【2026年最新】港区小学校ランキング|公式データで見る人気19校

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港区には全19校の区立小学校があり、「学校選択希望制」によって通学区域外の隣接校を選ぶことができます。この制度のおかげで、港区は毎年「どの小学校に何人が入学を希望したか」を公式に公表しており、客観的な人気データが存在する、都内でも珍しい区です。

この記事では、港区が公表している学校選択希望制の集計データ(令和8年4月入学・最新)を中心に、通学区域外からわざわざ選ばれている小学校はどこかを数字で明らかにします。さらに、港区全体の中学受験率(東京都教育委員会データより独自算出)や、各校の児童数・特色もあわせて掲載しています。

この記事でわかること

  • 港区19小学校の人気ランキング(学区外からの選択希望者数ベース・公式データ)
  • 港区の中学受験率は41.9%で23区3位。5年推移で見えるピークと変化
  • 名門3校(青南・白金・笄)と、新たに人気が急上昇している学校の特徴
  • 抽選になる学校・ならない学校の違いと、入学戦略のポイント

港区小学校 人気ランキング(学区外選択希望者数順)

以下は、令和8年4月入学分の「学校選択希望制」集計結果をもとに、通学区域外から入学を希望した人数で港区19小学校を並べたものです。この数字は「わざわざ自分の学区ではない学校を選んでいる人の数」なので、事実上の人気投票と言えます。

白金 59人 芝浜 56人 ●抽選 赤羽 55人 青南 48人 47人 ●抽選 東町 27人 ●抽選 本村 25人 ●抽選 高輪台 17人 ●抽選 麻布 15人 白金の丘 15人 ●抽選 14人 赤坂 14人 御田 13人 南山 13人 青山 13人 芝浦 10人 御成門 6人 港陽 4人 港南 3人

出典:港区「令和8年4月新入学学校選択希望制集計結果」(令和7年11月7日現在)より作成。●抽選=区域外希望者が受入れ可能数を超え、公開抽選を実施した学校。

人気上位5校を徹底比較

順位 学校名 区域外 定員 希望者 倍率 児童数 創立 最寄駅 抽選
1 白金 59人 140 136 0.97 756人 明治9年 白金台 徒歩5分 なし
2 芝浜 56人 140 180 1.29 724人 令和4年 田町 徒歩5分 ●37人
3 赤羽 55人 140 163 1.16 694人 大正15年 赤羽橋 徒歩8分 なし
4 青南 48人 140 120 0.86 702人 明治39年 表参道 徒歩5分 なし
5 47人 105 159 1.51 516人 明治40年 広尾 徒歩7分 ●39人

※倍率=入学希望者÷受入れ可能数。●=公開抽選の対象人数。区立のため学費は全校共通で無料(給食費・教材費等の実費のみ)。

1位 白金小学校 —「日本一」を掲げる150年の伝統校

明治9年(1876年)創立。令和7年に開校150周年を迎える港区随一の伝統校です。学校方針に「日本一の学校」を明記しているのは港区で白金だけ。

  • 合唱団がNHK学校音楽コンクール全国大会に4年連続出場(2位×2回、3位×2回)。音楽教育のレベルは全国トップクラス
  • 校内の「心のふるさと室」にPTAが整備した学校・地域の歴史資料を保存。歴史教育と地域連携が深い
  • 全校集会で「幸(さち)の鐘」を聞きながら自分を振り返る時間を設定。いじめ防止のため学年ごとの「ハッピープロジェクト」を実施
  • 自然教育園(国立科学博物館附属)での観察学習など、体験的な学びが充実
  • 校内研究テーマは「自由進度学習 白金スタイル」。一斉授業にとらわれない先進的な授業形態を研究中
  • 児童数756人・25学級。定員140人に対し希望者136人で抽選は回避したが、毎年ギリギリの状態
白金小の入学ポイント:通学区域は白金1〜6丁目・白金台1〜2丁目付近。隣接校は高輪台・白金の丘の2校のみ。つまり区域外から白金小を選ぶには、この2校の学区に住んでいる必要がある。聖心女子学院初等科と同じエリアに位置し、小学校受験と公立のどちらを選ぶかが家庭の分かれ道になるエリア。

2位 芝浜小学校 — 開校4年で名門に並んだ「令和の新星」

令和4年(2022年)開校。港区で最も新しい小学校ですが、開校わずか4年で区域外希望者数2位に躍り出ました。

  • 地上9階建ての最新校舎。校庭は9階、体育館は7階、6階に温水プール、7階にボルダリングのプレイルーム
  • 田町駅徒歩5分・三田駅徒歩6分の立地。芝浦公園に隣接する「Shibahama Garden」でビオトープ学習や野菜栽培を実施
  • 古典落語「芝浜」ゆかりの地で、近隣の伝統文化交流館と連携した伝統文化教育を展開
  • 「港南アカデミー」として芝浦小・港南小・港南中と連携したカリキュラム
  • 児童数724人・24学級。毎年1年生の学級数が増えており(開校時3学級→現在5学級)、急速に大規模化が進行中
芝浜小の入学ポイント:通学区域は芝浦1丁目付近(田町駅東側の再開発エリア)。定員140人に対し希望者180人で倍率1.29の高倍率。抽選対象37人は芝浜の区域外希望者56人のうち、受入れ枠を超えた人数。新築マンション入居と同時に学区で選ぶ家庭が多いエリア。

3位 赤羽小学校 — 新校舎完成で人気急上昇、100周年へ

大正15年(1926年)開校。令和5年に新校舎が完成し、人気が一気に上昇しました。令和8年には新グラウンド・プールの完成と開校100周年を迎えます。

  • マーチングバンドが学校の象徴。運動会や地域行事で演奏を披露
  • 学区域内にある大使館・大学等との国際理解教育が充実。ICTを活用した国際交流授業も実施
  • 特別支援学級(ひまわり学級)を設置。インクルーシブ教育にも力を入れている
  • 赤羽幼稚園を併設し、縦割り班活動や幼稚園との異学年交流を実施
  • 児童数694人・24学級。定員140人に対し希望者163人だが、過去の私立進学者の傾向から抽選は不実施
赤羽小の入学ポイント:通学区域は東麻布・三田・芝公園付近。隣接校は御成門・麻布・東町・御田・芝の5校で隣接校が多く、区域外から選びやすい。令和8年に新グラウンド・プールが完成するとさらに人気上昇が見込まれる。赤羽橋駅のほか大門駅・芝公園駅からも徒歩圏内。

4位 青南小学校 — 表参道に佇む名門、著名人を輩出

明治39年(1906年)創立の港区屈指の名門校。表参道駅徒歩5分という一等地に広がるキャンパスに加え、自然豊かな第二校庭「青の森」を持つ、都心とは思えない環境です。

  • 卒業生に俳人の中村草田男、アーティストのオノ・ヨーコなど著名人が多数。毎年2月には「草田男展」が開かれ、全校児童が俳句を創作
  • 今年度から午前5時間・40分授業を導入。限られた時間で質の高い授業を展開し、「自己調整学習」を推進する先進的な取り組み
  • 生活科・理科教育の推進に力を入れ、毎年「理科公開講座」を開催
  • 金管バンドが学校行事や地域イベントで活躍。PTAによる「青南ガーデニングクラブ」が校庭を四季の花で彩る
  • 児童数702人・23学級。定員140人に対し希望者120人で余裕をもって入学できる状態
青南小の入学ポイント:通学区域は南青山3〜7丁目付近。隣接校は青山・笄の2校のみで、区域外から選べるルートが極めて限られる。「名門に入りたいなら学区に住む」が前提になるエリア。表参道・青山の地価は港区内でもトップクラスで、住環境ごと選ぶ覚悟が必要。一方、希望者120人/定員140人と上位5校で唯一余裕があるため、学区内であれば確実に入学できる。

5位 笄小学校 — 鼓笛隊と国際交流の「グローバル名門」

明治40年(1907年)開校。広尾駅徒歩7分、各国大使館が点在する国際色豊かなエリアに位置しています。

  • 6年生全員が「笄鼓笛隊」を編成し、毎週の全校昼会で校歌を演奏。行事でも演奏を披露する港区屈指の伝統
  • 日本語学級を設置(3学級4名の教員)。外国人児童・帰国児童に日本語と日本文化を指導。通常学級との交流も活発
  • 大使館との連携による国際理解教育や、体験型・参観型の美術館教育を実施
  • 「キャリアパスポートデー」で多くの企業による出前授業を実施し、児童に勤労観・職業観を形成
  • 児童数516人・21学級。抽選対象は39人で全19校中最多。最も入学が難しい小学校の一つ
笄小の入学ポイント:通学区域は西麻布3〜4丁目・南麻布5丁目付近。隣接校は麻布・青山・青南・本村・南山の5校で隣接校が多く、選択のチャンスは比較的広い。ただし定員105人に対し希望者159人・倍率1.51は全19校で最高。抽選対象39人は港区最多。広尾駅周辺は大使館エリアでもあり、外国人家庭との共学環境を求める家庭にも人気。

「名門3校」vs「新興人気校」—データで見る港区小学校の勢力図

港区では青南・白金・笄が「名門3校」と呼ばれています。今回のデータで確認すると、3校とも区域外希望者数で上位5位以内に入っており、名門の評判はデータで裏付けられました。

しかし注目すべきは、2位の芝浜と3位の赤羽は「名門」とは呼ばれないのに、名門3校に並ぶ人気を持っていることです。

  • 芝浜は開校わずか4年の新設校。最新設備と立地のよさで、伝統よりも環境を重視する保護者に選ばれている
  • 赤羽は令和5年の新校舎完成が転機。老朽校舎の時代には上位に入っていなかったが、一気に3位に

つまり、港区の小学校人気は「伝統と歴史」だけでなく、「施設の新しさ」にも大きく左右されている。今後も新校舎の建替えが予定されている学校(御田小は令和10年末に新校舎移転予定)では、完成後に人気が上昇する可能性があります。

抽選になる学校とならない学校、何が違うのか

令和8年度の抽選実施校は6校(芝浜・笄・東町・本村・高輪台・白金の丘)でした。ポイントは以下の通りです。

  • 白金は区域外59人で1位なのに抽選なし。定員140人に対し希望者136人で、区域内の私立進学者が多く「実際の入学者」が定員を超えないと判断されたため
  • 高輪台は区域外17人(8位)なのに抽選あり。区域内の希望者が158人と非常に多く、定員140人を大幅に超えている。高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発で急速にファミリーが増えている地域
  • 抽選の有無は「区域外の人気」だけでなく、「区域内の人口増加」にも左右される。つまり、人気ランキングと抽選の有無は必ずしも一致しない

港区の中学受験率は41.9%(23区3位)

港区は公立小学校の卒業生のうち41.9%が私立中学に進学しています(令和6年度・2025年3月卒業)。これは文京区(48.5%)、千代田区(44.1%)に次ぐ23区で3位の数字です。

38% 40% 42% 44% 46% R2 R3 R4 R5 R6 39.5% 41.5% 42.5% 44.9% 41.9%

出典:東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書【進路状況調査編】」令和2〜7年度版より独自集計

5年推移を見ると、令和5年度に44.9%まで上昇した後、令和6年度は41.9%に低下しています。3ポイントの低下は年度ごとの変動としてはやや大きく、卒業者が1,630人→1,712人に増えた(=ファミリー流入)ことが一因です。

国立中学への進学者(16人)と都外の私立中学への進学者(121人)を加えると、港区の「広義の中学受験率」は約50%に達します。つまり、港区の公立小学校では2人に1人が中学受験をしている計算です。

  • 私立中学進学率:41.9%(717人/1,712人)
  • 私立+国立:42.8%(733人)
  • 私立+国立+都外:49.9%(854人)

この数字は港区全体の平均なので、青南・白金・笄のような名門校の学区では、実際にはさらに高い受験率であることが推測されます。港区の小学校選びは、そのまま中学受験の環境選びにも直結しているということです。

港区19小学校の児童数・学級数一覧

以下は令和7年5月1日現在の児童数です。港南小(1,188人)が最大、青山小(180人)が最小で、約6.6倍の規模差があります。

学校名 児童数 学級数 1学年平均 特徴
1 港南 1,188 40 約198人
2 芝浦 874 27 約146人
3 高輪台 787 26 約131人
4 白金の丘(小) 757 23 約126人
5 白金 756 25 約126人
6 芝浜 724 24 約121人
7 青南 702 23 約117人
8 赤羽 694 24 約116人
9 赤坂(小) 583 19 約97人
10 516 21 約86人
11 御成門(小) 506 18 約84人
12 442 16 約74人
13 東町 436 16 約73人
14 御田 402 14 約67人
15 本村 383 15 約64人
16 麻布 380 16 約63人
17 港陽(小) 323 12 約54人
18 南山 302 12 約50人
19 青山 180 10 約30人

出典:港区教育委員会「令和8年度 港区立小中学校学校案内」(令和7年5月1日現在)。小中一貫校は小学校部分のみ概算。特別支援学級含む。

注目すべきは港南小の突出した規模(1,188人・40学級)です。品川駅周辺のタワーマンション群から通う児童が多く、港区最大の小学校です。一方で青山小(180人)は1学年約30人の小規模校で、先生との距離が近い環境を求める家庭に選ばれています。

規模の大きさは良し悪しではなく、家庭の教育方針によって向き不向きが異なります。大規模校は友達の選択肢が広く、多様な刺激を受けられる一方、少人数校はきめ細かい指導と全員が主役になれる環境が魅力です。

学校選択希望制を活用するためのポイント

港区の学校選択希望制は、小学校は通学区域の指定校または隣接校から選択できます(中学校は全区立中学校から選択可)。活用する上で知っておきたいポイントをまとめます。

  • 選べるのは「隣接校」のみ。白金に住んでいて青南を選ぶことはできない(隣接していないため)。学区を選ぶ場合は引っ越しが前提になる
  • 抽選になるかどうかは11月下旬に判明。集計結果は港区HPで公表されるので、引っ越し検討中の場合はこのタイミングで確認を
  • 抽選になっても補欠で繰り上がる可能性がある。過去3年の平均入学率は約75%(希望者の4分の1は私立等に進学するため辞退する)
  • 通学は徒歩または公共交通機関。自転車や車での送迎は禁止。毎日の通学負担を考慮した選択を
  • 学校選択希望票の提出締切は毎年11月上旬。提出しないと指定校に自動決定される

港区内・近隣の私立・国立小学校

港区は公立小学校だけでなく、区内および通学圏に複数の名門私立・国立小学校が存在するエリアでもあります。公立の学校選択希望制と合わせて、小学校受験(「お受験」)を検討する家庭も少なくありません。以下は港区在住の家庭が検討しやすい主な私立小学校です。

学校名 共学/別学 所在地 初年度費用 入試倍率
1 慶應義塾幼稚舎 共学 渋谷区恵比寿 約170万円 男10倍 女15倍
2 聖心女子学院初等科 女子 港区白金 約130万円 約4〜5倍
3 東洋英和女学院小学部 女子 港区六本木 約120万円 約3〜4倍
4 青山学院初等部 共学 渋谷区渋谷 約160万円 約6〜8倍
5 東京女学館小学校 女子 渋谷区広尾 約130万円 約3〜5倍

※初年度費用は入学金+授業料+施設費等の概算(寄付金除く)。倍率は過去の推計値で年度により変動。

慶應義塾幼稚舎(渋谷区恵比寿・広尾駅徒歩5分)

明治7年創立の日本最古級の私立小学校。6年間クラス替えなし・担任持ち上がり制という独自の教育システムで知られます。ペーパーテストや面接がなく、絵画制作・運動テスト・集団遊びで選考する独特の入試形式。募集人数は男子96名・女子48名で、志願者は毎年1,500〜1,700人前後とされ、日本で最も競争率の高い小学校の一つです。卒業後は慶應義塾の中等部・普通部・湘南藤沢中等部に進学。港区南部(白金・広尾エリア)からの通学者が多い。

聖心女子学院初等科(港区白金・白金台駅徒歩7分)

カトリック系の女子校で、初等科から高等科まで12年間の一貫教育。独自の「4-4-4制」を採用し、1〜4年を基礎期、5〜8年を探究期、9〜12年を深化期と位置づけています。世界32カ国に姉妹校を持つグローバルネットワークが強み。2025年度の卒業生は慶應28名・上智25名・早稲田16名の合格実績。白金小学校・白金の丘学園と同じエリアに位置するため、公立か私立かの選択が直接的に比較されるエリアです。

東洋英和女学院小学部(港区六本木・六本木駅徒歩7分)

プロテスタント系の女子校で、小学部から高等部まで内部進学率はほぼ100%。少人数制の教育が特徴で、英語教育に力を入れています。麻布小・南山小の学区内に位置しており、六本木エリアで育つ家庭の選択肢として比較されることが多い。

青山学院初等部(渋谷区渋谷・表参道駅徒歩圏)

キリスト教に基づく教育で、初等部から大学まで一貫教育。青南小学校・青山小学校エリアからすぐ近く、同じ表参道周辺の家庭にとっては直接的な比較対象になります。自由な校風と英語教育の充実で知られます。

東京女学館小学校(渋谷区広尾・広尾駅徒歩圏)

1888年創立の女子校。「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育理念に掲げ、少人数制の行き届いた教育が特徴。笄小学校の学区と近接しており、広尾エリアの家庭が検討する学校の一つ。

区立 vs 私立の費用差:港区の区立小学校は授業料無料で、かかるのは給食費・教材費等の実費(年間数万円程度)のみ。一方、私立小学校は初年度120〜170万円、6年間で700〜900万円超が必要。港区の区立名門校(白金・青南・笄)は「名門私立を蹴ってでも通わせたい」と評価する保護者がいるほど教育水準が高く、中学受験への自由度が高い点で私立一貫校とは異なる戦略が取れます。

この記事のデータは、港区「令和8年4月新入学学校選択希望制集計結果」(令和7年11月7日現在)、港区教育委員会「令和8年度 港区立小中学校学校案内」(令和7年9月発行)、港区「児童・生徒数一覧表」(令和8年4月7日現在)、東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書【進路状況調査編】」令和2〜7年度版、および港区「通学区域一覧表」(令和7年4月以降)をもとに独自に集計・編集したものです。原典は港区ホームページで閲覧できます。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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