こんにちは、PULMO編集部です。仙台市の保活を調べはじめると、多くのご家庭がまず立ち止まるのが「うちは何点になるんだろう?」という最初の疑問です。横浜市のA〜Iランク、名古屋市の独自配点、東京23区の40点満点——自治体ごとに体系が違うなか、仙台市は父母それぞれの基準指数を「合算」し、そこに世帯の調整指数を加える方式を採用しています。フルタイム共働きなら「父の基準指数+母の基準指数+調整指数」が世帯の合計指数になる、というのが仙台市保活の土台です。
この記事は、仙台市全体の保育園選びの「全体像」をやさしく整理する総覧記事です。5ある行政区を、仙台市独自の指数体系を軸にしながら、令和8年度の最新の申込環境とあわせてご紹介します。お住まいの区ごとの細かな園情報や空き状況は、後段で紹介する「仙台データダッシュボード」の空き枠マップや各区役所保育給付課でご確認いただく前提として、この記事では「仙台市の保活って、こういう構造なんだ」という地図をお渡しすることを目指します。
この記事でわかること
- 仙台市の保育園選考が「基準指数(父母合算)+調整指数」で動くしくみ
- 福岡市・名古屋市と違い、父母の基準指数を「合算」して世帯の指数を出す方式
- 令和8年度から「多胎児世帯」への調整指数(+2点)が新設されたこと
- 育休延長を許容する場合に提出する「申立書」と、その実質的な扱い
- 各施設の空き状況は「仙台データダッシュボード」の空き枠マップで地図公開されていること
- 5区それぞれの入りやすさの違いと、エリア選びの考え方
- 申込みは「第1希望の保育施設が所在する区役所保育給付課」へ——電子申請にも対応
データの出典と注意点
本記事の数値は、仙台市公式「令和8年度保育施設等利用案内」「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」「令和8年度仙台市保育利用対象施設等一覧」「保育施設等を利用する場合の利用者負担額について」「仙台データダッシュボード」、こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」、各区役所保育給付課の公開資料を出典としています。
市全体の数字と、お住まいの行政区ごとの状況は、傾向が大きく異なります。空き枠は退所者の発生によって日々変動します。利用調整の指数の細かな配点は毎年見直されるため、申込み前には必ず最新年度の「保育施設等利用案内」をご確認ください。最終的な確認は、必ずお住まいの区役所保育給付課(青葉区の宮城総合支所管内は宮城総合支所保健福祉課)または最新の市公式情報でお願いします。
仙台市の保活は「基準指数の合算」+「調整指数の加点」で決まる
仙台市の保育園選考で最初に知っておきたいのは、申込者の優先順位が「基準指数+調整指数の合計点」で決まるという点です。横浜市が採用するA〜Iのランク制とは異なり、仙台市は保育を必要とする程度や家庭の状況を基準に基づいて指数化し、各保育施設で受入できる人数を超える申込みがあった場合に、指数の合計が高いお子さんから優先的に利用調整を行う仕組みです。
そして仙台市の特徴は、父母それぞれの基準指数を「合算」して世帯の基準指数とする点です。共働きフルタイム正社員のご家庭であれば、父の基準指数と母の基準指数を足したものに、きょうだい在園・育休明け・多胎児などの調整指数を加えて、世帯の合計指数が決まります。合計指数の高いご家庭から優先的に内定が決まる、という流れです。
仙台市の保活で押さえる4つのポイント
- 指数は「基準指数+調整指数」の合計——保育を必要とする程度を点数化し、合計の高い世帯から順に利用調整する
- 父母の基準指数は「合算」する——福岡市・名古屋市のような「低いほうを採用」ではなく、父+母の基準指数を足したものが世帯の基準指数になる
- 調整指数で同点内の順位が動く——きょうだい在園・育休明け・多胎児・低所得世帯などの加点で順位が決まる
- 空き状況は「仙台データダッシュボード」で地図公開——市内の認可保育施設等の空き枠マップが公開されている
基準指数——「保育を必要とする程度」を点数化したもの
仙台市公式の「保育施設等利用案内」では、保護者が保育を必要とする理由(就労、妊娠・出産、疾病・障害、介護等、求職活動、就学、その他)ごとに基準指数が定められています。父母それぞれに基準指数を割り当て、その合算が世帯の基準指数になります。
就労を理由とする場合の点数は、1か月あたりの稼働日数と労働時間の組み合わせで決まります。同じ「就労」でも、フルタイム勤務とパートタイム勤務では基準指数が変わり、フルタイム勤務がもっとも高い点数になります。仙台市の保育認定の前提として、保護者が1か月に64時間以上就労していること(自営業・夜間勤務・内職等を含む)が「保育を必要とする事由」のひとつとされています。
⚠️ 指数の細かな配点は「利用案内16〜19ページ」で必ず確認を
仙台市の基準指数・調整指数の具体的な点数配分は、「令和8年度保育施設等利用案内」の「12. 利用保育施設等の調整(利用調整)における優先基準」(16〜19ページ)に掲載されています。指数の配点は毎年見直される可能性があり、就労形態・稼働日数・労働時間の境界線で点数が変わります。
本記事では仙台市保活の「全体構造」をお伝えすることを目的としているため、個別の点数配分の数値は記載していません。ご自身の世帯が何点になるかは、必ず最新年度の利用案内の優先基準のページ、または各区役所保育給付課でご確認ください。利用案内は仙台市公式サイト「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」からダウンロードできます。
❌ よくある勘違い——「夫婦の点数は低いほうだけ」ではなく「合算」
「夫がフルタイム、私が時短勤務。点数は低いほうの私の点数で見られるのかな?」——これは保活でとても多い勘違いですが、仙台市は父母それぞれの基準指数を合算します。福岡市や名古屋市が採用する「父母の低いほうを世帯の基準点数とする」方式とは異なり、仙台市では父の基準指数と母の基準指数を足したものが世帯の基準指数になります。
考え方のイメージ
| 夫:フルタイム勤務 | → 父の基準指数 |
| 妻:時短勤務 | → 母の基準指数 |
| 世帯の基準指数 | = 父+母(合算) |
合算方式のため、父母どちらかの就労時間が短くても、もう一方がフルタイムなら世帯全体の指数はある程度確保されます。一方で、両親ともにフルタイムの世帯と比べると差が出ます。実際の点数配分は利用案内でご確認ください。
育休中・時短勤務中は「本来の就労時間」で判定される
育休復帰のタイミングで保活をするご家庭にとって重要なのが、育児休業中や育児短時間勤務(時短勤務)を利用している場合の点数判定です。多くの政令市と同様、仙台市でも、利用調整の時点で育児休業中の場合は労働契約上の本来の就労時間等で判断される運用が基本です。時短勤務を利用している場合も同様の考え方が取られます。
つまり、育休復帰後にいったん時短勤務を選んだとしても、その時短勤務の時間ではなく、本来の所定労働時間で基準指数が判定されるということです。時短勤務を理由に点数が大きく下がってしまうことを避けられる仕組みですが、適用の条件や必要書類は年度によって細かく異なるため、就労証明書の記載依頼前に区役所保育給付課で確認しておくと安心です。
「就労証明書」が最後のカギ——会社に依頼する前に点数を確認
実際にあなたの基準指数が何点になるかは、最終的に「保育を必要とすることの証明書(勤務先が記入する就労証明書)」の記載内容で決まります。就労証明書は勤務先の人事担当者・上司が記入する書類で、申込書に添付して提出します。証明日(記入日)が利用開始希望日から6か月以内のものに限られ、4月入所の1次調整では令和7年10月以降の証明日のものが受付対象です。
会社に就労証明書を依頼する前に、あなた自身が「いまの働き方が利用案内の基準指数表のどこに当てはまるか」を確認しておくことが大切です。稼働日数・労働時間が点数の境界線にあたる場合は、記載内容によって指数が変わることがあります。
就労証明書で見落としやすい3つのポイント
- 稼働日数と労働時間を正確に:基準指数は稼働日数と1か月の労働時間の組み合わせで決まります。境界線にいる場合は、記載内容を正確に依頼することが大切です
- 自営業の方は事業の実態がわかる書類も必要:令和8年度から、就労を事由に自営業の方が申込む場合、「保育を必要とすることの申告書(証明書)」に加えて、収支内訳書・請求書・開業届など事業の実態が客観的に確認できる書類の添付が必要になりました
- 提出前に必ず写しを取る:育児休業給付金等の支給対象期間の延長手続き(ハローワーク)では、保育施設等利用申込書の写しが必要になります。提出前にご自身でコピーを取っておいてください
調整指数で同点内の順位が動く——令和8年度から多胎児加算を新設
父母の基準指数を合算したあと、世帯の状況に応じて加点・減点されるのが調整指数です。仙台市の調整指数には、きょうだいが市内の保育施設等を利用している場合の加算、産休明け・育休明けによる入所の加算、低所得世帯への加算、ひとり親世帯の加算などがあります。
令和8年度入所からの変更点として、多胎児世帯への支援を図るために、申込児童が多胎児(双子・三つ子等)である場合に調整指数2点が適用されるようになりました。これは令和8年度の利用案内で新たに告知された項目です。
調整指数の各項目の点数や適用条件は、基準指数と同じく利用案内の優先基準のページ(16〜19ページ)に掲載されています。きょうだい同時申込みのケースや、地域型保育事業(小規模保育等)の卒園児が3歳から認可保育所に進む際の取扱いなど、世帯の状況によって適用される項目が異なるため、ご自身に該当しそうな項目を利用案内で確認しておくことをおすすめします。
指数が同点の場合の優先順位
基準指数と調整指数の合計が同点となった場合は、利用案内に定められた「指数同点の場合の利用調整順位」によって優先順位が判定されます。仙台市の場合、調整指数における低所得世帯への加算が適用される世帯(加算が大きい世帯はさらに優先)、両親またはその一方が単身赴任等で不在の世帯、申込締切日において申込児童を市内の保育施設等以外へ有償で預けている世帯などが、優先順位を判定する要素として挙げられています。
育休延長を許容する場合の「申立書」
仙台市には、「保育施設等利用調整に係る申立書」という制度があります。これは、利用調整の結果として利用待機となった場合に育児休業の延長が可能であり、利用調整における指数を下げることを許容できる場合に提出する申立書です。
⚠️ 「申立書」を出しても、希望園に案内されることがある
仙台市の利用案内では、「利用調整において指数を下げた場合でも、希望保育施設等へ案内する場合があります」と明記されています。育休延長を前提に申立書を出したとしても、希望園に空きがあれば案内が来る可能性があるということです。
指数を下げる希望期間が年度をまたぐ場合は、年度ごとに申立書の提出が必要です。なお、育児休業期間や育児休業給付金等の支給期間延長に関する手続きについては、就労先や公共職業安定所(ハローワーク)等で確認する必要があり、仙台市はこれらについて責任を負わないとしています。また、申込締切日までに利用申込みがない場合、待機通知は発行されません。育休延長給付の要件として待機通知が必要なご家庭は、この点に注意してください。
空き状況の確認方法——「仙台データダッシュボード」の空き枠マップ
仙台市の保育施設の空き情報は、ほかの政令市と比べて複数のチャネルで公開されているのが特徴です。中心になるのが、市公式の「仙台データダッシュボード」に掲載されている空き枠マップで、認可保育施設等の空き状況が地図上で確認できます。
このほか、市公式サイト「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」のページでは、利用調整後の空枠情報がExcelファイルなどで公開されています。たとえば各月利用開始分の利用調整が終わったあと、残った空き枠の情報が更新される形です。
空き枠マップを使うときの注意点
⚠️ 空き枠マップは「直近の利用調整時点」の情報
仙台市の空き枠マップや利用調整後の空枠情報は便利な反面、あくまで「直近の利用調整(選考)後の状況」です。市の案内でも、公表する空き状況は直近の利用調整時点のものであり、入園児童の退園や各園の事情等により変わることがあると明記されています。
また仙台市の説明によると、空き枠マップに掲載している受入枠数について、最新の情報が反映されるまで時間を要する場合があります。さらに「随時調整に関する各施設の受け入れ状況」はホームページでは公表されておらず、希望する施設のある区の保育給付課への電話確認が必要です。空き枠マップは「現時点の参考情報」として活用し、最終的な空き状況は区役所保育給付課で確認するのが確実です。
1次利用調整の選考状況も公開されている
仙台市は、4月入所の1次利用調整の選考状況を公開しています。施設・クラス年齢ごとの申込人数や内定者人数などが記載されたPDFが、市公式サイトに掲載されます。たとえば令和8年4月1日付の1次利用調整については、1月15日時点の選考状況をまとめたPDFが公開されました。
この選考状況のデータは、「どの施設のどのクラスに何人の申込みがあり、何人が内定したか」を後から確認できる貴重な資料です。次年度以降の保活で「人気園の競争状況」を把握する参考になります。これらは過去の選考結果であり、毎年変動するものですが、エリアごとの傾向をつかむうえで有用です。
空き状況・選考状況を確認できる主なチャネル
仙台データダッシュボード(空き枠マップ・地図形式)/「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」ページ(利用調整後の空枠情報・Excel等)/1次利用調整選考状況PDF(施設・クラス別の申込人数・内定者数)/各区役所保育給付課(随時調整に関する受け入れ状況の電話確認)
仙台市の保育料——0〜2歳児は所得に応じて、3〜5歳児は無償
仙台市の保育料(利用者負担額)は、お子さまの認定区分や年齢によって異なります。3〜5歳児クラスは2019年10月からの国の幼児教育・保育無償化により、世帯の所得にかかわらず保育料が無償です。ただし食材料費(主食費・副食費)は保護者の負担となり、一定の条件に該当する場合は副食費が免除されます。
0〜2歳児クラスの保育料は、保護者の所得状況(市民税の課税額等)によって決まります。仙台市の場合、0〜2歳児クラスの保育料には食材料費(主食費・副食費)が含まれているのが特徴です。なお延長保育を利用する場合は、いずれのクラスでも別途利用料が発生します。
保育料は世帯の市町村民税で決まる
0〜2歳児クラスの保育料は、世帯の市町村民税の課税額に基づいて階層区分が決まる仕組みです。算定に用いる税額は、年度の前半と後半で切り替わります。具体的には、4〜8月分は前年度の市町村民税(前々年1〜12月の収入分)、9月〜翌年3月分は当年度の市町村民税(前年1〜12月の収入分)が使われます。年度の途中で保育料が変わることがあるのは、この税額の切り替えが理由です。
税の未申告や必要書類の未提出などにより市町村民税の課税状況が確認できない場合は、最高階層の金額に決定されます。詳しい保育料の階層区分・金額については、仙台市公式の「令和8年度 教育・保育給付認定における利用者負担額等(月額)」をご確認ください。
5区を眺める——区ごとの傾向と入り口
仙台市は5つの行政区(青葉区・宮城野区・若林区・太白区・泉区)から構成されています。市が利用調整基準を統一しているとはいえ、実際の入りやすさは区によって大きく異なります。エリアによって人気園の集中度、共働き世帯の比率、再開発の進み具合がまったく違うためです。
仙台市の人口動向を見ると、近年は青葉区・若林区・太白区で人口の社会増(転入超過)が続いており、子育てファミリーの転入もこれらの区を中心に活発です。一方、宮城野区・泉区は人口面では落ち着いた傾向にあります。
市内中心部・西部(青葉区)
青葉区は仙台市最多の人口を誇る区で、仙台駅周辺・国分町・一番町といった都心機能と、北山・東照宮・北仙台などの住宅街、さらに山形県境に至る宮城地区(宮城総合支所管内)まで、北西方向に帯状に広がる多様性のある区です。仙台市の中でも人口の社会増がもっとも大きく、子育てファミリーの転入が活発なエリアです。なお青葉区の宮城総合支所管内に所在する保育施設等に申込む場合の窓口は、青葉区役所ではなく宮城総合支所保健福祉課になる点に注意が必要です。青葉区のホームページ
南部(太白区)
太白区は、副都心「あすと長町」の再開発によって大型マンションの建設が進み、ファミリー層の転入が増加しているエリアです。長町・長町南エリアを中心に保活ニーズが高く、仙台市の中でも保育施設の申込みが集中しやすい傾向があります。区南部には秋保・生出といった自然豊かなエリアも含まれ、区内でもエリアによって保活の状況が大きく異なります。太白区のホームページ
東部(宮城野区)
宮城野区は、仙台駅東口の再開発エリアや、プロ野球チームの本拠地・水族館などの交流スポットを抱える区です。仙台駅東口周辺はマンション開発が進み、職住近接を求める子育て世帯の関心が高いエリアになっています。区東部の沿岸部・田園地帯までを含む、市街地と郊外が共存する区です。宮城野区のホームページ
南東部(若林区)
若林区は仙台駅の南東に位置し、荒町・河原町・連坊といった歴史ある町並みと、卸町などの新しい住宅・商業エリアが共存する区です。人口規模は5区の中でもっとも小さいものの、近年は人口の社会増が続いており、子育て世帯の定住先として安定した人気があります。なお若林区役所の保育給付課保育係は、ほかの区とは内線番号が異なる点に注意してください。若林区のホームページ
北部(泉区)
泉区は、泉中央駅を中心とした計画的なまちづくりが進んだ区で、泉パークタウンをはじめとする住宅地が広がります。地下鉄南北線で都心へ直結する利便性から、ファミリー層に長く支持されてきたエリアです。区北部には泉ヶ岳などの自然環境もあり、子育て環境の良さを重視する世帯に人気があります。泉区のホームページ
これら5区はそれぞれ独自の事情を抱えており、指数だけでなく「どの区のどのエリアの園を希望するか」「空き枠マップでの空きの出方」が、仙台市の保活では決定的に重要です。お住まいの区の最新の申込状況は、必ず各区役所保育給付課または上記のホームページでご確認ください。
区別の入りにくさ——主要園の「利用希望児童数」で見る
仙台市は、福岡市の「空きマップ記号(◎○△×)」のような4段階アイコンではなく、各園の利用児童数や利用希望児童数といった実数を公開しています。ここでは仙台市公式の「保育施設等の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)」をもとに、5区から代表的な園を抜き出し、年齢別の利用希望児童数を整理しました。
利用希望児童数とは、その園を希望しながら入れていない子どもの人数(第2希望以下を含む)です。この数字が大きい園・年齢ほど、入園のハードルが高いことを意味します。0歳・1歳は希望が集中しやすいため、表でも0歳・1歳の列を強調しています。
表の見方
数字は、その園の各年齢クラスを希望しながら入れていない利用希望児童数(第2希望以下を含む)です。「0」はその年齢で待機が出ていないことを示し、必ずしも空きがあるとは限りません。逆に数字が大きいほど希望が集中し、入りにくい状態です。表は各区の代表的な園を抜き出したもので、区内のすべての園を網羅したものではありません。
出典:仙台市「保育施設等の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)」をもとにPULMO編集部が各区の代表園を抽出。数字は利用希望児童数(第2希望以下を含む)。空き状況・待機状況は退所等で日々変動するため、最新情報は所在区の区役所保育給付課でご確認ください。
この表の数字が「0」でも、空きがあるとは限りません。仙台市はクラス年齢ごとに受入枠を設けているため、利用児童数が定員に満たない園でも入れない場合があります。利用調整後の最新の空き枠は、仙台市「保育施設等の利用を希望されるみなさまへ」のページや、仙台データダッシュボードの空き枠マップで必ずご確認ください。
区ごとの傾向——1歳児の希望集中が共通の課題
仙台市公式の入所状況一覧(令和8年4月1日現在)を区ごとに集計すると、5区に共通する傾向が見えてきます。それは1歳児クラスへの希望の集中です。5区を合計した利用希望児童数は、0歳児が157人なのに対し、1歳児は388人と2倍以上にのぼります。0歳のうちに入園を決めるか、1歳の激戦を見据えて早めに動くかが、仙台市の保活の最初の分かれ道になります。
区別では、太白区の利用希望児童数が突出しています。1歳児139人、3歳児149人など全年齢で待機が多く、長町・あすと長町エリアの再開発に伴う子育て世帯の流入が背景にあると考えられます。泉区も1歳児127人と多く、泉中央周辺で1歳の枠を確保しにくい状況がうかがえます。一方宮城野区は1歳児53人、若林区は0歳・1歳がそれぞれ20人台と、太白・泉に比べれば落ち着いた水準です。青葉区は本所管内で0〜1歳に一定の希望集中があるものの、宮城総合支所管内(愛子・落合方面)は比較的待機が少なめです。
もっとも、これは区全体を合計した数字で、同じ区内でも園や駅エリアによって状況は大きく異なります。希望する園の年齢別の状況は、必ず各区役所保育給付課で個別にご確認ください。
認可以外の選択肢
仙台市の保活では、認可保育所・認定こども園のほかにも、複数の選択肢があります。それぞれの位置づけを整理しておきましょう。
地域型保育事業(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育)
地域型保育事業は、おおむね0〜2歳児を対象とした少人数の認可施設です。小規模保育事業、家庭的保育事業(保育ママ)、事業所内保育事業などがあり、いずれも市の利用調整の対象になります。仙台市では、小規模保育事業における3歳以上児の受入についての情報や、卒園後の受け入れに関する連携施設のある地域型保育事業者の一覧も公開されています。
地域型保育事業を卒園する3歳児には、進級先を確保するための調整指数の取扱いが設けられています。「3歳の壁」と呼ばれる進級先確保の課題への対応で、適用条件は利用案内でご確認ください。
居宅訪問型保育事業
仙台市には、保育者が自宅を訪問して保育を行う居宅訪問型保育事業もあります。これは申込先や必要書類が他の保育施設と異なるため、利用を検討する場合は仙台市公式サイトの専用ページで詳細を確認する必要があります。
認可外保育施設・企業主導型保育事業
市の認可を受けていない認可外保育施設や、企業が従業員のために設置する企業主導型保育事業もあります。これらは申込窓口・利用料・保育内容がそれぞれ独自に決まるため、見学のうえでご家庭の生活リズムに合うかを確認してください。なお仙台市の利用調整では、申込締切日において申込児童を市内の保育施設等以外へ有償で預けている場合が、同点時の優先順位を判定する要素のひとつとされています。
申し込み前に知っておきたいこと
仙台市の保育園申込みは、毎年細かな運用が変わります。最後に、申込み手続きで押さえておきたいポイントを整理します。
申し込みスケジュール(令和8年4月入園の実績)
令和8年4月1日付入所の申込みは、1次申込期間が令和7年11月4日〜12月3日17時、2次申込期間が令和7年12月4日〜令和8年2月2日17時でした。1次利用調整の結果は1月15日頃に発送され、2次利用調整の結果は2月19日頃に発送されました。さらに、2次利用調整で待機となった方を対象に、3月上旬に「2次追加利用調整」が行われます。
4月入園の例では、1次申込みが前年11月初旬から始まります。令和9年4月入園を検討するご家庭は、その前年の4〜9月のうちに情報収集と見学を済ませ、11月の1次申込みに間に合うよう準備を進めるのが基本的な流れです。
年度途中の入園は「1日付」「16日付」の2つの締切
仙台市の年度途中入園は、各月1日付と16日付の2つの利用開始日が設定されています。1日付利用開始は前月の5日まで、16日付利用開始は前月の20日までが申込締切です(土日祝日等の場合は前開庁日)。一度申込みを行えば、その年度中(令和9年3月16日付入所分まで)の利用開始に対して有効となるため、年度途中入園を狙う場合に何度も申込みし直す必要はありません。
申込先は「第1希望の保育施設が所在する区役所」
申込書類の提出先は、第1希望の保育施設等が所在する区の区役所保育給付課です。お住まいの区ではなく「第1希望の園がある区」が窓口になる点に注意してください。青葉区の宮城総合支所管内に所在する施設の場合は、宮城総合支所保健福祉課が窓口です。窓口・郵送のほか、マイナポータル(ぴったりサービス)を利用した電子申請にも対応しています。
面接は「利用が見込まれる施設」で実施
仙台市の利用調整では、利用が見込まれる場合に面接のお知らせが届きます。面接は原則として利用が見込まれる保育施設等で行われ、お子さまの発達・健康状況などを伺うため、お子さまと保護者で出席します。面接の時点では利用の可否は未定で、面接後に利用調整結果通知が発送される流れです。
市外在住者は転入予定で対応可
申込時点で住民票が市外の方でも、転入を予定している場合は利用申込みが可能です。ただし、保育施設等の利用開始日までに仙台市に居住する(お子さんと保護者の住民票が仙台市にあることを原則とする)必要があります。遠方からの転入を予定しているご家庭でも、仙台市の保活に参加できる仕組みになっています。
公式情報・参照元リンク
本記事は、以下の仙台市公式情報を出典としています。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
- 保育施設等の利用を希望されるみなさまへ(仙台市・利用案内、施設一覧、空枠情報)
- 令和8年度保育施設等利用案内(PDF)
- 保育施設等を利用する場合の利用者負担額について
- 保育施設等入所状況一覧(仙台データダッシュボードの空き枠マップへのリンクあり)
各区役所保育給付課の連絡先は次のとおりです。お住まいの区ではなく、第1希望の保育施設が所在する区が窓口になります。最終的な確認は、こちらでお願いします。
- 青葉区役所 保育給付課保育係:022-225-7211(内線6763)
- 宮城野区役所 保育給付課保育係:022-291-2111(内線6763)
- 若林区役所 保育給付課保育係:022-282-1111(内線6622)
- 太白区役所 保育給付課保育係:022-247-1111(内線6765)
- 泉区役所 保育給付課保育係:022-372-3111(内線6763)
- 宮城総合支所 保健福祉課保育給付係:022-392-2111(内線5444)
※ 本記事は仙台市公式の公開情報をもとにPULMO編集部が整理したものです。利用調整の指数の配点をはじめ、制度の細部は年度によって変わります。申込み前には必ず最新年度の「保育施設等利用案内」と各区役所保育給付課の案内をご確認ください。
