横浜市の産後ケア完全ガイド2026|施設一覧・料金・申請方法まで

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全国でも有数の人口規模を誇る横浜市ですが、産後ケアの委託施設数も病院・診療所12か所、助産所11か所と、他の自治体と比べて選択肢が非常に充実しています。18区それぞれに申請窓口があり、地域に根ざした支援体制が整っています。産後ケアを案内された方のうち実際に利用したのは33.9%にとどまっており、利用しなかった最大の理由は「利用の仕方がよくわからなかった」でした(BABY JOB株式会社・2024年、全国保護者1,181名対象)。

横浜市の産後ケアは宿泊型(母子ショートステイ)と日帰り型(母子デイケア)はそれぞれ最大7日間、さらに2025年4月から産後1年以内に拡大された訪問型母子ケアも使えます。プルモ編集部で横浜市の産後ケア制度を一から調べてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • 宿泊型(母子ショートステイ)と日帰り型(母子デイケア)はそれぞれ最大7日間、課税世帯の自己負担は宿泊型1泊2日6,000円・デイケア1日2,000円
  • 訪問型(訪問型母子ケア)は産後1年以内に3回まで、1回90分程度で1,500円
  • 市民税非課税世帯・生活保護世帯は3制度とも利用料が免除される
  • 宿泊型・デイケアは出産後に区役所こども家庭支援課で申請、訪問型はこども青少年局へ別途申請
  • 妊娠28週以降から区役所に相談でき、出産後すみやかに手続きができるよう準備しておくのがおすすめ

横浜市の産後ケア、まず全体像を知っておこう

横浜市の産後ケア事業は大きく3種類あります。宿泊型・日帰り型は同じ「産後母子ケア事業」として一括して案内されていますが、訪問型は別の制度として申請窓口も異なります。また、訪問型とは別に「産前産後ヘルパー派遣事業」もあり、家事サポートを中心に利用できる選択肢が複数あります。

制度 どんなもの? 利用上限 申請窓口
母子ショートステイ(宿泊型) 病院・助産所に宿泊してケアを受ける 最大7日間(多胎は14日) お住まいの区役所こども家庭支援課
母子デイケア(通い型) 病院・助産所に日帰りで通う 最大7日間(多胎は14日) お住まいの区役所こども家庭支援課
訪問型母子ケア 助産師が自宅を訪問してケアしてくれる 3回まで(産後1年以内) こども青少年局地域子育て支援課(別途申請)
宿泊型と日帰り型は同じ窓口(区役所こども家庭支援課)で申請できます。ただし訪問型は横浜市こども青少年局への別途申請が必要で、申請フォームも異なります。産前産後ヘルパー派遣事業(家事支援)も別制度として区役所で申請します。まとめて手続きはできないので、使いたい制度ごとに申請してみてください。

①母子ショートステイ・母子デイケア|12病院・11助産所の施設一覧

横浜市の産後母子ケア事業は、宿泊型(母子ショートステイ)と日帰り型(母子デイケア)の2種類をまとめて「横浜市産後母子ケア事業(ショートステイ・デイケア)」と呼んでいます。政令指定都市だけあって委託施設の数が多く、市内18区にまたがってそれぞれ複数の施設が対応しています。青葉区・鶴見区・磯子区・瀬谷区など各地に散らばっているため、自宅から通いやすい施設を選びやすいのが特徴です。

基本情報

項目 内容
対象 横浜市内に住所を有する産後4か月未満のお母さんと赤ちゃん(早産児は修正月齢で4か月未満まで)
ケア内容 お母さんの健康管理・乳房ケア、赤ちゃんの発育チェック・体重確認、授乳・沐浴指導、育児相談など
利用上限(宿泊型) 最大7日間(多胎児は14日間まで)
利用上限(デイケア) 最大7日間(多胎児は14日間まで)
費用(課税世帯) 宿泊型1泊2日6,000円(以降1日追加ごとに3,000円追加)、デイケア1日2,000円
費用(非課税世帯・生活保護世帯) 免除(無料)
相談できる時期 妊娠28週以降から区役所へ相談可能(申請は出産後から)
申請窓口 お住まいの区役所こども家庭支援課(平日8:45〜17:00)
キャンセル期限 利用日の2日前の17時まで(施設と区役所の両方に連絡が必要)

施設一覧(病院・診療所)

以下の12施設が横浜市の委託を受けています。施設によってデイケアのみ、ショートステイのみ、または両方に対応しています。病院・診療所は他院出産の方を受け入れられない場合もあるため、予約時に確認してみてください。

施設名 所在地(区) デイケア ショートステイ
昭和医科大学横浜市北部病院 都筑区茅ケ崎中央35-1
小川クリニック 戸塚区舞岡町29
横浜市立市民病院 神奈川区三ツ沢西町1-1
康心会汐見台病院 磯子区汐見台1-6-5
横浜市立みなと赤十字病院 中区新山下3-12-1
国際親善総合病院 泉区西が岡1-28-1
ふれあい横浜ホスピタル 中区万代町2-3-3
堀病院 瀬谷区二ツ橋町292
あおばウィメンズホスピタル 青葉区青葉台1-29-15
けいゆう病院 西区みなとみらい3-7-3
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 旭区矢指町1197-1
サンマタニティクリニック 磯子区洋光台6-1-10

施設一覧(助産所)

施設名 所在地(区) デイケア ショートステイ
エンジェルバース山方助産院 瀬谷区本郷1-6-2
豊倉助産院 泉区緑園2-19-24
とわ助産院 鶴見区鶴見中央1-10-20
ママスハウス 都筑区中川中央1-34-2-6F
みどり助産院 緑区三保町2242
みやした助産院 南区三春台126
めぐみ助産院 鶴見区寺谷2-15-18
山本助産院 金沢区六浦2-14-12
バースあおば 青葉区鴨志田町509-1
花花助産院 磯子区洋光台2-8-23
のじり母乳育児相談室 港北区日吉本町1-42-9
施設によっては、他院で出産された方の受け入れが難しい場合があります。予約前に必ず各施設へ確認してみてください。施設のベッドの空き状況によっては希望の日程に添えないこともありますので、なるべく早めに動き始めるのがおすすめです。多胎児(双子・三つ子等)の場合は宿泊型のみ14日間まで利用できます。なお、デイケアは多胎でも7日間が上限です。

②訪問型母子ケア|自宅に助産師が来てくれる

外出が難しいときや赤ちゃんを連れて施設まで行く体力がないときに心強いのが、助産師が自宅に訪問してくれる「産後母子ケア事業(訪問型母子ケア)」です。2025年4月から対象期間が産後4か月未満から産後1年以内に大幅に拡大されました。授乳方法・乳房ケア・スキンケア・沐浴指導・育児全般の相談など、幅広く対応してもらえます。

基本情報

項目 内容
対象 横浜市内に住民登録のある産後1年以内のお母さんと乳児
ケア内容 産婦の心身の健康管理・授乳方法・乳房ケア・スキンケア・育児相談・在宅子育て支援など
利用時間 1回90分程度(月〜金・祝日除く・9〜17時)
上限回数 3回まで(1回の分娩につき)
費用(課税世帯) 1,500円/回(訪問助産師に直接支払い)
費用(非課税世帯・生活保護世帯) 免除(無料)
申請方法 電子申請(パマトコ)または申請書を郵送(出産後から申請可)
申請・問い合わせ先 横浜市こども青少年局地域子育て支援課 電話:045-671-2455 〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10
利用調整窓口 横浜市助産師会事務局 電話:045-374-5376(月〜金10〜16時)
キャンセル期限 利用前日17時まで(超過した場合キャンセル料800円が発生)
訪問型母子ケアの申請は出産後からのみ受け付けています(妊娠中の申請は不可)。承認通知が届くまで申請受理から約7日間かかります。利用したい日程に余裕をもって早めに申請しておきましょう。訪問する助産師の一覧は横浜市公式ページで確認できます。

③産前産後ヘルパー派遣事業|家事サポートを頼みたいときに

産後ケアとは別制度ですが、家事や育児の負担軽減を目的とした「産前産後ヘルパー派遣事業」も横浜市で実施しています。訪問型母子ケアが助産師による専門的なケアであるのに対し、こちらは食事の準備・洗濯・掃除・授乳介助・沐浴介助といった日常的なサポートを受けられます。

基本情報

項目 内容
対象 出産後5か月未満(多胎児は1年未満)で、日中家事または育児を行う者が他にいない世帯
利用回数 産後20回以内(多胎児は40回以内)、1回2時間以内・1日2回まで、月〜金(祝日除く)
費用(課税世帯) 1回(2時間以内)1,500円
費用(非課税世帯) 無料
費用(所得割額77,100円以下) 500円/回
申請窓口 お住まいの区役所こども家庭支援課(窓口申請のみ・郵送不可)
事前登録 妊娠32週以降から事前の利用登録が可能

横浜市と近隣市を比べてみると

産後ケアの制度内容は自治体によって大きく異なります。横浜市の宿泊型の条件を近隣市と比べてみました。

宿泊の上限日数 課税世帯の負担(1泊2日) 非課税世帯
横浜市 最大7日間(多胎14日) 6,000円 全額免除
川崎市 最大7日間(全制度合計) 15,000円(1日7,500円×2) 半額減免(2,500円/日)
相模原市 3制度合計7日間 施設による(5,000円〜) 半額減免
鎌倉市 最大7日間 5,000円(2026年4月改定後) 減額または免除

横浜市は1泊2日6,000円という自己負担が比較的おさえられており、非課税世帯への全額免除も明確です。川崎市は宿泊型の自己負担額が高めですが、助産所を中心とした温かい環境でのケアが特長です。相模原市は3制度合算の日数管理なので、どの制度を何回使うかの計画が重要です。鎌倉市は2026年4月から自己負担額が大幅に引き下げられ、1泊2日5,000円になりました。

上記は宿泊型のみの比較です。各市の公式情報(2026年4月時点)をもとにしていますが、制度は変更になることがあります。詳細は各市の公式HPで最新情報をご確認ください。

申請の流れをステップで確認しよう

宿泊型・デイケアの場合(区役所こども家庭支援課)

1. 妊娠28週以降に区役所へ相談する

妊娠中から区役所の保健師・助産師に相談できます。産後の利用を想定して事前に施設の情報を集めておきましょう。

2. 出産後に区役所で申請する

お住まいの区役所こども家庭支援課の窓口で申請します。非課税世帯の方は証明書(世帯全員分)が必要です(平日8:45〜17:00)。

3. 保健師・助産師が体調・家庭状況を確認する

申請後、区役所の担当者が確認を行い、利用調整を進めます。

4. 利用決定通知が届く

区役所から利用決定(または不決定)通知が郵送されます。通知書は施設利用時に必要なので大切に保管してください。

5. 施設に直接予約して利用する

希望施設に電話やWEBで予約し、利用当日に施設で自己負担分を支払います。施設の空きによっては希望日に添えないこともあるので早めに動きましょう。

訪問型母子ケアの場合(こども青少年局)

  • 1. 出産後に電子申請または郵送で申請する

    パマトコのアカウントを登録して電子申請するか、申請書を横浜市こども青少年局(〒231-0005 横浜市中区本町6-50-10)へ郵送します。

  • 2. 約7日で承認通知書が届く

    承認された場合、通知書(封書)が自宅に届きます。この通知書は訪問時に必要なので、なくさないようにしましょう。

  • 3. 利用調整窓口に電話して訪問助産師を依頼する

    横浜市助産師会事務局(045-374-5376)に電話し、訪問希望をお伝えください。その後、訪問助産師から直接連絡があります。

  • 4. 自宅で利用して費用を支払う

    訪問時に助産師へ直接1,500円を支払います(非課税・生活保護世帯は無料)。

使う前に知っておきたいこと

産前から情報を集めておくのが鉄則

宿泊型・デイケアは出産後の申請になりますが、妊娠28週以降から区役所へ相談することは可能です。産後は想像以上に書類準備や電話対応の余裕がなくなるので、妊娠中のうちに施設の場所や特徴を調べておき、「いざとなればここを使う」という見当をつけておくと安心です。

利用決定通知書は絶対になくさない

宿泊型・デイケアの利用決定通知書は、施設を予約する際に必要になります。訪問型も同様に、承認通知書(助産師用)を訪問時に渡す必要があります。届いたらすぐにスマートフォンで写真を撮っておくと安心です。

施設によって受け入れ条件が違う

病院・診療所の中には、他の医療機関で出産した方の受け入れが難しい施設もあります。助産所は比較的柔軟に対応してくれることが多いですが、予約時に出産病院を確認されることもあります。「この施設が希望」と決めたら、必ず事前に条件を確認してみてください。

キャンセルは期限を守って

宿泊型・デイケアのキャンセルは利用日の2日前の17時までに施設と区役所の両方へ連絡が必要です。訪問型は前日17時まで(それ以降はキャンセル料800円が発生)。いずれも連絡なしのキャンセルは費用が発生してしまうので、スケジュール変更が生じたらすぐに動きましょう。

3つの制度を組み合わせるのがいちばん賢い使い方

退院直後は宿泊型でしっかり休んで体を回復させ、落ち着いてきたらデイケアで授乳の相談をして、日常の家事は産前産後ヘルパーに頼る——この組み合わせが横浜市の制度を最大限に活かす使い方です。訪問型母子ケアは産後1年以内に3回使えるので、生後数か月が経って新たな悩みが出てきたときにも活用できます。

産後ケアが落ち着いたら、次は保育園の準備に目を向けてみてください。プルモ編集部では横浜市の保活情報もまとめています。入園のしくみやボーダーラインの読み方など、横浜市特有のランク制についても解説しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
横浜市の保活完全ガイド

参考・出典

横浜市公式ウェブサイト「横浜市産後母子ケア事業(ショートステイ・デイケア)」(2025年12月更新)

横浜市公式ウェブサイト「横浜市産後母子ケア事業(訪問型母子ケア)」(2025年11月更新)

横浜市公式ウェブサイト「産前産後ヘルパー派遣事業」(2026年3月更新)

BABY JOB株式会社「産後ケア事業に関するアンケート調査」(2024年2月・全国保護者1,181名対象)

川崎市公式ウェブサイト「産後ケアのご案内」(比較データ参照)

相模原市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(比較データ参照)

鎌倉市公式ウェブサイト「産後ケア事業」(2026年4月更新・比較データ参照)

制度の内容・施設情報・料金は変更になることがあります。最新情報は必ず各公式HPでご確認ください。

宿泊型・デイケアのお問い合わせ:お住まいの区役所こども家庭支援課(各区番号は横浜市公式ページ参照)/こども青少年局地域子育て支援課 045-671-2455

訪問型母子ケアのお問い合わせ:横浜市こども青少年局地域子育て支援課 045-671-2455 メールアドレス:kd-chikoshien@city.yokohama.lg.jp

利用調整窓口(訪問型):横浜市助産師会事務局 045-374-5376

PULMO編集部

ママ向けオンラインコミュニティ「PULMO」編集部です。子育てに役立つ情報を、お届けします。

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