【2026年最新】川崎市の保育園空き状況を年齢・行政区別にやさしく整理

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こんにちは、PULMO編集部です。川崎市の保活でまず知っておきたいのは、選考が点数ではなく「A〜Hのランク」で動くという点です。横浜市と同じく、川崎市は父母それぞれをランクに区分し、低いほうのランクを世帯のランクとして扱います。共働きでもどちらか一方の働き方しだいで世帯ランクが下がる——これが川崎市保活の土台です。

この記事は、川崎市全体の保育園選びの全体像をやさしく整理する総覧記事です。7ある行政区を、川崎市独自のランク制を軸に、令和8年度の最新の申込環境とあわせてご紹介します。

この記事でわかること

  • 川崎市の保育園選考が「A〜Hのランク → 調整指数 → 調整項目」の3段階で動くしくみ
  • 父母の低いほうのランクが世帯ランクになること、「A-6」が当落の目安とされること
  • 申込数・内定数が区ごと・園ごとに毎月公開されていること
  • 7区それぞれの入りやすさの違いと、エリア選びの考え方
  • 申込みは「お住まいの区」の区役所児童家庭課へ——年度途中は前月10日が締切
  • 令和6年度から第2子半額・第3子無料に拡充されたこと

データの出典と注意点

本記事の数値は、川崎市公式「保育所等の申込み手続き」「認可保育所等の受入可能数及び利用調整結果」「保育所等の利用調整基準実施要綱」「令和8年5月保育所等利用申請・利用調整結果状況」、各区役所児童家庭課の公開資料を出典としています。申込数・内定数は退所等で日々変動し、利用調整基準の配点は毎年見直されます。申込み前には必ず最新年度の利用案内と各区役所児童家庭課の案内をご確認ください。

川崎市の保活は「ランク → 調整指数 → 調整項目」の3段階で決まる

川崎市の保育園選考では、認可保育所等の申込みが受入可能人数を超えた場合に「利用調整」が行われます。この優先順位は、3つの段階を順に当てはめて決まります。

川崎市の利用調整 3段階のしくみ

  1. 第1段階:ランク(A〜H)——保育を必要とする度合いで世帯をA〜Hに区分。ランクが高い世帯のお子さんから内定する
  2. 第2段階:調整指数——同じランク内で競合した場合、ひとり親・きょうだい在園などの加点・減点による指数で順位を決める
  3. 第3段階:調整項目——ランクも指数も同じ場合、さらに細かな項目点で判定する

第1段階——「父母の低いほうのランク」が世帯のランクになる

川崎市の利用調整で最も重要なのが、第1段階のランクです。父母それぞれを保育の必要性に応じてA〜Hのランクに区分し、そのうち低いほうのランクが世帯のランクになります。たとえば父がAランク、母がBランクなら、世帯はBランクと判定されます。就労を理由とする場合のランクは、休憩時間を含まない月の実働就労時間で決まります。

ランク 該当する主な状況(就労・疾病・障害・介護・就学・その他)
A 居宅外労働・自営(中心者):月実働140時間以上就労
疾病・負傷:常時臥床または1か月以上の入院
心身障害:身体障害者手帳1〜2級(聴覚障害3級含む)・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受け、重度の心身障害がある場合
介護・災害復旧・就学:介護等に要する時間が月実働140時間以上に相当する場合
B 居宅外労働:月実働120時間以上140時間未満就労
自営(協力者):月実働140時間以上就労
C 居宅外労働:月実働100時間以上120時間未満就労
疾病・負傷:1か月以上の自宅での安静加療を指示されている場合
D 居宅外労働:月実働80時間以上100時間未満就労
妊娠・出産:出産予定日の約2か月前から出産後2か月程度までの期間にある場合
E 居宅外労働:月実働64時間以上80時間未満就労
疾病・負傷:1か月以上の自宅での療養を指示されている場合
F 居宅外労働:就労先が確定している場合(入所月内に就労開始)
就学:就学を理由とする場合の下限
G 自営(協力者):就労先が確定している場合
H 求職活動等:求職または起業の準備のため外出を常態としている場合

出典:川崎市「教育・保育施設及び地域型保育事業に係る利用調整基準」別表1をもとにPULMO編集部が整理。表は概要で、正確な判定は各区役所児童家庭課にご確認ください。月64時間以上の就労が認定の基本要件です。実働時間は時間外労働を除きます。ひとり親世帯・生計中心者の失業など「市長による特例」のランクは、就労条件によりA〜Fで判定されるため上表には含めていません。父母でランクが異なる場合は低いほうが世帯ランクとして適用されます。

表のとおり、就労ならフルタイム(月140時間以上)がAランクで、時間が短くなるほどB・C・Dと下がります。共働きでも、どちらか一方が短時間勤務ならその低いランクが世帯ランクになるのが、父母の点数を合算する自治体との大きな違いです。

❌ よくある勘違い——「夫婦の点数は合算される」ではなく「低いほう」

「夫婦それぞれの点数を足した合計で見られる」——これは保活でとても多い勘違いですが、川崎市は父母の低いほうのランクを世帯ランクとします。東京23区のような基準指数の合算方式とは異なり、どんなに片方がフルタイムでも、もう一方が短時間勤務ならその低いランクが採用される点に注意してください。

第2段階・第3段階——同ランク内の競合を調整指数と調整項目で判定

同じランクで競合した場合は、第2段階の調整指数で順位を決めます。ひとり親世帯や生活保護世帯への加点、近居の祖父母がいる場合の減点などがあり、同ランク内での優先順位を細かく動かします。それでもランク・指数が並んだ場合は、第3段階の調整項目でさらに判定し、なお同じなら「子ども3人以上の世帯」「所得の低い世帯」の順に優先されます。

⚠️ 「A-6」が当落の目安——配点の詳細は利用案内で確認を

川崎市は「どのランク・指数で確実に入れるか」という基準を公表していません。ただ、駅近の人気園の0〜1歳クラスでは、Aランクでも指数が足りなければ内定が難しいとされ、「A-6」(ランクA・調整指数6)あたりが当落ラインの目安として語られます。市は園ごと・クラス年齢ごとの「内定下限ランク等」も公開しているので、希望園の実際の水準はそちらで確認できます。

本記事は川崎市保活の全体構造をお伝えすることを目的としているため、個別の配点の数値は記載していません。ご自身の世帯のランク・指数は、最新年度の利用案内または各区役所児童家庭課でご確認ください。

7区それぞれの特徴

川崎市は南東から北西へ細長く伸びる市域に7つの行政区があります。同じ市内でも、臨海部の川崎区とニュータウンの麻生区では子育て環境が大きく異なります。

南東部(川崎区・幸区)

川崎区は川崎駅を中心とした臨海部の区で、再開発が進む駅周辺にファミリー向けマンションが増えています。幸区は新川崎・鹿島田エリアの再開発でファミリー層の流入が続き、保育需要が特に高いエリアです。川崎区のホームページ幸区のホームページ

中部(中原区・高津区)

中原区は武蔵小杉のタワーマンション群を抱え、川崎市でもっとも子育て世帯の流入が激しい区です。0〜1歳の保育需要が突出し、市内有数の激戦区になっています。高津区は溝の口・武蔵新城エリアを中心に、交通利便性の高さからファミリー層に人気があります。中原区のホームページ高津区のホームページ

北西部(宮前区・多摩区・麻生区)

宮前区は宮前平・鷺沼を中心とした住宅地で、有馬・馬絹エリアで保育需要が高まっています。多摩区は登戸・向ヶ丘遊園の再開発が進み、専修大学などの学生街と住宅地が共存します。麻生区は新百合ヶ丘を中心とした計画的なニュータウンで、7区のなかでは比較的落ち着いた保育環境です。宮前区多摩区麻生区のホームページ

区別の入りにくさ——主要園の「申請数」で見る

川崎市は、認可保育所等の申込数・内定数を区ごと・園ごとに毎月公開しています。ここでは令和8年5月利用調整(令和8年4月10日締切分)の結果から、7区の代表的な園を抜き出し、年齢別の申請数を整理しました。

申請数は、その園のそのクラスを希望して申し込んだ延べ人数です。受入枠は限られるため、申請数が大きい園・年齢ほど競争が激しいことを意味します。0歳・1歳は希望が集中しやすいため、表でも0歳・1歳の列を強調しています。

表の見方

数字は令和8年5月利用調整の延べ申請数です。この月の新規募集枠は限られており、たとえば申請数が二桁でも内定数は0〜数名にとどまる園が大半でした。数字が大きいほど希望が集中していることを示します。表は各区の代表的な園を抜き出したもので、区内のすべての園を網羅したものではありません。

施設名(エリア) 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 区ページ
川崎区 川崎おおぞら保育園(川崎駅) 21 21 1 3 3 1 川崎区
川崎区 ゆめいく日進町保育園(川崎駅) 8 13 3 2 2 1 川崎区
幸区 かしまだ保育園(鹿島田駅) 28 43 2 2 1 0 幸区
幸区 新川崎・学びの保育園(新川崎駅) 17 35 2 2 1 0 幸区
中原区 ChaCha Children Imai(武蔵小杉) 19 17 0 1 0 0 中原区
中原区 新日本保育園(元住吉) 7 19 0 1 0 1 中原区
高津区 すこやか溝口保育園(溝口) 7 14 2 1 2 0 高津区
高津区 アスク高津えきまえ保育園(高津) 4 11 2 1 0 2 高津区
宮前区 にじいろ保育園有馬(有馬) 19 29 8 1 0 0 宮前区
宮前区 こどものいえもも保育園(馬絹) 7 21 3 2 2 1 宮前区
多摩区 KFJ多摩なのはな保育園(向ヶ丘遊園) 15 13 0 3 3 0 多摩区
多摩区 星の子愛児園(稲田堤) 2 16 1 0 1 1 多摩区
麻生区 柿生保育園(柿生駅) 10 13 1 1 0 1 麻生区
麻生区 白山保育園(日本映画大学) 10 8 4 0 0 0 麻生区

出典:川崎市「令和8年5月保育所等利用申請・利用調整結果状況」(令和8年4月10日締切分)をもとにPULMO編集部が各区の代表園を抽出。数字は延べ申請数。申込状況は退所等で日々変動するため、最新情報は各区役所児童家庭課でご確認ください。

この申請数は5月の年度途中入所を希望した人数で、4月入所の選考が終わった後の数字です。多くの園で新規募集枠はごくわずかなため、申請数が二桁でも内定はほとんど出ていません。年度途中入所の難しさを示すデータとして見てください。4月入所の本格的な状況は、川崎市公式の「認可保育所等の受入可能数及び利用調整結果」(一次・二次利用調整分)でご確認いただけます。

区ごとの傾向——鹿島田・武蔵小杉エリアの1歳児が突出

令和8年5月の利用調整結果を見ると、川崎市でも1歳児クラスへの希望集中が共通の傾向です。とりわけ幸区の鹿島田・新川崎エリアは、かしまだ保育園の1歳児申請数43、新川崎・学びの保育園の1歳児35など突出しており、再開発に伴うファミリー流入の影響がはっきり表れています。中原区の武蔵小杉エリア、宮前区の有馬エリアも0〜1歳の申請数が多く、激戦区といえます。一方麻生区は新百合ヶ丘・柿生エリアでも申請数は比較的落ち着いており、7区のなかでは入りやすい部類です。

もっとも、これは年度途中(5月)の数字です。同じ区内でも園や駅エリアによって状況は大きく異なります。希望する園の年齢別の状況は、必ず各区役所児童家庭課で個別にご確認ください。

認可以外の選択肢

川崎市の保活では、認可保育所・認定こども園のほかにも複数の選択肢があります。

地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育)

0〜2歳児を対象とした少人数の認可施設です。小規模保育事業(A型・B型・C型)、家庭的保育事業、事業所内保育事業などがあり、いずれも市の利用調整の対象です。利用調整結果のPDFでも「小A」「小B」「家」などの種別で多数掲載されています。駅近の認可保育所より申請数が少ない傾向があり、0〜2歳の枠を確保する選択肢として有力です。

川崎認定保育園・認可外保育施設

川崎市には、市が独自に認定する川崎認定保育園があり、一定の基準を満たした認可外保育施設として位置づけられています。リフレッシュ保育などにも対応しています。これらは直接施設へ申し込む形になり、利用料・保育内容は施設ごとに異なるため、見学のうえでご家庭の生活リズムに合うかを確認してください。

申し込み前に知っておきたいこと

申込先は「お住まいの区」の区役所児童家庭課

川崎市の保育所等の利用申込みは、お住まいの区の区役所(地域みまもり支援センター)児童家庭課が窓口です。第1希望の園が所在する区ではなく、住民票のある区が窓口になる点に注意してください。窓口・郵送のほか、オンライン申請にも対応しています。

年度途中入所は「前月10日」が申込締切

年度途中の随時申請は、原則として利用希望月の前月10日までが締切です(10日が土日祝日の場合は前開庁日)。4月入所は申請が集中するため別途期間が設けられ、令和8年4月入所の一次利用調整の締切は前年11月5日でした。希望施設は最大20か所まで申込書に記載でき、複数園で内定可能と判定された場合は希望順位の最上位の園で内定します。

保育料は第2子半額・第3子無料に拡充

3〜5歳児は全世帯、0〜2歳児は住民税非課税世帯が無償です。0〜2歳児の保育料は施設類型と世帯の市民税所得割額で決まります(住宅ローン控除・ふるさと納税控除は適用されません)。川崎市は令和6年度から多子世帯支援を拡充しており、きょうだいの年齢や利用施設に関わらず、第2子は半額、第3子以降は無料です。給食費などの実費は別途負担となります。

育休延長を希望する場合の手続き

保育所等の利用調整で利用保留(待機)となった場合、育児休業の延長に必要な保留通知が交付されます。育休延長を視野に入れている場合の申込みについては、申込時の取扱いが定められているため、各区役所児童家庭課でご相談ください。

公式情報・参照元リンク

本記事は、以下の川崎市公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください

各区役所(地域みまもり支援センター)児童家庭課の連絡先は次のとおりです。お住まいの区が窓口になります。

  • 川崎区役所 児童家庭課:044-201-3219
  • 幸区役所 児童家庭課:044-556-6688
  • 中原区役所 児童家庭課:044-744-3263
  • 高津区役所 児童家庭課:044-861-3250
  • 宮前区役所 児童家庭課:044-856-3258
  • 多摩区役所 児童家庭課:044-935-3297
  • 麻生区役所 児童家庭課:044-965-5158

※ 本記事は川崎市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。利用調整基準の配点をはじめ、制度の細部は年度によって変わります。申込み前には必ず最新年度の利用案内と各区役所児童家庭課の案内をご確認ください。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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