千葉市の産後ケア完全ガイド2026|施設一覧・料金・申請方法まで

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宿泊型18施設・訪問型31か所以上、Zoom申請対応——千葉市の産後ケアは、施設数の多さと申請しやすさが特徴的です。市内6区にまんべんなく施設が配置されており、市外(八千代市・習志野市・東金市・君津市)の施設も利用対象になっています。産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまっており、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。

千葉市の産後ケアは、宿泊型・日帰り型・訪問型の3タイプが揃い、申請窓口はお住まいの区に1か所、窓口のほかZoomによるオンライン面接にも対応しているのが助かるポイントです。プルモ編集部で制度を調べてまとめたので、参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 宿泊型・日帰り型・訪問型の3タイプがあり、それぞれ最大7日(回)まで(多胎は10日・回)
  • 自己負担は利用料の10%(課税世帯)・5%(非課税世帯)。宿泊型1泊2日は課税5,600円、非課税2,800円
  • 生活保護世帯は訪問型無料、宿泊・日帰り型は300円/日(回)
  • 申請は出産予定日の3か月前から可能で、各区の母子健康包括支援担当へ窓口またはZoomで
  • 宿泊型施設は18か所(市外含む)、訪問型は31か所と充実しており施設には直接予約できる

千葉市の産後ケア、まず全体像を知っておこう

千葉市の産後ケア事業は「宿泊型」「日帰り型」「訪問型」の3タイプです。申請窓口はお住まいの区の母子健康包括支援担当(健康課内)に一本化されており、1回の申請で3タイプすべての登録証を取得できます。ただし宿泊型・日帰り型と訪問型では利用できる期間が異なるので注意が必要です。

種類 どんなもの? 対象期間 上限 申請窓口
宿泊型 医療機関・助産院に宿泊してケアを受ける 産後5か月未満 7日(多胎10日) お住まいの区の
母子健康包括支援担当
日帰り型 医療機関・助産院に日帰りで通う(概ね6〜7時間) 産後5か月未満 7回(多胎10回)
訪問型 助産師が自宅を訪問してケアしてくれる(概ね90分) 産後1年未満 7回(多胎10回)
3タイプの申請窓口はお住まいの区の母子健康包括支援担当(健康課内)で一本化されています。申請後に郵送される「千葉市産後ケア事業登録証」を使って各施設に直接予約する流れです。宿泊型の1泊2日は「2日」としてカウントされます。

①宿泊型|18施設の料金・施設一覧

千葉市の宿泊型は医療機関16か所・助産院2か所が対応しています。市内6区にまんべんなく施設が配置されており、市外(八千代市・習志野市・東金市・君津市)の施設も利用対象になっています。退院後すぐに施設に移って体を休めたいとき、夜間サポートがほしいとき、授乳に自信がなくてじっくり指導してもらいたいときなど、産後の一番しんどい時期に寄り添ってくれます。

基本情報

項目 内容
対象 千葉市在住の産後5か月未満のお母さんと赤ちゃん(在胎37週未満出産の方は期間延長あり)
ケア内容 母体の健康チェック・産後の生活アドバイス・乳房ケア・休息・赤ちゃんの発育観察・授乳・沐浴指導など
利用上限 7日間(多胎は10日。1泊2日=2日としてカウント)
費用(課税世帯) 1泊2日:5,600円(利用料28,000円/日の10%×2日)
費用(非課税世帯) 1泊2日:2,800円(利用料の5%×2日)
費用(生活保護世帯) 1泊2日:600円(300円/日×2日)
申請できる時期 出産予定日の3か月前から(妊娠中の申請を推奨)
申請窓口 お住まいの区の母子健康包括支援担当(窓口・Zoom面接)
予約方法 登録証取得後、利用を希望する施設へ直接連絡して予約

施設一覧(宿泊型・令和8年2月時点)

施設名 所在区・市
なのはなクリニック産後ケアセンター なのはなフィフティーン 中央区
千葉医療センター 中央区
千葉メディカルセンター 中央区
ファミール産院ちば 中央区
若草助産院 中央区
カノン助産院 中央区
Wクリニックフォーマザーズ幕張 花見川区
稲毛とらのこ産婦人科 稲毛区
稲毛バースクリニック 稲毛区
たて産婦人科 若葉区
都賀レディースクリニック 若葉区
とけレディースクリニック 緑区
千葉市立海浜病院 美浜区
前田産婦人科 八千代市
東千葉メディカルセンター 東金市
ファミール産院つだぬま 習志野市
松信ウィメンズクリニック・こどもクリニック 習志野市
ファミール産院きみつ 君津市
施設によって他院出産の受け入れ可否・対象月齢・予約受付の開始時期が異なります。予約前に必ず各施設に確認してみてください。登録証なしに施設を利用した場合は全額自己負担になります。最新の施設一覧は千葉市公式ページのPDFでご確認ください。

②日帰り型|18施設で日中に通えるケア

「施設まで出かけられるようになったけど、宿泊まではしたくない」というときに便利なのが日帰り型です。概ね6〜7時間、医療機関や助産院に滞在してケアを受けられます。昼食が提供されるほか、体調に合わせて赤ちゃんを預かってもらいながら休息する時間も取れます。

費用

課税世帯 非課税世帯 生活保護世帯
2,000円/回(利用料20,000円の10%) 1,000円/回(利用料の5%) 300円/回

日帰り型は医療機関12か所・助産院6か所が対応しています。宿泊型と重複する施設も多く、宿泊型と日帰り型を組み合わせて使いやすい体制です。稲毛とらのこ産婦人科は受付停止中の場合があるため、最新状況を事前に確認してみてください。

③訪問型|31か所の助産師が自宅に来てくれる

外出がまだ難しい時期や、上の子がいて動けないときに頼りになるのが訪問型です。助産師が自宅に来て概ね90分のケアを行います。千葉市の訪問型は出張専門の助産師・助産院が多く登録されており、全区対応の施設も多いのが特徴です。産後1年未満まで使えるので、生後数か月が経って新たな悩みが出てきたときにも活用できます。

費用

課税世帯 非課税世帯 生活保護世帯
1,100円/回(利用料11,000円の10%) 550円/回(利用料の5%) 無料
訪問型は出張専門の助産師・助産院が多く、担当できるエリアが施設ごとに異なります。「全区対応」の施設もありますが、「中央区・花見川区のみ」など対象範囲が限られる施設もあるので、予約時にお住まいのエリアが対応可能か確認してみてください。

申請窓口(各区の連絡先)

申請・相談はすべてお住まいの区の母子健康包括支援担当(各区保健福祉センター健康課内)へ。平日9時〜17時(祝日・年末年始除く)に対応しています。

窓口名 電話番号
中央区 中央保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 043-221-5616
花見川区 花見川保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 043-275-2031
稲毛区 稲毛保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 詳細は千葉市公式ページ参照
若葉区 若葉保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 詳細は千葉市公式ページ参照
緑区 緑保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 詳細は千葉市公式ページ参照
美浜区 美浜保健福祉センター健康課 母子健康包括支援担当 詳細は千葉市公式ページ参照

千葉市と近隣市を比べてみると

同じ千葉県内でも、産後ケアの料金体系は自治体によって異なります。宿泊型を中心に近隣市と比べてみました。

宿泊の上限 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
千葉市 7日(多胎10日) 5,600円 2,800円
船橋市 7日(全制度合算・1泊2日=2日) 5,600円 無料
市川市 7日(1泊2日=2日) 5,400円(2,700円/日×2) 無料
習志野市 確認中 確認中 確認中

千葉市・船橋市はともに1泊2日5,600円と同水準です。市川市は2,700円/日×2日で5,400円とわずかに安い設定です。非課税世帯については船橋市・市川市は無料に対し、千葉市は利用料の5%(1泊2日2,800円)となっています。一方で千葉市は施設数が市内外あわせて豊富で、選択肢の広さが強みです。

上記は宿泊型のみの比較です。各市の公式情報(2026年4月時点)をもとにしていますが、制度は変更になることがあります。「確認中」の項目は各市の公式HPでご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

1. 出産予定日の3か月前から申請する

お住まいの区の母子健康包括支援担当(各区保健福祉センター健康課内)へ申請書を提出します。窓口持参のほか、Zoomを使ったオンライン面接も選べます。産後は余裕がなくなるので、妊娠中に済ませておくのがおすすめです。

2. 窓口またはZoomで面接を受ける

申請書に基づいて保健師・助産師が体調や心配ごとをヒアリングします。オンライン面接を希望する場合は事前に電話で申し込んでください。

3. 「千葉市産後ケア事業登録証」が郵送されてくる

審査が通ると登録証が自宅に届きます。この登録証と母子健康手帳が施設利用時に必要なので、大切に保管しておきましょう。

4. 施設に直接電話して予約する

利用希望日が決まったら希望施設へ直接連絡します。施設の予約状況によっては希望日に添えないこともあるため、早めに動くのが安心です。

5. 登録証と母子手帳を持参して利用する

利用当日は登録証・母子手帳の両方を必ず持参してください。自己負担額は利用後に施設へ直接お支払いします。

使う前に知っておきたいこと

産前に申請を済ませておくのが鉄則

出産予定日の3か月前から申請できますが、面接・審査・郵送には時間がかかります。産後は書類の準備や電話対応の余裕がほとんどなくなるので、妊娠中に手続きを終わらせておくのが賢明です。「使うかどうかまだ決めていない」という方も、登録だけ先に済ませておけば、産後すぐに動けます。

登録証は絶対になくさない

登録証なしで施設を利用すると、費用が全額自己負担になります。届いたらすぐスマートフォンで写真を撮っておき、施設利用当日は必ず母子手帳と一緒に持参しましょう。

施設によって受け入れ条件がかなり違う

他院出産の受け入れ可否・対象月齢・予約のタイミングは施設ごとに異なります。「妊娠8か月から登録可」の施設もあれば「産後からのみ予約可」の施設もあります。気になる施設があれば、妊娠中に直接電話して条件を確認しておくとスムーズです。

キャンセルは早めに施設へ連絡を

急なキャンセルはキャンセル料が発生することがあります。日程の変更が生じたら、できるだけ早めに予約している施設へ連絡しましょう。

3タイプを組み合わせるのがいちばん賢い使い方

退院直後は宿泊型でしっかり体を回復させ、少し体力が戻ってきたら日帰り型で授乳の相談をして、生後数か月が経ったころには訪問型で新たな育児の悩みを解消する——この組み合わせが千葉市の制度を最大限に活かす方法です。訪問型は産後1年まで使えるので、ゆっくりと計画してみてください。

参考・出典

千葉市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(2026年3月更新)

千葉市公式ウェブサイト「こども家庭センター(母子保健機能)」(2026年4月更新)

BABY JOB株式会社「産後ケア事業に関するアンケート調査」(2024年2月・全国保護者1,181名対象)

船橋市公式ウェブサイト「船橋市産後ケア事業について」(比較データ参照)

市川市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(比較データ参照)

制度の内容・施設情報・料金は変更になることがあります。最新情報は必ず各公式HPでご確認ください。

お問い合わせ・申請先:お住まいの区の母子健康包括支援担当(各区保健福祉センター健康課内)

中央区:043-221-5616 花見川区:043-275-2031 その他の区は千葉市公式ページ参照

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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