この記事は、PULMO編集部の子育て真っ最中のスタッフが書いています。板橋区の保育園、公式ページを開くと「区立」「私立」「認定こども園」「小規模」「家庭福祉員」「ベビールーム」「事業所内」と7種類の施設が、「板橋」「常盤台」「赤塚」「志村」「高島平」の5地域で混在しているうえに、申請者数や倍率は公開されないという独特の運用で「結局、わが家が入れそうな園はどこ?」がわかりにくいですよね。
わたし自身も保活を経験しているので、同じように迷うママやパパに届くように、板橋区が公開している2026年5月入所選考後の最新空き状況(令和8年6月入所分・5月1日時点)と、令和8年4月入所一次選考の最低指数を「知りたいところ」に絞って整理してみました。
この記事でわかること:板橋区が公開している最新の認可保育園空き数を、年齢別・5地域別・施設タイプ別にまとめています。
板橋区独特の「申請者数を非公開にし、最低指数のみ公開する」運用から、認可968枠+地域型59枠=計1,027枠というシリーズ屈指の大規模区でも1歳枠は認可で3枠(0.3%)・地域型を加えても5枠に絞られる現実、さらに「×(欠員なし)/○数字(1次選考後の欠員)/61・63といった指数」の3表記を読み解くポイントまで、保活の最初の一歩として使ってもらえたらうれしいです。
※この記事の数字は、板橋区公式ページ「令和8年6月入所空き状況一覧」(令和8年5月1日時点)と「令和8年4月入所(一次選考)の入所最低指数一覧」をもとにPULMO編集部が集計したものです。空き状況は日々変動するため、申し込みの際は必ず板橋区の最新公式情報をご確認ください。
板橋区の保活で最初に知っておきたい、ふたつの真実
板橋区の保活には、ほかの区とは違う2つの大きな特徴があります。これを知らずに保活を進めると、戦略を立て直すことになりかねないので、最初にまとめて押さえておきましょう。
① 申請者数は非公開・最低指数のみ公開される
板橋区は申請者数や倍率を公表していません。代わりに、年に1回「4月入所一次選考の最低指数一覧」が公開されます。空き状況一覧と最低指数一覧を組み合わせて、独自の表記を読み解く必要があります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| × | 欠員なし(その年齢クラスは募集しない) |
| ○数字(例:①、⑤) | 1次選考後の欠員数(希望者は全員入園で空きが残った) |
| 数値(例:61、63) | その指数で内定(最低保育指数) |
| 61 | フルタイム共働きが内定する典型ライン(標準点) |
| 63以上 | 調整指数加点が必要なやや高ボーダー(兄弟在園など) |
板橋区の選考指数は「父基本指数+母基本指数+調整指数」で算出されます。フルタイム共働き(週5日・週40時間以上)で1人20点、共働きで標準40点。調整指数(兄弟在園、認可外利用、ひとり親など)が加算されますが、板橋区は申込人数を出さないので、希望順位戦略の重要度がほかの区よりさらに高いのが特徴です。
② 1歳枠はわずか3枠、シリーズ屈指の超激戦
板橋区全体の1歳クラスの空き枠は2026年6月入所時点で認可保育園・認定こども園で合計わずか3枠(全体の0.3%)。地域型保育を加えても5枠と、シリーズで最も少ない数字です。
| 年齢 | 板橋区合算 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 0歳 | 122 | 12.6% |
| 1歳 | 3 | 0.3% |
| 2歳 | 129 | 13.3% |
| 3歳 | 184 | 19.0% |
| 4歳 | 272 | 28.1% |
| 5歳 | 258 | 26.7% |
これは、板橋区でも他区と同じように0歳から1歳に進級する在園児で1歳枠の多くが埋まる構造があるから。3〜5歳が全体の73.8%(714枠)を占める高齢児多数型で、0歳のうちに入園しておくか、1歳での激戦に備えるかが、板橋区の保活の最大の分かれ目になります。
板橋区の指数は「20+20=40点」スケール:23区の標準と同じ40点ベースですが、申請者数を非公開にしている運用が他区と大きく異なります。フルタイム共働き(週5日・週40時間以上)で1人20点、共働きで合計40点が標準。同点になった場合の優先順位(兄弟在園、要支援児枠、認可外加点、ひとり親加点など)で内定者が決まる仕組みです。最低指数表は4月一次選考分のみ年1回公開のため、5月以降の利用調整では参考値として読み解く必要があります。
まずはどれくらい募集が出ているの?
板橋区の認可保育施設は区立保育園34園・私立保育園113園・認定こども園4園・小規模保育38園・事業所内保育4園・家庭福祉員16名・ベビールーム2園の合計211施設あります。2026年6月入所時点で公開されている空き数は認可968枠+地域型59枠=合計1,027枠で、シリーズでも江東区に次ぐ規模です。
| 施設タイプ | 施設数 | 合計枠 | 0〜2歳合計 | 3〜5歳合計 |
|---|---|---|---|---|
| 区立保育園 | 34園 | 430枠 | 93枠 | 337枠 |
| 私立保育園 | 113園 | 514枠 | 142枠 | 372枠 |
| 認定こども園 | 4園 | 24枠 | 19枠 | 5枠 |
| 小規模保育 | 38園 | 55枠 | 55枠 | — |
| 事業所内保育 | 4園 | 4枠 | 4枠 | — |
| 家庭福祉員 | 16名 | 0枠(定員61) | — | — |
| ベビールーム | 2園 | 0枠(定員12) | — | — |
| 合計 | 211施設 | 1,027枠 | 313枠 | 714枠 |
覚えておきたいこと:板橋区は家庭福祉員(保育ママ)16名・ベビールーム2園といった特色ある0〜2歳児向け施設を整備しています。すべて欠員なし状態ですが、認可外加点を取りやすい選択肢として認可と並行検討する価値があります。さらに、「空き保育室活用型定期利用保育」(4・5歳児クラスの空きを活用した1歳児向け定期利用)という独自制度もあります。
4月入園は一次(11月下旬締切)と二次(2月下旬締切)の2段階選考。それ以外の月は毎月1日入園のサイクルで、申込締切は前月10日頃です。マイナポータルによる電子申請に対応しています。
年齢別に見る空き状況(2026年6月入所5月1日時点)
板橋区全体を合算すると、「3〜5歳が73.8%/1歳は0.3%」という極端な偏りがはっきり見えます。4歳枠が最多の272枠で全体の28%を占める一方、1歳はわずか3枠と、認可保育園における史上最少クラスの数字です。
年齢別の空き枠数の割合(認可保育園+認定こども園 968枠/2026年6月入所時点)
※令和8年6月入所(令和8年5月1日時点)の認可保育園・認定こども園を合算した数値です(小規模・事業所内・家庭福祉員・ベビールームは別集計)。
0歳クラス(122枠):私立に空きが多い
0歳枠は認可保育園で122枠(全体の12.6%)。小規模保育32枠・事業所内2枠を加えると合計156枠になります。
園別に見ると栄町保育園7枠/高島平あやめ保育園・舟渡保育園各6枠/加賀保育園・風の子保育園各5枠と、空きの出ている園がはっきり分かれます。受入月齢は園ごとに「生後43日/57日/3か月/4か月/5か月/6か月/8か月」と細分化されているので、育休復帰時期と園の受入月齢が合うかを最初に確認しましょう。
1歳クラス(3枠):シリーズ最低水準の超激戦
1歳クラスは認可保育園でわずか3枠(全体の0.3%)。地域型保育を加えても5枠です。これはシリーズで最も少ない数字で、台東区1枠に次ぐ深刻な状況です。
| 1歳枠の出ている主な園 | 地域 | 枠数 | 令和8年4月一次の最低指数 |
|---|---|---|---|
| 東新保育園(区立) | 常盤台 | 1 | ×(欠員なし) |
| 新河岸保育園(区立) | 高島平 | 1 | 4枠(一次選考後欠員) |
| 志村橋保育園(区立) | 高島平 | 6 | 4枠(一次選考後欠員) |
| 蓮根保育園(区立) | 志村 | 3 | 2枠(一次選考後欠員) |
| 西台保育園(区立) | 志村 | 2 | 2枠(一次選考後欠員) |
| 小規模保育園各園 | 区内全域 | 合計2 | — |
同じ1歳枠でも志村・高島平地域に集中しているのが板橋区の特徴。志村橋・蓮根・西台・新河岸といった荒川寄りの区立園を希望順位の上位に入れる戦略が現実的です。
1歳保活の戦略:板橋区で1歳の認可枠を狙うなら、「家庭福祉員・ベビールーム・小規模保育・認証保育所・認可外」の併用が現実的です。板橋区独自の「空き保育室活用型定期利用保育」(1歳児不承諾者向けの4・5歳児クラスの空きを活用した定期保育)も活用できます。0歳のうちに認可外に入園して、翌年の1歳認可申込で認可外加点を確保する流れも有効です。
2歳クラス(129枠):小規模卒園組の動きが出る年齢
2歳クラスは認可保育園で129枠(全体の13.3%)。小規模保育21枠・事業所内2枠・認定こども園19枠を加えると合計171枠になります。
板橋区は小規模保育38園が2歳で卒園するため、3歳進級時に連携園や認可へ転園する家庭が多く、この年齢で枠が動きます。城山みどりこども園(17枠)のように認定こども園で大きな枠が出ている園は、3歳以降を見据えた家庭にとって戦略的な選択肢になります。
3〜5歳クラス(合計714枠):選択肢が一気に広がる
3歳以上のクラスは合計714枠と、全体の73.8%を占めています。新規入園・転園希望者にとって園を選びやすい状況です。
3〜5歳でまとまった枠が出ているのは、高島平あやめ保育園(3歳6/4歳12/5歳12枠)、高島平すみれ保育園(3歳8/4歳12/5歳7枠)、ひいらぎ保育園(3歳3/4歳6/5歳11枠)、にじいろ保育園弥生(4歳11枠)、メリーポピンズ浮間舟渡ルーム(4歳9/5歳9枠)など。幼稚園からの切り替えや、認証保育所からの転園も含めて、検討の余地が大きい年齢帯です。
各園のくわしい数字は、板橋区公式の「令和8年6月入所空き状況一覧」ページからご覧いただけます。
5地域で見る、入りやすさ(2026年6月入所5月1日時点)
板橋区の公式区分は「板橋」「常盤台」「赤塚」「志村」「高島平」の5地域。それぞれの街の雰囲気もまったく違うので、わが家の生活圏で考えてみましょう。
地域ごとの規模を、横棒グラフでも見てみましょう。
高島平地域(336枠・29施設)
板橋区でもっとも枠数が多い、高島平・新河岸・舟渡・蓮根を中心とした区北部のエリア。都営三田線「高島平駅」「新高島平駅」「西台駅」、JR埼京線「浮間舟渡駅」が利用できます。荒川沿いに大規模団地と新興住宅が並ぶファミリー層の街です。
このエリアの代表例として、高島平あやめ保育園(区立/0歳6・3歳6・4歳12・5歳12枠と区立最大規模)、高島平すみれ保育園(区立/3歳8・4歳12・5歳7枠)、志村橋保育園(区立/1歳6枠と区内最大の1歳枠)、メリーポピンズ浮間舟渡ルーム(4歳9・5歳9枠)、舟渡保育園(私立/0歳6枠)などがあります。1歳枠の7枠中5枠がこのエリアに集中しており、1歳保活の最重要エリアです。
志村地域(267枠・34施設)
都営三田線「志村三丁目駅」「志村坂上駅」「蓮根駅」を中心とした区中央部のエリア。蓮沼・前野・西台・坂下を含み、板橋本町・志村坂上の駅前商業集積もあります。
このエリアの代表例として、蓮根保育園(区立/1歳3枠)、西台保育園(区立/1歳2枠)、坂下三丁目保育園(区立/0歳4枠)、ひいらぎ保育園(私立/3歳3・4歳6・5歳11枠)、ほっぺるランド板橋小豆沢(私立/3歳5・4歳5・5歳5枠)、和敬保育園(私立/0歳4枠)などがあります。1歳枠も志村橋に次ぐ5枠で、1歳保活の有力候補エリアです。
板橋地域(210枠・39施設)
区の中心、JR板橋駅・都営三田線「板橋区役所前駅」「新板橋駅」、東武東上線「下板橋駅」「大山駅」周辺のエリア。板橋区役所、商店街、加賀大規模マンションなどが立地し、施設数は5地域中最多です。
このエリアの代表例として、栄町保育園(私立/0歳7枠と区内最大の0歳枠)、加賀保育園(私立/0歳5枠)、風の子保育園(私立/0歳5枠)、にじいろ保育園弥生(私立/4歳11枠)、にじいろ保育園大山(私立/4歳7・5歳10枠)など。0歳枠が5地域で最多の43枠で、0歳保活の本命エリアです。
赤塚地域(88枠・26施設)
東武東上線「下赤塚駅」「成増駅」、地下鉄赤塚駅周辺の区西端エリア。練馬区との区境にあり、住宅街と団地が混在する落ち着いた地域です。
このエリアの代表例として、あさひが丘保育園(区立/0歳4・5歳10枠)、ほっぺるランド成増(私立/4歳5枠)、成増保育園(私立/2歳5枠)、コスモメイト成増(認定こども園/2歳2枠)など。施設数は中規模ですが、0〜2歳の枠が比較的少なめで、3歳以上の入園に向くエリアです。
常盤台地域(87枠・23施設)
東武東上線「ときわ台駅」「上板橋駅」、東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原駅」周辺のエリア。古くからの住宅街と新興マンションが混在し、文教地区の落ち着いた雰囲気があります。
このエリアの代表例として、ときわ台保育園(区立/3歳7・5歳9枠)、にじいろ保育園小茂根(私立/4歳7枠)、第二たつの子保育園(私立/2歳4・3歳4枠)、東新保育園(区立/1歳1枠)などがあります。5地域で最も枠数が少ないですが、人気園が多く、希望順位戦略が重要なエリアです。
公式ページを開いたあとの3ステップ
- 「認可保育園・認定こども園空き状況一覧」と「地域型保育施設空き状況一覧」の2つのPDFすべてに目を通す。板橋区の公式ページは認可と地域型でPDFが分かれているので、家庭福祉員・小規模・事業所内まで含めて把握します。
- 「4月入所一次選考の最低指数一覧」で「×」「○数字」「指数値」を必ず確認する。同じ「空きあり」でも、前年4月一次で61・63といった指数で内定した園か、欠員のあった園かで難易度が大きく変わります。
- わが子の年齢の列だけに注目し、希望園に直接問い合わせる。気になる園が見つかったら、見学予約と一緒に最新の空き情報を直接確認するのが早道です。
この数字、わが家ではどう判断すればいい?
0歳で入園を考えているママ・パパへ
- 0歳枠は認可で122枠、地域型を加えて156枠。栄町・加賀・風の子など板橋地域の私立園、高島平あやめ・舟渡など高島平地域に多め。
- 育休復帰時期と園の受入月齢(43日〜/57日〜/3か月〜/6か月〜/8か月〜)が合うかを確認しましょう。
1歳で入園を考えているママ・パパへ
- 1歳クラスは認可で3枠、地域型を加えても5枠とシリーズ最低水準。志村橋・蓮根・西台・新河岸など志村〜高島平の区立園に集中。
- 家庭福祉員・ベビールーム・小規模保育、さらに板橋区独自の「空き保育室活用型定期利用保育」も視野に入ります。
2歳で入園を考えているママ・パパへ
- 2歳クラスは認可で129枠。小規模保育38園の卒園組の動きで、3歳進級前のタイミングで枠が動きやすい年齢です。
- 城山みどりこども園(17枠)など、認定こども園の2歳枠も活用できます。
3歳以上で新規入園・転園したいママ・パパへ
- 3〜5歳は合計714枠と、選択肢が一気に広がります。高島平あやめ・高島平すみれ・ひいらぎ・にじいろ保育園弥生など、まとまった枠の園を中心に検討できます。
あわせて、入園後にかかる費用感や支援制度については板橋区の子育て支援徹底解説もご覧ください。
完璧な園選びを目指しすぎないで。保活は「わが家の暮らしやすさ」とのバランス。数字に出ない要素も立派な判断材料です。まずは選択肢を広げるところから始めましょう。
申し込み前に知っておきたい板橋区ルール
- 標準指数は「20+20=40点」:23区標準と同じ40点ベース、最低指数は「×/○数字/数値」の3表記で公開されます。
- 申請者数は非公開:23区でも数少ない徹底運用、最低指数のみが手がかり。希望園は最大20施設まで申込可能で、希望順位戦略が極めて重要。
- 独自の支援制度:家庭福祉員(保育ママ)16名・ベビールーム2園・空き保育室活用型定期利用保育(1歳児不承諾者向け)など、認可と並行検討できる選択肢が豊富。
- 申込締切は前月10日頃必着:毎月1日入園で、マイナポータルによる電子申請に対応。郵送(書留など追跡可能な方法)と窓口でも受付。
- 4月入所選考は3段階:一次(11月下旬)・二次(2月下旬)・三次(3月)と続く(毎年三次があるとは限らない)。
- 入園決定率は23区で2位(85.1%・2024年実績):待機児童ゼロを継続しており、こだわりを下げれば入園しやすい区とされています。
