川崎市の産後ケア完全ガイド2026|施設一覧・料金・申請方法まで

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助産所中心の展開、母子保健コーディネーターによる施設の一括手配——川崎市の産後ケアは、大きな病院ではなく地域に根ざした助産所を軸に設計されているのが特徴です。「どこに予約すればいい?」と迷う必要なく、電話一本でコーディネーターが施設を調整してくれる仕組みが整っています。産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまっており、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。

川崎市の産後ケアは、宿泊型・日帰りロング型・日帰りショート型・訪問型の4種類があり、通算7日(回)以内で組み合わせて使える制度です。プルモ編集部で川崎市の制度を調べてまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事のポイント

  • 宿泊型・日帰りロング型・日帰りショート型・訪問型の4種類があり、通算7日(回)以内で組み合わせて使える(多胎は14回まで)
  • 課税世帯の自己負担は1日7,500円だが、最初の5日(回)は2,500円減免されるため実質5,000円から利用できる
  • 非課税世帯は宿泊型・ロング型が2,500円/日、ショート型・訪問型は無料
  • 申請はe-KAWASAKIでオンライン完結、妊娠32週から事前申請できる
  • 施設の予約は川崎市助産師会の母子保健コーディネーターが間に入って調整してくれるので安心

川崎市の産後ケア、まず全体像を知っておこう

川崎市の産後ケア事業は4つの種類があります。宿泊型・日帰り型(ロング・ショート)・訪問型のすべてが「産後ケア事業」として一本の申請で使える制度です。申請窓口も同一(e-KAWASAKI)で、承認番号を取得したあとは母子保健コーディネーターが一括して施設の調整をしてくれます。

種類 どんなもの? 滞在時間 利用上限
宿泊型 助産所に宿泊してケアを受ける 1泊〜(入所10時・退所14時) 7日間(多胎14日)・生後4か月未満
日帰りロング型 助産所で6時間滞在してケアを受ける 10時〜16時 7回以内・生後4か月未満(順次1歳未満に拡大予定)
日帰りショート型 助産所で90分のケアを受ける 90分 7回以内・生後1歳未満
訪問型 自宅に助産師が訪問してケアしてくれる 90分程度 7回以内・生後1歳未満
4種類すべてを合わせて通算7日(回)以内という上限カウントです。たとえば「宿泊型4泊5日+日帰りショート型2回」で計6回、残り1回というような使い方ができます。多胎(双子・三つ子等)の場合は14回まで。申請窓口はe-KAWASAKIの1か所で一括して行えます。

①宿泊型|助産所に泊まってしっかり休める

川崎市の宿泊型産後ケアは、地域の開業助産所が実施施設を担っています。大きな病院ではなく、アットホームな助産所でケアを受けられるのが川崎市ならではの特徴です。助産師が授乳・沐浴・育児の相談にじっくり付き合ってくれるほか、体調に合わせて赤ちゃんを預かってもらって休息する時間も取れます。食事は和食中心で、産後の体にやさしい内容が提供されます。

基本情報

項目 内容
対象 川崎市在住の乳児とその母親(生後4か月未満)※修正月齢で対応
ケア内容 授乳指導・乳房ケア・沐浴指導・育児相談・母体管理・休養など
利用日数 通算7日間まで(多胎は14日間)
入退所時間 入所10時・退所14時(延長応相談)
費用(課税世帯・通常) 1日7,500円
費用(課税世帯・減免) 1日5,000円(通算5日まで2,500円減免。1泊2日は10,000円)
費用(非課税世帯) 1日2,500円
費用(生活保護世帯) 無料
双子・多胎 自己負担は通常料金と同額(1人分)
申請方法 e-KAWASAKI(オンライン)から申請(妊娠32週から可)
申請問い合わせ 川崎市こども未来局母子保健担当 電話:044-200-2450
施設予約 承認通知取得後、川崎市助産師会産後ケア事業部(母子保健コーディネーター) 電話:044-819-4635(月〜金10〜16時)
キャンセル 利用前日12時以降はキャンセル料が発生

宿泊型の料金シミュレーション(課税世帯)

利用日数 自己負担額(減免適用) 備考
1泊2日 10,000円 5,000円×2日
2泊3日 15,000円 5,000円×3日
3泊4日 20,000円 5,000円×4日
4泊5日 25,000円 5,000円×5日
5泊6日 32,500円 5,000円×5日+7,500円×1日(減免終了)
6泊7日 40,000円 5,000円×5日+7,500円×2日
減免は母親1人につき通算5日(回)まで適用されます。宿泊型・日帰り型・訪問型のすべてを合わせて5回カウントです。6回目以降は通常料金(7,500円/日)に戻ります。支払いは退所当日に現金で各施設へ直接お支払いください。

②日帰りロング型・日帰りショート型|通いで使える2つのタイプ

施設まで通える体力が出てきたけれど、まだ宿泊まではしたくない——そんなときに活躍するのが日帰りの2タイプです。6時間じっくり滞在できるロング型と、90分でサクッとケアを受けられるショート型があります。どちらも助産師が授乳・乳房ケア・育児相談に対応してくれます。

費用の仕組み

種類 時間 課税世帯(通常) 課税世帯(減免:5回まで) 非課税世帯 対象月齢
ロング型 6時間(10〜16時) 7,500円 5,000円 2,500円 生後4か月未満(順次1歳未満に拡大予定)
ショート型 90分 2,500円 2,500円(減免対象外) 無料 生後1歳未満
ロング型は昼食が提供されます(和食中心・アレルギー対応相談可)。ショート型は2026年4月から生後1歳未満まで対象が拡充されました。ロング型も順次1歳未満に拡大予定ですが、時期は未定です。最新情報は川崎市助産師会(044-819-4635)にご確認ください。

③訪問型|自宅に助産師が来てくれる

外出が難しいとき、上の子がいて動けないとき、体がしんどくて助産所まで行けないとき——そんなときに心強いのが訪問型です。助産師が自宅に来て90分程度のケアを行います。授乳方法・乳房ケア・沐浴指導・育児相談など、施設型と同様の内容が自宅で受けられます。2026年4月時点で生後1歳未満まで対象です。

基本情報

項目 内容
対象月齢 生後1歳未満
ケア時間 1回90分程度
費用(課税世帯) 2,500円/回(5回まで減免後)
費用(非課税世帯) 無料
費用(生活保護世帯) 無料
施設調整 母子保健コーディネーター(044-819-4635)が担当助産師を手配

川崎市と近隣市を比べてみると

同じ神奈川県内でも、産後ケアの制度は自治体によってかなり異なります。宿泊型を中心に近隣市と比較してみました。

宿泊の上限日数 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
川崎市 最大7日間(多胎14日) 10,000円(減免5回適用時)〜15,000円(通常) 2,500円/日
横浜市 最大7日間(多胎14日) 6,000円 全額免除
相模原市 3制度合計7日間 5,000円〜(施設・回数による) 半額減免
鎌倉市 最大7日間 5,000円(2026年4月改定後) 減額または免除

川崎市は宿泊型の自己負担が近隣市より高めですが、最初の5日(回)は2,500円の減免があるので初回〜4泊5日までは1日5,000円で利用できます。地域密着の開業助産所が多く、温かいアットホームな環境でケアを受けられるのが強みです。横浜市は一律6,000円で非課税世帯の全額免除が明確。相模原市・鎌倉市は宿泊型単体の1泊2日料金が川崎市より安い設定になっています。

上記は宿泊型のみの比較です。各市の公式情報(2026年4月時点)をもとにしていますが、制度は変更になることがあります。詳細は各市の公式HPでご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

川崎市の産後ケア(宿泊型・日帰り型・訪問型の4種類すべて)は、同一の申請フローで利用できます。

1. e-KAWASAKIからオンライン申請する

妊娠32週以降から事前申請できます。産後に申請すると承認まで10日程度かかるため、妊娠中に申請しておくのがおすすめです。急ぎで利用したい場合は川崎市こども未来局(044-200-2450)に直接ご連絡ください。

2. マイページに利用承認通知書が届く

承認番号が記載された通知書がe-KAWASAKIのマイページに届きます。この番号が施設予約時に必要になるので、スクリーンショットを撮っておくと安心です。

3. 母子保健コーディネーターに電話して施設を手配してもらう

川崎市助産師会産後ケア事業部(044-819-4635・月〜金10〜16時)に電話し、承認番号・利用種別・希望日を伝えます。コーディネーターが施設の空きを調整してくれます。2回目以降の利用もこの窓口から。

4. 施設から確認の電話が来る

割り当てられた助産所から利用者へ確認の電話があります。持ち物や注意事項をここで確認しておきましょう。

5. 施設を利用して費用を支払う

当日は母子手帳と利用承認通知書を持参し、退所時(宿泊型)またはケア終了後(日帰り・訪問型)に現金で施設・助産師へ直接お支払いください。

使う前に知っておきたいこと

産前に申請を済ませておくのが鉄則

承認通知が届くまで申請受理から10日程度かかります。産後に赤ちゃんと向き合いながらオンライン申請をする余裕はほぼないと思っておいた方がよく、妊娠32週以降になったら早めに手続きを済ませておくのがベストです。「使うかどうかまだ決めていない」という方も、承認だけ先に取っておいて損はありません。

承認番号はなくさない・すぐ使える状態にしておく

e-KAWASAKIのマイページで確認できますが、施設予約の電話時にもすぐ番号を答えられるよう、スクリーンショットなどでメモしておきましょう。当日は母子手帳と利用承認通知書の両方が必要です。

施設によって受け入れ可能な月齢が異なる

宿泊型は生後4か月未満が対象ですが、各助産所によって対応できる月齢や状況が微妙に異なります。希望の施設を選ぶことはできますが、空き状況によっては別の施設を案内されることもあります。コーディネーターに「この助産所がいい」と希望を伝えつつ、柔軟に対応してみてください。

キャンセルは前日12時までに連絡を

利用前日の午前12時以降にキャンセルするとキャンセル料が発生します。スケジュールが変わりそうなときは早めに施設とコーディネーターへ連絡しましょう。

4種類を組み合わせるのがいちばん賢い使い方

産後すぐは宿泊型でしっかり体を休め、1〜2か月が経ったらショート型で授乳や乳房の悩みをこまめに相談し、体調のよくない日は訪問型で自宅ケアを受ける——この組み合わせが川崎市の制度を最大限に活かす方法です。7回という上限の中で、今自分に何が一番必要かを考えながら使い分けてみてください。

産後ケアが落ち着いたら、次は保育園の準備に目を向けてみてください。プルモ編集部では川崎市の保活情報もまとめています。7区ごとのボーダーラインの読み方や、川崎市独自のA〜Hランク制のしくみについても解説しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
川崎市の保活完全ガイド

参考・出典

川崎市公式ウェブサイト「産後ケアのご案内」(2026年4月時点)

川崎市公式ウェブサイト「産前・産後家庭支援ヘルパー派遣事業」(2026年3月更新)

一般社団法人川崎市助産師会「産後ケア」(2026年4月時点)

BABY JOB株式会社「産後ケア事業に関するアンケート調査」(2024年2月・全国保護者1,181名対象)

横浜市公式ウェブサイト「横浜市産後母子ケア事業(ショートステイ・デイケア)」(比較データ参照)

相模原市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(比較データ参照)

鎌倉市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(2026年4月更新・比較データ参照)

制度の内容・施設情報・料金は変更になることがあります。最新情報は必ず各公式HPでご確認ください。

産後ケアのお申し込み・お問い合わせ:川崎市こども未来局母子保健担当 044-200-2450

施設手配(母子保健コーディネーター):川崎市助産師会産後ケア事業部 044-819-4635(月〜金10〜16時)

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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