この記事は、PULMO編集部の子育て真っ最中のスタッフが書いています。江戸川区の保育園、公式ページを開くと「保育園の定員と募集数」「地区別認可保育園一覧」と複数のページに分かれていて、しかも倍率は非公表。「結局、わが家が入れそうな園はどこ?」がわかりにくいですよね。
わたし自身も保活を経験しているので、同じように迷うママやパパに届くように、江戸川区が公開している令和8年6月入園分募集数(5月1日公表=今日まさに最新)と地区別認可保育園定員データを「知りたいところ」に絞って整理してみました。
この記事でわかること:江戸川区が公開している認可保育園の規模感を、年齢別・地区別にまとめています。
江戸川区独特の「23区最多の認可保育園156施設・定員14,745人」という規模感、区立保育園は0歳児保育を実施していないという独自運用、さらに住まいサーフィン研究所の調査で23区認可保育園入りにくいランキング1位という現実まで、保活の最初の一歩として使ってもらえたらうれしいです。
※この記事の数字は、江戸川区公式ページ「認可私立保育施設・区立保育園の定員と募集数」(令和8年6月入園分・令和8年5月1日公表)と「認可保育園(区立・私立)地区別一覧」をもとにPULMO編集部が集計したものです。空き状況は日々変動するため、申し込みの際は必ず江戸川区の最新公式情報をご確認ください。
江戸川区の保活で最初に知っておきたい、ふたつの真実
江戸川区の保活には、ほかの区とは違う2つの大きな特徴があります。これを知らずに保活を進めると、戦略を立て直すことになりかねないので、最初にまとめて押さえておきましょう。
① 区立保育園は0歳児保育を実施していない
江戸川区の最大の特徴は、区立保育園34園すべてが0歳児保育を実施していないことです。0歳児保育は私立保育園のみが担当しており、0歳児を預けられる認可保育園は63施設のみ。これは他区と大きく異なる江戸川区独自の運用です。
| 施設タイプ | 0歳定員合計 | 主な傾向 |
|---|---|---|
| 区立保育園(34園) | 0人 | 0歳児保育の実施なし(1歳児クラスから受け入れ) |
| 私立保育園(63施設) | 約495人 | 「57日目」(生後2か月)から受け入れる園が多数 |
これは、江戸川区の歴史的な保育政策に由来します。江戸川区は古くから「乳児は家庭で育てる」という考え方を持ち、0歳児の保育は「保育ママ制度」(後述)で支える体制を取ってきました。0歳児で認可保育園に入りたい場合は、最初から私立認可園を選ぶ前提で動く必要があります。
② 23区認可保育園入りにくいランキング1位という現実
シリーズの他区と比べたとき、江戸川区の入園難易度はかなり高水準です。スタイルアクト株式会社の住まいサーフィン研究所が公表している「東京23区 認可保育園入りやすい?入りにくい?行政区ランキング2024年度版」で江戸川区は1位(最も入りにくい区)。この背景には、子どもの人口に対して認可保育施設の定員数が少ないことがあります。
| 区 | 「入りにくい」ランキング | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸川区 | 23区中1位(最も入りにくい) | 子ども人口に対して定員不足 |
| 荒川区 | 23区中4位(倍率3.61) | 駅前人気園に集中する傾向 |
| 豊島区 | 23区中19位(倍率2.73) | 2017年から待機児童ゼロ継続 |
ただし、江戸川区も令和4年から2年連続で待機児童0人を達成しているのは、156施設・定員14,745人という23区最大級の保育インフラを整備してきた成果です。激戦というより、「希望する園に入れない」家庭が出やすいという性質の難しさです。
江戸川区の指数は「20+20=40点」スケール:23区の標準と同じ40点ベース。江戸川区独自の運用として「区立保育園は希望順位が利用調整に影響しない」=何カ所でも希望できる方式である一方、「私立保育園は第1希望優先方式」で利用調整が行われる二段構えになっています。同点になった場合の優先順位や同居祖父母の状況など、選考の細かいロジックは公式の入園案内でご確認ください。区は園別の入園倍率を公開していませんが、特に0歳〜2歳児クラスは申込数が定員を大きく超える傾向にあります。
まずはどれくらい募集が出ているの?
江戸川区の認可保育施設は区立保育園34園・私立保育園122園の合計156施設。総定員は14,745人と、シリーズで圧倒的に最大規模です。
| 施設タイプ | 施設数 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 区立保育園 | 34園 | すべて0歳児保育なし/1歳児クラスから受け入れ/延長保育ありの園は限定的 |
| 私立保育園 | 122園 | 「57日目」(生後2か月)から受け入れる園が多数/延長保育・障害児保育・医療的ケア児受入園もあり |
| 合計 | 156施設 | 定員14,745人(シリーズ最大級) |
覚えておきたいこと:江戸川区はさらに地域型保育(小規模保育所15カ所・事業所内保育所地域枠)と江戸川区独自の「保育ママ制度」を持ちます。保育ママは生後9週(57日)目から1歳未満までの子どもを保育ママの自宅で預かる制度で、月額14,000円ほどと認可並みの料金。0歳保活で認可に入れない家庭の重要な選択肢です。
申込締切は入園希望月の前月10日頃、結果通知は前月23日頃に郵送。入園は原則として毎月1日からです。申し込みは年度末まで有効(不承諾後も自動繰り越し)。募集人数0名でも申込可能で、利用調整中に転園が決まれば順次調整されます。区立は希望順位が利用調整に影響しない方式、私立は「第1希望優先方式」と運用が異なるのも江戸川区独自の特徴です。
年齢別に見る規模感(令和8年6月入園分・最新)
江戸川区全体の定員14,745人の年齢別構成を見ると、特徴的な配分が見えてきます。
年齢別の定員数の割合(認可保育園 14,745人/全156施設)
0歳クラス(定員495人):私立63施設のみが受け入れ
0歳枠は認可保育園で定員495人(全体の3.4%)のみ。これは区立34園が0歳児保育を実施していないことが大きな理由です。0歳での認可入園は「保育ママ制度(生後9週〜1歳未満)」「私立認可保育園(57日目から受入)」「認証保育所」のいずれかから選ぶ前提で動きましょう。
0歳枠の多い私立園は、葛西駅前さくら(20人)/江戸川(18人)/にじいろ一之江(15人)/なでしこ(15人)/マリヤ(15人)/たんぽぽ(12人)/アゼリー(12人)/光徳(12人)/船堀中央(12人)など。受入月齢は園によって異なり「57日目」「5か月目」「6か月目」と細分化されているので、復職時期との照合が最も重要です。
1歳クラス(定員2,404人):区立も含めた最初の山場
1歳クラスは定員2,404人(全体の16.3%)。区立保育園34園が1歳児クラスから受け入れを始めるため、区立を含めた本格的な保活はここからスタートです。0歳から認証や保育ママを利用していた家庭が一斉に1歳で認可へ転園を狙うため、申込数は定員を大きく超える傾向にあります。
1歳定員の多い園は、東篠崎(区立/30人)/南小岩(区立/27人)/南平井(区立/27人)/一之江第一(区立/27人)/西小岩おひさま(27人)/中葛西おひさま(27人)/葛西おひさま(24人)/一之江(24人)/船堀第三(区立/24人)など。区立はクラス定員が大きく、私立よりも一度に多くの子を受け入れます。
2歳クラス(定員2,699人):地域型保育卒園組の動きも
2歳クラスは定員2,699人(全体の18.3%)。小規模保育所15カ所からの卒園組がここで認可に動くため、3歳進級前のタイミングで枠が動きやすい年齢です。
3歳クラス(定員3,003人):選択肢が一気に広がる
3歳クラスは定員3,003人(全体の20.4%)。地域型保育(小規模・家庭的)の卒園組受け入れと、幼稚園からの切り替え組が動く年齢で、新規入園・転園希望者にとって動きやすいのがこの年齢です。
4・5歳クラス(定員6,144人):区内最大の規模
4・5歳クラスは定員6,144人と、全体の41.7%を占めています。これは認可保育園が「3〜5歳の幼児クラス」を最大規模で運営しているため。新規入園・転園希望者にとって園を選びやすい状況で、幼稚園からの切り替えも含めて選択肢が一気に広がります。
各園のくわしい数字は、江戸川区公式の「認可私立保育施設・区立保育園の定員と募集数」ページからご覧いただけます。
7地区で見る、入りやすさ(令和8年6月入園分)
江戸川区は公式に「小松川・中央・船堀・葛西・小岩・東部・鹿骨」の7地区に分かれています。それぞれの街の雰囲気もまったく違うので、わが家の生活圏で考えてみましょう。
地区ごとの規模を、横棒グラフでも見てみましょう。
葛西地区(50施設・定員4,682人):江戸川区最大規模
東京メトロ東西線「葛西駅」「西葛西駅」、JR京葉線「葛西臨海公園駅」、都営新宿線「船堀駅」へのアクセス可能エリア。葛西・西葛西・南葛西・東葛西・北葛西・中葛西・宇喜田町・春江町・清新町・臨海町を含む江戸川区最大の人口集積エリアです。
このエリアの代表例として、東葛西保育園(区立/定員127)/清新第一保育園(区立/定員128)/堀江保育園(区立/定員117)/葛西駅前さくら保育園(私立/定員120・0歳20)/葛西おひさま(私立/定員149)/春江おひさま(私立/定員157)/西葛西おひさま(私立/定員138)/中葛西おひさま(私立/定員139)/西小岩おひさま(私立/定員165)などがあります。区立12園・私立38園で計50施設・定員4,682人と、ほかの地区とは桁違いの規模感です。
中央地区(29施設・定員2,639人)
都営新宿線「一之江駅」、JR総武線「平井駅」周辺の区中央エリア。松江・大杉・松島・一之江・西一之江・中央・松本・東小松川を含み、江戸川区役所がある中心エリアです。
このエリアの代表例として、一之江第一保育園(区立/定員142)/大杉保育園(区立/定員109)/南松島保育園(区立/定員102)/松江保育園(区立/定員59)/アゼリー保育園(私立/定員185・0歳12)/一之江保育園(私立/定員148)/にじいろ一之江(私立/定員121・0歳15)/松本おひさま(私立/定員136)などがあります。タムスわんぱく一之江保育園には医療的ケア児・障害児クラス(定員10名)がある点も特徴です。
小岩地区(22施設・定員2,092人)
JR総武線「小岩駅」、京成本線「京成小岩駅」周辺の区北西部エリア。北小岩・南小岩・西小岩・東小岩を含む昔ながらの商店街エリアです。
このエリアの代表例として、南小岩保育園(区立/定員152)/西小岩保育園(区立/定員99)/西小岩おひさま(私立/定員165)/つぼみ保育園(私立/定員170・0歳10)/白鳩保育園(私立/定員120)/タムスわんぱく東小岩(私立/定員105・0歳9)/東小岩おひさま(私立/定員113)などがあります。
東部地区(20施設・定員1,979人)
都営新宿線「瑞江駅」、京成本線「京成小岩駅」、京成バス沿線の区東部エリア。篠崎・南篠崎・東篠崎・春江・江戸川・西瑞江・東瑞江・瑞江を含み、都心へのアクセスは新宿線中心です。
このエリアの代表例として、篠崎保育園(私立/定員250でシリーズ最大級)/東篠崎保育園(区立/定員163)/江戸川保育園(私立/定員138・0歳18)/瑞江ちとせ(私立/定員120・0歳9)/南篠崎保育園(区立/定員123)/南篠崎第二保育園(区立/定員124)などがあります。
小松川地区(14施設・定員1,332人)
JR総武線「平井駅」、都営新宿線「東大島駅」周辺の区西部エリア。平井・小松川を含む荒川沿いのエリアで、近年再開発も進んでいます。
このエリアの代表例として、南平井保育園(区立/定員142)/小松川おひさま(私立/定員129)/光徳保育園(私立/定員129・0歳12)/小松川第三保育園(区立/定員111)などがあります。
船堀地区(12施設・定員1,275人)
都営新宿線「船堀駅」周辺の区中西部エリア。船堀の住宅街中心で、駅近くには江戸川区民ホール「タワーホール船堀」もあります。
このエリアの代表例として、月映保育園(私立/定員175)/船堀第三保育園(区立/定員129)/マリヤ保育園(私立/定員120・0歳15)/船堀中央保育園(私立/定員125・0歳12)などがあります。
鹿骨地区(9施設・定員746人):唯一の私立のみ地区
都営新宿線・京成バス沿線の区東部エリア。鹿骨・上篠崎・西篠崎・新堀・篠崎町を含み、区立保育園が0園で私立のみ9施設のシリーズで珍しい構成です。
このエリアの代表例として、鹿骨おひさま(私立/定員130)/西篠崎おひさま(私立/定員120)/新堀おひさま(私立/定員112)/タムスわんぱく篠崎(私立/定員99・0歳9)などがあります。
公式ページを開いたあとの3ステップ
- 「認可私立保育施設・区立保育園の定員と募集数」のPDFを毎月1日に確認する。江戸川区は毎月1日に翌月入園分の募集数を公表します。締切は前月10日(土日祝の場合は前倒し平日)と短いので、毎月1日のチェックを習慣化しましょう。
- 0歳児クラスは「私立認可保育園」に絞って希望園を組み立てる。区立は0歳児保育を実施していないため、0歳保活は私立認可・保育ママ・認証保育所の3択になります。希望園の受入月齢(57日目/5か月目/6か月目)と復職時期を必ず照合しましょう。
- 区立保育園の希望順位は「気にしなくてOK」、私立は「第1希望優先」を意識する。江戸川区は区立と私立で利用調整方式が異なる独特の運用。区立は何カ所書いても順位による有利不利なし、私立は第1希望にどの園を持ってくるかが重要です。
この数字、わが家ではどう判断すればいい?
0歳で入園を考えているママ・パパへ
- 0歳枠は認可で定員495人(私立63施設のみ)と限定的。区立保育園は0歳児保育を実施していません。
- 江戸川区独自の「保育ママ制度」(生後9週〜1歳未満・月額14,000円)もあわせて検討しましょう。書類審査や面接が必要ですが、認可並みの料金で利用できる0歳児向けの制度です。
1歳で入園を考えているママ・パパへ
- 1歳クラスは認可で定員2,404人。区立保育園が1歳児クラスから受け入れを始めるため、区立も含めた選択肢が一気に広がります。
- 区立は1歳定員が大きい園が多く、東篠崎(30人)/南小岩・南平井・一之江第一(各27人)などまとまった枠があります。
2歳で入園を考えているママ・パパへ
- 2歳クラスは認可で定員2,699人。小規模保育所15カ所からの卒園組がここで認可に動くため、3歳進級前のタイミングで枠が動きやすい年齢です。
- 区立保育園では2歳から本格的な集団保育が始まり、年齢ごとの受け入れ規模も大きくなります。
3歳以上で新規入園・転園したいママ・パパへ
- 3歳:定員3,003人。地域型保育の卒園組受け入れと幼稚園からの切り替え組が動く年齢です。
- 4・5歳:合計定員6,144人と全体の41.7%を占めるため、選択肢が一気に広がります。
あわせて、入園後にかかる費用感や支援制度については、江戸川区公式ホームページの保育ママ・保育園・幼稚園・認証保育所・一時保育などもご覧ください。
完璧な園選びを目指しすぎないで。保活は「わが家の暮らしやすさ」とのバランス。数字に出ない要素も立派な判断材料です。まずは選択肢を広げるところから始めましょう。
申し込み前に知っておきたい江戸川区ルール
- 標準指数は「20+20=40点」:23区標準と同じ40点ベース。基本指数(父+母)に調整指数を加算する方式。
- 区は園別の入園倍率を公表していない:シリーズで珍しい運用。0〜2歳児は申込数が定員を大きく超える傾向にあります。
- 区立は希望順位が利用調整に影響しない、私立は「第1希望優先方式」:江戸川区独自の二段構え運用。区立は何カ所書いても順位による有利不利なし。
- 募集人数0名でも申込可能:利用調整中に転園が決まれば順次調整される運用。
- 区立保育園は34園すべて0歳児保育なし:0歳保活は私立認可(57日目〜)/保育ママ/認証保育所の3択。
- 江戸川区独自の「保育ママ制度」:生後9週(57日)目〜1歳未満。月額14,000円ほど。利用満足度90%以上。
- 申し込みは年度末まで有効:不承諾後も自動的に翌月の利用調整に繰り越し(再申請不要)。
- 申込締切は入園希望月の前月10日頃、結果通知は前月23日頃に郵送。2月・3月の入園申請は受付なし。
- 小規模保育所15カ所:3歳進級時に連携施設への優先入園あり。連携施設未設定の場合も、認可保育施設へ入園希望時に一定の配慮あり。
- 「ベビーシッター利用支援事業」:認可保育園に申し込んで不承諾となった場合に、ベビーシッター利用料の一部を区が補助する独自制度。
- 令和4・5年4月入園で2年連続待機児童ゼロ:156施設・定員14,745人という23区最大級の保育インフラを背景に達成。
- 「東京23区 認可保育園入りにくい行政区ランキング2024」では1位(最も入りにくい区):子ども人口に対して定員が相対的に少ないため。
