「港区の小1の壁」と放課後の費用について|区立学童〜英語学童を働き方別に比較

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小学校に上がると、放課後の預け先は学童だけで完結しないことが多く、公設の学童クラブ放課GO→・民間学童・習い事を組み合わせて一日を成り立たせることになります。港区は地区ごとに使える施設が異なり、働き方によって組み方も費用も大きく変わります。この記事では、港区で取り得る組み合わせを働き方別に整理し、平日の動き方・トータル費用・各施設の住所と公式リンクまでまとめます。

この記事の情報・費用は、すべて2026年5月時点の調査にもとづく目安です。制度・料金・各施設のサービス内容は変更されることがあるため、最新情報は各公式でご確認ください。

この記事でわかること

  • 小1の壁とどう向き合うか(就学期の発達研究をふまえた考え方)
  • 港区で組み合わせの土台になる選択肢と基本情報(住所・公式リンク・費用)
  • 働き方別の組み合わせパターンと平日タイムライン
  • トータルでいくらかかるか(年額の目安)
  • 申込スケジュールと、どのパターンでも共通する前提

小1の壁とどう向き合うか

小学校への就学は、子どもにとって単なる進学ではなく発達上の節目とされています。発達研究では、就学を次のような移行と位置づけています。

  • 遊び中心の保育環境から、認知的要求が高く構造化された学習環境への移行
  • 在校時間が長くなり、行動を自分で調整する力が求められる
  • 家庭の「預け先確保」と同時に、子ども自身も大きな環境変化に適応する時期

放課後の組み立てを考えるうえで、参考になる知見が二つあります。

  • 就学期の適応には、子ども本人の気質よりも、子どもを取り巻く環境の影響が大きいとされる
  • 就学期に子どもと家庭を支える仕組み(移行支援)が手厚い環境にいた子どもは、移行期のつまずきが少なく、その後の学業面・情緒面のウェルビーイングが高い傾向が報告されている(参考:first grade transition research / NIH PMC)

港区では放課後の中心を民間学童やアフタースクールに置く家庭が多くなっています。その前提なら、放課後は「預かってもらう時間」ではなく「子どもがどんな環境で過ごし、どう支えられるか」で組むことが、この時期の適応にとって意味を持ちます。費用や送迎の条件だけでなく、その子の個性に環境を合わせる視点で、以下を読み進めてください。

環境を子どもに合わせる視点の例:英語が初めてでも遊びを通して楽しめる環境が合う子もいれば、少人数で丁寧に見てもらう方が伸びる子もいます。「人気だから」ではなく「その子に合うか」で選ぶことが、結果的に放課後を安定させます。

組み合わせの土台になる選択肢と基本情報

各パターンの前に、組み合わせの部品になる施設の基本情報を一覧にします。リンクは各公式ページ、費用は2026年5月時点で確認できた目安です。税表記・キャンペーン・教室・コースで変わるため、最終確認は各施設で行ってください。

施設 性格・時間 費用の目安
区立 学童クラブ 就労家庭向け・選考と定員あり/平日19時・土8〜17時・長期休暇8〜19時 育成料3,000円+おやつ代等2,000円=月約5,000円(対象世帯は育成料全額免除)
放課GO→ 全児童・登録のみ・定員なし/平日17時(延長登録で18時) 無料(保険希望時のみ年800円程度)
キッズデュオ(英語イマージョン学童) 長時間オールイングリッシュの英語学童/放課後〜最大20:30・送迎バスあり 小学生 月36,300円(週2)〜71,280円(週5)+入会金22,000円・維持管理費 半年13,200円ほか
リックキッズ 芝浦港南校 送迎付き民間学童・塾/習い事送迎に強い/22時まで対応 非公開・要問合せ(区立より大幅に高い)
東京IS 南麻布アフタースクール 全英語・探究型/カリキュラムコースのみ(お迎えサービスなし) 入学金33,000円+月謝 週5約90,660円・週4約7万円台

区立 学童クラブ

  • 所在:各区立小学校内・区立児童館・子ども中高生プラザ等(地区ごとに多数。詳細は公式の学童クラブ一覧・マップ)
  • 申込:一斉申込は冬(令和8年度は電子申請が令和8年1月5日〜1月26日)

キッズデュオ(港区内2校)

  • 芝浦校:港区芝浦4-9-18 グランドパレス田町2階(田町駅徒歩10分)
  • 麻布校(Class S):港区南麻布2-4-5 2階(白金高輪・麻布十番駅徒歩8分)。英語に加えプログラミング・スポーツ・中学受験準備まで扱う上位ライン
  • 特色:遊び・工作・サイエンス等を英語で実施。英語が初めての子は最初戸惑うが日本人スタッフのフォロー前提。英検対策の深さは教室・コースで差

リックキッズ 芝浦港南校

  • 所在:港区芝浦・港南エリア(送迎は対象小学校・学区単位。公式の送迎対象校一覧を要確認)
  • 特色:学習・ピアノ・絵画・スポーツ併設。ena・サピックス・早稲田アカデミー等の塾や習い事先まで送迎。宿題は施設内で完了

東京IS 南麻布アフタースクール

  • 所在:港区南麻布2-13-6 東京インターナショナルスクール内(白金高輪駅徒歩10分)
  • 特色:掲示物まで全て英語。学期ごとの探究型テーマで学ぶ。小5・6向けアカデミックコースで高学年へ接続
  • 注意:南麻布校はお迎えサービス付きの「学童保育コース」がなく、送迎前提なら別手段が必要

その他の港区内の選択肢

  • 少人数英語型:Go Global Inter Kids(三田・芝浦)。少人数オールイングリッシュ+算数・サイエンス、延長19時相談可
  • 学習併設型:アイキューガンマ 白金台校(預かり+学習のハイブリッド)
  • インター系:サマーヒルインターナショナルスクール(元麻布)。外部生も通学可
  • シッター:送迎・見守りシッター各社。すき間・送迎をスポット/定期で補う

「英語の学び」は施設で性格が違います。長時間英語に浸って運用力を育てる型(キッズデュオ)、少人数で英語+アカデミックを丁寧に伸ばす型(Go Global等)、カリキュラムごと英語化して探究的に学ぶ型(東京IS南麻布)、資格・4技能を体系的に詰める型(一般の英会話教室)はそれぞれ目的が異なります。話すのが初めての子でも楽しめる環境を重視するか、学習として詰めたいかで選び分けるのが現実的です。

時短勤務・18時前後に帰宅できる場合

区立学童クラブを軸に、放課GO→と長期休暇対策で補う

向く家庭:時短勤務でお迎えが18時台に間に合う/費用を抑えたい/教育系は習い事で個別に対応したい。

  • 〜15時頃下校、区立学童クラブへ
  • 15〜18時学童で過ごす。宿題・おやつ
  • 18時前後保護者がお迎え(19時まで対応で余裕がある)
  • 週1〜2習い事の日は学童を出て直接通う

トータル費用の目安:月約5,000円(育成料3,000+おやつ代2,000)+習い事代。年額 約6万円+習い事代。対象世帯は育成料が全額免除

  • 最も低コスト。長期休暇は弁当が毎日必要で、港区の弁当配送の当年度実施を要確認
  • 区立学童は選考・定員あり。第一希望に落ちた場合の保険(放課GO→等)を申込時に決めておく

フルタイム・帰宅が19時を過ぎる場合

送迎付き民間学童(リックキッズ芝浦港南)を軸に、区立学童を保険で併願

向く家庭:芝浦・港南エリア在住/帰宅が19〜21時/お迎えと習い事送迎の両方を外注したい。

  • 〜15時頃下校。施設の車両が小学校へお迎え
  • 15〜18時学習・おやつ。宿題は施設内で完了
  • 16〜18時習い事の日は施設が塾・習い事先へ送迎
  • 〜20/21時帰宅時刻に合わせ自宅・マンション前まで送り

トータル費用の目安:民間学童は非公開で要問合せ。同種の港区の送迎付き民間学童の相場感では週5で月6〜10万円規模+区立保険併願 月約5,000円。年額 おおむね80万〜120万円規模+保険分(施設・利用回数で大きく変動。要見積)

  • お迎えと習い事送迎が同時に解消。帰宅後に宿題が残らない
  • 送迎対象は学区・住所単位。自宅が送迎圏か事前確認が必須
  • 区立学童も保険で併願しておくと、転居・家計変化に対応しやすい

フルタイム・英語教育を放課後に組み込みたい場合

英語イマージョン学童(キッズデュオ芝浦/麻布)を軸に、区立学童を保険で併願

向く家庭:芝浦・田町/麻布・南麻布エリア/英語の運用力を放課後に伸ばしたい/話すのが初めてでも楽しめる環境から入れたい。

  • 〜15時頃下校。送迎バスで小学校から施設へ
  • 15〜18時オールイングリッシュで過ごす(遊び・アクティビティ)
  • 18〜20:30延長利用。自宅付近の停車場所まで送りも可
  • 長期休暇シーズナリースクール(終日英語)に切替

トータル費用の目安:週5で基本料金 月71,280円+諸費 ≒ 月7万円台後半(初年度は入会金22,000円・入会セット約2,000円・維持管理費 半年13,200円×2を加算)。週3なら月50,600円前後+諸費 ≒ 月5万円台。+区立保険併願 月約5,000円。年額 週5で約95万〜100万円、週3で約65万〜70万円。福利厚生適用で入会金無料の場合あり

  • 放課後がそのまま英語の時間になり、送迎バスで親の負担も軽い。初めての子はフォロー前提
  • 英検対策など学習面の深さは教室・滞在時間で差。資格・4技能を詰めたいなら英会話教室の併用が現実的
  • 麻布のClass Sはプログラミング・中学受験準備まで扱う上位ラインで費用も上がりやすい。曜日により前年度のうちに定員到達、秋までに見学・予約

教育投資重視・探究やインター志向の場合

東京IS南麻布アフタースクールを軸に、区立学童とシッターで送迎・すき間を埋める

向く家庭:白金高輪圏/インター・帰国子女志向/全英語の探究型を低学年から入れたい。

  • 通学日(週3〜5)カリキュラムコースで全英語の探究型の学び(16:00〜19:00中心)
  • 登下校・送迎南麻布校はお迎えサービスなし。学校→施設はシッター等で手当て
  • 非通学日/延長区立学童クラブで過ごす。19時以降はオプション(夕食有料)
  • 高学年アカデミックコース(オンライン+チュートリアル)へ接続

トータル費用の目安:入学金33,000円(初回)+カリキュラムコース月謝 週5約90,660円/週4約7万円台+延長・夕食は別。学校〜施設の送迎シッター 1回数千円×通学日数+区立保険併願 月約5,000円。年額 週5で約110万円+送迎シッター+保険分

  • 低学年で入れた英語環境を高学年へ接続できる。カリキュラムごと英語化する型
  • 南麻布校は送迎サービスがないため、学校からの移動手段(シッター等)を別に設計する必要がある
  • 通学型のため毎日ではない。非通学日の受け皿(区立学童等)が前提

自営・在宅中心だが波がある場合

放課GO→を基本に、繁忙期だけ民間学童・シッターをスポット投入

向く家庭:在宅勤務が中心だが繁忙期や出張がある/固定費は抑えつつ忙しい時期だけ厚くしたい。

  • 通常期 〜17/18時放課GO→(無料・登録のみ)。延長登録で18時まで
  • 繁忙期の夕方送迎・見守りシッターをスポットで投入
  • 出張・連日繁忙民間学童の短期/スポット利用で長時間をカバー
  • 長期休暇需要に応じてサマースクール等を単発で組む

トータル費用の目安:通常期はほぼ無料(放課GO→)。繁忙期のシッター1回数千円〜、民間学童スポットは施設により要問合せ。年額 固定費ほぼゼロ+繁忙期の変動費(数万〜十数万円程度)

  • 固定費を最小化しつつ、必要な時期だけ厚くできる
  • 放課GO→は就労要件不要だが終了が早い。繁忙期の手当てを先に設計しておく
  • スポット利用は直前だと枠が取りにくい。繁忙の見込みは早めに事業者へ共有

どのパターンでも共通する前提

  • 区立学童クラブは選考・定員があり、港区は年によって希望のところに入れないことがある。民間を軸にする場合も保険として併願しておく
  • 令和8年度の学童クラブ一斉申込(電子申請)は令和8年1月5日〜1月26日。放課GO→の延長利用登録は3月上旬に別途受付
  • 就労証明書は父母両方分が必要。育成料は対象世帯に全額免除があり、毎年申請が要る
  • 民間学童・送迎の対象は学区・住所単位で決まることが多い。候補が固まったら自宅住所で送迎可否と所要時間を確認する
  • 人気の民間学童は公設より早く埋まる。秋のうちに見学・申込を動かす

動き出す前のチェックリスト

  • 区立学童の入会説明会日程を確認した(秋ごろ公表)
  • 就労証明書を父母両方分そろえた
  • 育成料の免除に該当するか確認した
  • 軸にする民間学童を秋のうちに見学・申込した
  • 第一希望に落ちた場合の保険(放課GO→・準学童・民間)を決めた
  • 送迎対象に自宅住所が入るか、所要時間を確認した
  • 病児のときの預け先(病児保育・シッター)を登録した

費用は2026年5月時点で確認できた目安です。民間学童・アフタースクール・シッターの料金はコース・送迎・利用回数・キャンペーン・税表記・教室で変わり、非公開の場合もあります。トータル年額は概算で、利用頻度により上下します。各施設の優劣を示すものではなく、住所・働き方による「組み方の型」を整理したものです。実際の検討時は各施設の最新情報と見学・面談、港区公式の最新案内で必ず確認してください。

よくある質問

Q. 区立学童に入れる前提なら、民間は不要ですか

お迎えが19時までに安定して間に合い、長期休暇の弁当・居場所も用意できるなら、区立学童中心で十分成り立ち、年額も6万円程度で済みます。帰宅が19時を超える、習い事送迎まで外注したい、英語など教育を一体化したい場合に、民間学童やシッターを足す形になります。

Q. 英語学童は、英語が話せない子でも大丈夫ですか

キッズデュオのような英語イマージョン型は、入会時点で英語が話せることを前提にしていません。最初は戸惑う子もいますが、日本人スタッフのフォローや、遊び・アクティビティ中心で楽しみながら慣れる設計です。英検など学習面を体系的に詰めたい場合は、目的に応じて英会話教室の併用を検討するのが現実的です。

Q. 結局トータルでいくらかかりますか

区立中心なら年6万円程度、英語イマージョン学童を軸にすると週3で年65万〜70万円・週5で年95万〜100万円規模(初年度は入会金等を加算)、全英語の探究型アフタースクールを軸にすると週5で年110万円規模+送迎手当てが目安です。基本料金だけでなく、入会金・送迎・維持管理費・延長・季節講習を含めた年額で、世帯の予算から逆算して選ぶのが現実的です。

参考・出典(いずれも2026年5月時点)

港区公式:学童クラブ放課GO→・放課GO→クラブ学童クラブ育成料について

各施設公式:キッズデュオ(港区)リックキッズ 芝浦港南校東京IS 南麻布アフタースクールGo Global Inter Kids

就学期の適応に関する研究:Child Social and Emotional Adjustment to First Grade(NIH PMC)Challenges in the transition to kindergarten and children’s well-being(ScienceDirect)

料金・送迎範囲・預かり時間・コース内容・教育プログラムは施設・年度ごとに変わり、各施設の優劣を示すものではありません。最新情報は港区公式および各施設の公式情報でご確認ください。

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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