【2026年最新】港区で保育園に落ちたらどうする?区の助成金とベビーシッターなどで乗り切るガイド

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港区から不承諾通知が届いた家庭は、毎年一定数います。指数勝負の激しい区である以上、選考から漏れること自体は珍しくありません。問題はここからどう動くかですが、港区は23区のなかでも認可保育園に入れなかった家庭への支援が手厚い自治体です。認可外保育施設の保育料を補う差額助成、ベビーシッター利用料の補助、3歳未満であれば家事代行の利用料まで補助する仕組みが用意されています。

ただし、いずれも自分から申請しないと給付は受けられません。本記事では、港区公式サイトの一次情報をもとに、「我が家はどの選択肢を取るべきか」を判断する材料を整理します。民間のベビーシッター・家事代行も、料金やサービスの違いを比較できる形でまとめました。記載している制度内容や金額は2026年5月時点のものです。

我が家はどう動く?まず3つの選択肢を知る

不承諾通知を受け取った後にまずやるべきことは、当面の預け先を探すことではありません。家庭の状況に合わせて、どの方向で動くかを決めることです。これを飛ばすと、申し込みや問い合わせをあちこちに同時並行で進めることになり、判断軸を見失います。

選択肢

港区の家庭が現実的に取れる選択肢は、大きく3つに分かれます。判断のポイントは「いつまでに復職する必要があるか」「在宅勤務がどの程度可能か」「毎日の預け先が必要か」の3点です。

それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。費用面、預ける時間、子どもの環境変化など、何を優先するかでベストな答えは変わります。

3つは独立しているわけではなく、組み合わせて使う家庭がほとんどです。たとえば「認可外保育園に通わせつつ、お迎え後の時間だけベビーシッターを補助で使う」「育休を延長して家事代行で家事の負担を減らす」といった併用ができます。

3つの選択肢で月額の実質負担と港区から受けられる主な支援を並べると次のようになります。

選択肢 月額の実質負担目安 港区からの主な支援
認可外・認証保育所に切り替える 1〜5万円程度 認可保育料との差額を助成
ベビーシッターを軸にする 0〜10万円程度 1時間2,500円の補助×年144時間
育休を延長する 育児休業給付金の範囲内 産前産後家事支援(3歳未満)

家事代行・産後ドゥーラの利用補助は3歳未満であればどの選択肢でも使えるので、本記事では横断的な支援として後半にまとめています。

ケース別シミュレーション。いくらかかる?

選択肢ごとのメリット・デメリットだけでは、実際の負担感が見えてきません。代表的な3つの家庭のケースについて、選択肢を変えた場合に月額がどう変わるかをシミュレーションしました。

0歳児がいる夫婦共働き、4月復職予定

選択肢 月額の実質負担 内訳
認可外保育園(保育料月12万円)を選ぶ 約20,000円 港区差額助成で10万円が戻る
認証保育所(保育料月7万円)を選ぶ 約30,000円 認可との差額を助成
ベビーシッターを毎日5時間使う 約230,000円 月100時間使い切ると補助額25万円、自費分が大きい
育休を延長する 給付金の範囲内 給付金は賃金の50%(延長後)

このケースでは認可外保育園に切り替えるのが費用面で最も合理的です。ベビーシッター中心は毎日預ける用途には向きません。

1歳児がいる、育休をどうするか迷っている

選択肢 月額の実質負担 内訳
認可外保育園を探す 約20,000円〜 認可外の枠次第
育休を1歳半まで延長 給付金の50%受給 家事代行8時間で月6,000円追加可能
ベビーシッター月20時間+在宅育児 約14,000円 補助で時給2,500円分カバー

家計と仕事の事情で判断が変わります。給付金が手厚い職場であれば育休延長、復職を急ぐ必要があれば認可外、夫婦のどちらかが在宅勤務可能ならベビーシッター併用が現実的です。

2歳児がいる、認証保育所に切り替えを検討

選択肢 月額の実質負担 内訳
認証保育所(保育料月7万円) 約30,000円 港区認証保育料助成で差額補填
認可外保育施設(証明書交付あり) 約20,000〜40,000円 施設による
認可保育園の途中入園を待つ 0円(待機中) その間はベビーシッター補助で対応

認可保育園は2歳児クラスでも空きが出ることがあります。途中入園を待つ間にベビーシッター補助を使う作戦も取れます。同じ家庭の状況でも選択肢によって月額負担は数万円単位で変わるので、次の章から、それぞれの選択肢について制度の詳細を見ていきます。

認可外・認証保育所に切り替える場合

4月からの復職が決まっており、毎日の預け先が必要な家庭は、認可外保育施設か認証保育所への切り替えが現実的な選択肢になります。月額10万円を超える保育料を聞いて諦めかける家庭も多いのですが、港区の差額助成を使えば実質負担はかなり抑えられます。

港区の認可外保育施設保育料助成制度では、「認可保育園に通っていたら払うはずだった金額」と「実際の認可外保育料」の差額を区が助成します。助成基準額は0〜2歳児クラスで月10万円、3〜5歳児クラスで月9.7万円が上限です。

たとえば0歳児で認可外保育料が月12万円の家庭の場合、認可保育料が無償化対象であれば差額10万円が助成され、実質負担は月2万円程度(食事代や行事費は別途)に圧縮されます。令和7年9月利用分から区民税課税世帯の0〜2歳児(第1子)も認可保育園等保育料が無償化されたため、差額助成の効果は以前より大きくなっています。

申請には次の要件を満たしている必要があります。

  • 港区に住民登録があり、居住していること
  • 認可外保育施設の保育料を保護者が支払っていること
  • 教育・保育給付認定(2号・3号)または施設等利用給付認定(2号・3号)を取得済みであること
  • 月160時間以上の月ぎめ契約であること
  • 「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」の交付を受け、港区の確認を受けた施設であること(港区外の施設も対象)

認証保育所を選ぶ場合も同様に、認可保育園との差額が助成されます。詳細は港区認証保育所保育料助成制度のページから確認できます。申請は年度ごとに必要で、4月は申請者が多いため交付までに時間がかかる点だけ留意してください。

認可外と認証、どちらを選ぶべきか迷う場合は次の表を参考にしてください。

比較項目 認証保育所 認可外保育施設(証明書交付あり)
保育料の上限 都の規定で月8万円以内(3歳未満) 各施設が独自設定(月10〜15万円が多い)
差額助成の上限 認可との差額そのもの 0〜2歳:10万円、3〜5歳:9.7万円
選考方式 各園で独自選考 申込順や面談で決定する園が多い
入りやすさ 4月は埋まりやすい 通年で空きがある園もある
保育の質 都の基準で一定担保 園による差が大きい

認可外を検討する場合、見学のときに「証明書交付の有無」を必ず確認してください。証明書の交付がない施設だと助成額が大きく下がります。

ベビーシッターを軸にする場合

夫婦のいずれか、または両方が在宅勤務できる家庭であれば、ベビーシッターを軸にした方法が現実的になります。港区のベビーシッター補助制度は、知らずに自費で全額負担すると年間で数十万円の差が出る大きな制度です。

港区ベビーシッター利用支援(一時預かり利用支援)事業は、東京都の事業と港区独自のマッチング型事業の2本立てで、合算で年144時間まで補助が受けられます。

項目 東京都ベビーシッター利用支援事業 港区マッチング型
補助額(午前7時〜午後10時) 1時間2,500円 1時間1,000円
補助額(午後10時〜翌午前7時) 1時間3,500円 1時間1,500円
利用上限(年間・両事業合算) 児童1人あたり144時間
障害児・多胎児・ひとり親家庭 児童1人あたり288時間
対象児童 満12歳になる年度末まで
利用理由 保育認定不要、理由は問わない

理由を問わず使えるのがこの制度の大きな特徴です。仕事や通院だけでなく、リフレッシュ目的の利用も対象になります。

時給3,200円のシッターを月12時間利用した場合の試算は次のとおりです。

  • 利用料:3,200円 × 12時間 = 38,400円
  • 補助額:2,500円 × 12時間 = 30,000円
  • 実質負担:8,400円(時給換算で約700円)

年144時間という上限は、月割りすると月12時間です。週2回×1.5時間ペースか、月2〜3回まとめて使うかで使い切れる範囲です。

事業者は東京都認定事業者一覧または港区マッチング型認定事業者一覧(PDF)から選びます。利用時には「東京都ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援)を使いたい」と必ず伝えてください。利用後、領収書・利用明細書・要件証明書を事業者から受け取り、翌月までに港区委託のパソナライフケアに申請します。詳しくはFAQ(PDF)を確認してください。

主要なベビーシッターサービスの比較

ベビーシッター比較

東京都認定事業者のなかでも、料金体系や手数料の扱いが異なるため、補助との相性に差が出ます。代表的な4社を比較しました。

サービス 料金タイプ 1時間あたり保育料 入会金・年会費 手数料の扱い 港区補助との相性 主な特徴
ポピンズシッター 派遣型(自分でシッターを選択) 2,200円〜 無料 保育料に含まれる 補助でカバーされる範囲が広い 保育士有資格者が9割超
KIDSNAシッター マッチング型 1,952円〜 無料 保育料に手数料20%込み 手数料込みの保育料が補助対象 全シッターが国家資格保有
キッズライン マッチング型 2,000円〜(個別設定) 無料 単発:保育料の22%、定期:11% 手数料は補助対象外 当日依頼に強い、登録者数最大級
ル・アンジェ 派遣型(コーディネーター手配) 3,300円〜 年会費5,500円 保育料に含まれる 補助との相性は良好 2006年設立、病児保育に対応

注目してほしいのは、港区の補助は「保育料」にのみ適用される点です。たとえばキッズラインは保育料に対して22%の手数料が別途かかりますが、この手数料は補助対象外なので実質負担が他社より増えます。同じ時給2,000円のシッターを依頼しても、ポピンズシッターのほうが手出しが少なく済むケースが多くなります。

ただし、キッズラインは登録シッター数が圧倒的に多く、当日や翌日の依頼にも対応しやすい強みがあります。質と費用のバランスで選ぶならポピンズシッターかKIDSNAシッター、機動性で選ぶならキッズラインという整理になります。

なお、そのほかのベビーシッターサービスについては、【2026年最新】東京都ベビーシッター利用支援事業のおすすめ認定事業者10社を徹底比較をチェックしてみてください。

育休を延長する場合

復職を急がず、1歳半または2歳まで自宅で見たい家庭にとっては、育休延長が現実的な選択肢になります。育児・介護休業法により、認可保育園に入園できない場合は1歳6か月まで、それでも入園できなければ2歳まで育休を延長できます。給付金(賃金の50〜67%)も同期間延長されます。

ここで気をつけたいのは、給付金延長の条件が厳しい点です。ハローワーク飯田橋の公式PDFによれば、次のケースは延長対象外になります。

ケース 詳細
入所希望日が1歳の誕生日翌日以降 1歳の誕生日翌日以降を希望日にすると延長対象外
申込日が1歳の誕生日以降 誕生日より前に申込みが必要
認可外保育施設のみへの申込み 認可保育園への申込みが必須

通知書の「入所希望日」と子どもの誕生日の関係を必ず確認してください。育休延長の手続き自体は事業主経由でハローワークに申請しますが、通知書の取得期限や申請のタイミングが少しでもずれると延長が認められないため、勤務先の人事担当に早めに相談することをおすすめします。

なお、育休延長中も家事代行・産後ドゥーラの補助は使えます。在宅育児の負担軽減策として有効です。

どの選択肢でも使える支援。家事代行・産後ドゥーラ

ここまでの3つの選択肢は「子どもをどこに預けるか」の話でしたが、それと並行して、家事負担を軽くする支援も港区は用意しています。3歳未満の子どもがいる家庭であれば、港区産前産後家事・育児支援サービスが使えます。

利用時間の上限と料金は次のとおりです。

子どもの年齢 上限時間 利用者負担(家事支援)
妊娠中〜1歳の誕生日前日 128時間(うち産後ドゥーラ15時間) 2時間1,500円、3時間2,250円、4時間3,000円
1歳〜2歳の誕生日前日 年48時間 同上
2歳〜3歳の誕生日前日 年48時間 同上

住民税非課税世帯は半額、生活保護受給世帯は無料です。産後ドゥーラは家事支援より単価が安く、2時間1,000円で利用できます。

申請は港区公式LINE、窓口、郵送のいずれかから子ども家庭支援センター(03-5962-7201)で行います。決定通知(電子クーポン)が届いたら、港区が委託している事業者から選んで直接予約します。

港区委託事業者の比較

港区が直接契約している家事代行事業者は次のとおりです。区の補助が使えるのはこの委託事業者のサービスを利用した場合に限られます。

事業者 サービスの特徴 対応エリア
株式会社ベアーズ 創業20年超の家事代行最大手。研修体制が整っており、品質が安定している。鍵預かりにも対応。 港区全域
ピナイ家事代行サービス フィリピン人正社員スタッフが対応。英語でのコミュニケーション可。家政婦大国の研修を経たスタッフ。 港区全域
株式会社ケアデザイン スマート 港区委託事業に長く携わる。家事支援に特化。 港区全域
株式会社Renjyu(蓮珠) 港区・品川区に特化したローカルサービス。 港区・品川区
産後ドゥーラ協会認定者 一般社団法人ドゥーラ協会の認定資格者。家事だけでなく産後の母親の心身ケアまで対応。 各支援者によって異なる

委託事業者だけでカバーしきれない場合や、3歳以上で補助対象外になった後は、民間の家事代行サービスに切り替える選択肢もあります。

民間家事代行サービスの料金比較

代表的な民間サービスの料金を並べると次のとおりです。

サービス 料金タイプ 1時間あたり料金(税込) 最低利用時間 港区委託の有無 主な特徴
ベアーズ 派遣型(会社雇用スタッフ) スポット4,600円〜、定期4,180円〜 3時間〜(スポット)、2時間〜(定期) あり 大手の安心感、補助なしの民間契約も可能
ピナイ家事代行 派遣型(正社員) 定期4,070〜4,400円、スポット4,950円、アウトレット1,650円〜 3時間〜 あり プライムアウトレットが格安
CaSy マッチング型 スポット2,990円〜、定期2,790円〜 2時間〜 なし アプリで24時間予約可、業界最安水準
タスカジ 個人マッチング型 1,500〜3,000円(スタッフが個別設定) 3時間〜 なし スタッフを自分で選べる、ベテランほど高単価

3時間×月4回利用した場合の月額負担を比較すると、補助の有無で大きな差が出ます。

パターン 計算 月額負担
港区補助対象事業者(ベアーズ等)を3時間×月4回 2,250円 × 4回 9,000円
CaSy(最安)を3時間×月4回 2,990円 × 3時間 × 4回 35,880円
タスカジ(時給2,000円)を3時間×月4回 6,000円 × 4回 24,000円

3歳未満であれば、まず港区委託事業者を補助で利用し、上限時間を超えた場合や3歳以降は民間サービスに切り替えるのが現実的です。

申請の優先順位とアクション

ここまでの選択肢を踏まえて、不承諾通知が届いた後にやるべきことを時系列で整理します。

時期 やること 連絡先
即日 不承諾通知書のコピーを3部作成、勤務先に共有
即日〜3日以内 港区保育コンシェルジュに相談予約 03-3578-2851
即日〜3日以内 認可外・認証保育園の空き状況を確認
1週間以内 認可外保育園を2〜3園見学 各園に直接
1週間以内 育休延長手続きの相談(必要な場合) 勤務先・ハローワーク
2週間以内 ベビーシッター事業者に会員登録 各社サイト
2週間以内 産前産後家事支援サービスの個人ID申請(3歳未満の場合) 03-5962-7201
翌月以降 各助成金の申請 港区保育課 03-3578-2428

最初の一歩は港区保育コンシェルジュへの相談予約です。コンシェルジュは認可・認証・認可外・ベビーシッター・保育サポートまで横断的に提案してくれる無料窓口で、家庭が使える制度を一括で棚卸ししてくれます。電話03-3578-2851または専用予約システムから予約できます。

困ったときの主な連絡先は次のとおりです。

相談内容 連絡先
保育園・助成金全般 港区保育課保育支援係 03-3578-2428
保育コンシェルジュ予約 03-3578-2851
ベビーシッター補助申請 パソナライフケア 0120-212-115
家事代行・産後ドゥーラ補助 港区子ども家庭支援センター 03-5962-7201
育児休業給付金延長 ハローワーク飯田橋

港区の助成制度は申請主義です。動いた家庭にだけ給付されます。情報を整理し、優先順位をつけて、ひとつずつ申請を進めていけば、月額の負担は自費の3分の1から半分程度に抑えられます。

主な参照公式情報

本記事の料金情報は各社公式サイトおよび公式PRリリースを参照し、2026年5月時点のものを記載しています。最新情報は必ず各サービス公式サイトでご確認ください。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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