報)
- 保育施設等入所状況一覧
仙台市全体の制度・5区それぞれの傾向は以下の記事でも詳しく扱っています。
※ 本記事は仙台市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。制度の細部は年度によって変わります。申込み前には必ず最新年度の「保育施設等利用案内」と各窓口の案内をご確認ください。