さいたま市は子育て支援が手厚い街?各種制度を徹底解説

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利便性に優れながらも、緑豊かな自然が広がるさいたま市は、埼玉県のなかでもトップクラスに子育てがしやすい地域として知られています。

今回は、そんなさいたま市における子育て事情を解説したうえで、さいたま市の子育て支援制度を紹介します。これから、さいたま市で子育てをする予定のある方や、さいたま市への移住を考えている方に必見の内容となっています。なお、この記事で紹介する各種制度の情報は令和6年10月時点のものです。

数字からわかるさいたま市の子育て事情

まずは自治体が公表しているデータをもとに、さいたま市の子育て事情を見ていきましょう。下記表に記載がある数字は、2024年10月20日時点でのデータです。

14才以下の子どもの人数

169,792人

保育園・幼稚園の数

公立:59か所
私立:271か所

待機児童数

0人

小学校の数

402校

学童クラブ

169か所

さいたま市は、14才以下の子どもの人数が9年連続(2015~2023年)で全国第1位となっており、非常に多くの子育て世帯が住む街です。また、保育園・幼稚園や学童クラブの数も多いため、共働き家庭でも安心して子育てができる街と言えます。

参考:(令和5年4月4日発表)さいたま市の人口・世帯(令和5年4月1日現在)|さいたま市

プレママ・ファミリー教室が充実!妊娠中の支援制度

さいたま市は、妊婦をサポートする制度が充実しており、さまざまな支援体制が用意されています。支援制度は、お住まいの自治体の窓口やオンラインから申し込むことができるので、困ったことがあれば気軽に相談してみましょう。まずは、妊娠時に受けられる支援制度を紹介していきます。

妊娠時に受けられる支援制度

出産前教室

出産前教室とは、妊娠中の栄養管理や口腔のケアなど、妊娠・出産・育児に必要な情報をトータル的に学べる教室です。お住まいの地域で開催されるため、通いやすく、同時期に出産予定の妊婦さんとも知り合えるといったメリットがあります。さいたま市でも以下の出産前教室が開講されています。

制度名

対象

母親学級~妊娠中から考える栄養と歯の健康~ 浦和区

浦和区内在住で初めてお産をする妊婦 

両親学級 見沼区

区内在住で初めて出産をする妊婦とその夫(パートナー)

母親学級 緑区

緑区内在住で初めてお産をする方

パパママ教室 緑区

区内在住で初めてお産をする方とそのパートナー等

赤ちゃんde KITA☆(出産前教室) 北区

区内在住で初めてお産をする方とそのパートナー

赤ちゃん準備クラス(子育て編) 岩槻区

区内在住ではじめて出産をする方とその夫(パートナー)

母親学級 大宮区

区内在住で初めてお産をする方

はじめましてパパママ教室 大宮区

区内在住で初めてお産をする方とそのパートナー

両親学級 浦和区

申込み日時点で区内在住で初めてお産をする妊婦 とその夫(パートナー)
※実施月の1日に妊娠15週から32週の方

母親学級 中央区

区内在住で初めてお産する方

両親学級 中央区

区内在住で初めてお産する方とその夫等

はじめてのママクラス 見沼区

区内在住で初めて出産をする妊婦でコース月の2日間に参加できる方

プレパパママ教室 桜区

区内在住で初めて出産する妊婦とその夫等

赤ちゃん準備クラス(妊娠編) 岩槻区

区内在住ではじめて出産をする方
※夫(パートナー)も参加可。

プレママパパクラス 西区

区内在住で初めてお産をする方(おおむね妊娠16週から32週)とその夫・パートナー等

プレママ教室 南区

区内在住で初めてお産をする方(実施月の1日に妊娠16週から32週の妊婦)と参加を希望するその配偶者(又は家族1人)

ファミリー教室 南区

区内在住で初めてお産をする方(実施月の1日に妊娠16週以降の妊婦)とその配偶者(または家族1人)

参考:さいたま市「出産前教室
電話番号:048-829-1111

妊娠高血圧症候群援助費支援事業

妊娠高血圧症候群援助費支援事業とは、妊娠高血圧症候群などに罹患している妊産婦の方で、次の要件に該当する場合、入院や治療にかかった療養費の一部をさいたま市が支給してくれる制度です。

対象

1.市内に住所を有する妊産婦
2.妊娠高血圧症候群、糖尿病、貧血、産科出血及び心疾患により、医療機関へ7日以上入院し、必要な医療を受けた方
3.生活保護法による被保護世帯(単給世帯を含む)に属していない方
4.前年分(1月から6月末までに申請する場合は前々年分)の所得税額が80,000円以下の世帯に属する方
5.児童福祉法第22条に規定する助産施設への入所措置を受けていない方
6.当該妊娠において、本援助費が支給されていない方

退院から30日以内に必要書類を持参のうえ、さいたま市保健所で手続きをすることで支給を受けられます。また、令和6年4月1日より、オンラインでの手続きも可能となりました。

参考:妊娠高血圧症候群援助費支援事業|さいたま市
電話番号:048-840-2219

むし歯予防教室で子どもの健康を学べる!産後に受けられる支援制度

出産後は、体調面や経済面で何かとトラブルや悩みを抱えやすい時期です。さいたま市では、出産後のパパ・ママの悩みを減らすべく、産後すぐに利用できる、以下のサポート制度も設けています。

産後に受けられる支援制度

育児学級・育児相談

育児学級・育児相談とは、友達づくりをしながら育児について楽しく学び、遊びを通して親子の触れ合いを深めるための教室です。緑区・西区・中央区・見沼区・北区・大宮区・浦和区・岩槻区・桜区の9つの区で開催されています。

対象

上記の区内在住のおおむね2か月から4か月の子どもとその保護者
※区によって異なる

参考:育児学級・育児相談|さいたま市
電話番号:048-829-1111

離乳食・むし歯予防教室

離乳食・むし歯予防教室とは、子どものむし歯予防のために、理想的な食生活や歯みがき習慣を学ぶ教室です。桜区・南区・緑区・西区・中央区・見沼区・北区・大宮区・浦和区・岩槻区の9つの区で開催されています。なお、中央区はZoomでも離乳食・むし歯予防教室を開催しているため、自宅にいながら学ぶことができます。

対象

区内在住のおおむね10か月から1歳5か月の子どもとその保護者

※区によって異なります

参考:むし歯予防教室|さいたま市
電話番号:048-829-1111

新生児・母子訪問

新生児・母子訪問とは、助産師または保健師が自宅に訪問し、育児などの相談に乗ってくれる制度です。赤ちゃんの体重測定を行い、栄養状況や発育状況について確認してくれます。また、育児についてのアドバイスも行ってくれるため、生活環境の改善にもつながります。

訪問

対象者

妊婦訪問

妊婦健康診査の結果、保健指導が必要な方

産婦・新生児訪問

生後1~2か月くらいまでの赤ちゃんとその母親
(里帰り出産で期間内に市内に滞在中の方も含む)

参考:新生児・母子訪問|さいたま市

ふたご支援事業

ふたご支援事業とは、双子以上を妊娠している方と、双子以上の赤ちゃんを育てている保護者の方の交流の場や相談などの支援を行っている制度です。多胎児の保護者が抱える心身の不調や育児に関する不安などを軽減し、安心して子育てできるようサポートをすることが目的です。

中央区・桜区・西区・緑区・見沼区・大宮区・浦和区・岩槻区・北区・南区の10つの区で開催されています。

対象

市内在住の
1.ふたご以上を妊娠している方
2.就学前のふたご以上の子どもとその保護者

参考:ふたご支援事業|さいたま市
電話番号:048-829-1111

トワイライトステイでママも快適!子どもを預けられる制度

子育てをしていると、仕事や家庭の事情などから、少しの間子どもを預けたいと考えることもあるでしょう。そんな時は、さいたま市主体の「一時預かり」を利用してみてはいかがでしょうか。ここでは、子どもを預けられる制度について紹介します。

子どもを預けられる制度

子育てヘルパー派遣事業

子育てヘルパー派遣事業とは、専任のヘルパーが、食事の準備や後片付け、衣類の洗濯・補修、家の掃除・整理整頓、生活必需品の買い物などを代行してくれる制度です。また育児援助として、授乳、おむつ交換、沐浴などのお手伝い(補助)、などのサポートも受けられます。

利用時間

対象

利用料金

午前9時から午後5時までの間で、1回1時間以上3時間以内

さいたま市に住民登録があり、午前9時から午後5時の間に、他に家事又は育児を行う者がおらず、下記1から4のいずれかに該当する方。ただし、DVから避難している等の事情がある方は、住民登録は不要

1.妊娠中
2.一歳未満の乳児を養育している保護者
3.流産又は死産から1年以内で、体調不良のため家事等が困難
4.一歳から小学校6年生までの児童を養育しているが、体調不良のため家事等が困難な保護者

1.生活保護を受給する世帯は、無料
2.中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による支援給付を受給する世帯は、無料
3.市町村民税が非課税の世帯は、1時間あたり350円
4.ひとり親家庭等医療費を受給する世帯は、1時間あたり350円

※1から4以外の世帯は、1時間あたり700円

参考:子育てヘルパー派遣事業|さいたま市
電話番号:048-829-1271

一時預かり制度

一時預かり制度とは、両親の病気や入院、災害、事故などにより、緊急・一時的に家庭での保育ができないときや、週3日以内の仕事を持ち断続的に保育ができないとき、リフレッシュ(月1回のみ)したいときに、さいたま市が指定する園で子どもを預かってもらえる制度です。

実施園

料金

植水保育園 
大砂土保育園
大宮保育園 
三橋保育園 
大戸保育園 
常盤北保育園 
武蔵浦和保育園 
西町保育園 

公立:2,000円/日(1~2歳児) 
   1,950円/日(3~5歳児)
私立:施設によって異なります 

参考:一時預かり制度|さいたま市
電話番号:048-829-1866

ファミリー・サポート・センター制度

「さいたまファミリー・サポート・センター」は、育児の援助を受けたい方(依頼会員)と育児の援助を行いたい方(提供会員)からなる会員組織です。子どもを育てるパパ・ママの仕事と育児の両立を支援することを目的とし、地域において会員同士で子育てを支援する相互援助活動を行っています。

保育所、幼稚園、放課後児童クラブなどの開始時間前または終了時間後に子どもを預かってもらえたり、子どもの送迎を依頼できます。

料金

月曜日から土曜日 7時から19時まで
1時間あたり700円
日曜日、祝休日、年末年始及び上記以外の時間
1時間あたり800円

参考:さいたま市「ファミリーサポートセンター制度
電話番号:048-814-1415

トワイライトステイ事業

トワイライトステイ事業とは、子育て中の保護者が、夕方から夜間において、一時的に保育が必要となった場合、子どもを臨時で預かってくれる制度です。大宮区にある「あるおぞらウィンクルム保育園」もしくは、南区にある「スターチャイルド《みなみ保育園》 」のいずれかで、一時保育を依頼できます。

対象

市内在住の1歳から小学校3年生までの児童

料金

利用時間/17:00~22:00(平日)

参考:トワイライトステイ事業|さいたま市
参考:特別保育事業|さいたま市
電話番号:048-829-1881

ギフトが充実しているさいたま市の子育て世帯向け優待制度

さいたま市では、子育て世帯向けの優待制度も準備しています。子育て世帯向けの優待制度を活用することで、子どもの成長記録に役立てたり、お得なサービスを受けられたりします。ここでは、さいたま市が実施している子育て世帯向けの優待制度について紹介します。

子育て世帯向けの優待制度

さいたま市リトルベビーハンドブック

「さいたま市リトルベビーハンドブック」は、小さく生まれた子どもとその家族のための手帳です。生まれた頃の赤ちゃんの記録出生時からNICU退院までの様子や退院後の相談先などを記載できます。母子手帳と併せて、赤ちゃんの成長と発達や育児の様子が記録できる内容です。

対象

出生時の体重が1,500g未満の子どもの保護者

参考:さいたま市リトルベビーハンドブック|さいたま市
電話番号:048-829-1581

パパママ応援ギフト(出産・子育て応援給付金)

パパママ応援ギフト(出産・子育て応援給付金)とは、全ての妊婦や子育て世帯が安心してさいたま市で出産・子育てできるよう、経済的支援を行う制度です。利用することで、出産育児関連用品の購入や子育て支援サービス利用時の費用負担の一部が軽減・支給されます。

対象

・パパママ応援ギフト(妊娠分)

・パパママ応援ギフト(出生分)

次の1~4の全てに該当する方

1.申請時点でさいたま市に住民票がある妊婦
2.妊娠届出をした妊婦
3.妊娠届出時にさいたま市の面談を受けている(妊娠の届出にあたり、産科医療機関等で妊娠事実の確認が必要)
4.対象となる妊婦について、他の市区町村から妊娠期の出産・子育て応援給付金(出産応援ギフト)を現金やクーポン等で支給を受けていない

次の1~3の全てに該当する方

1.申請時点で児童と児童の養育者の住民票がさいたま市にある
2.新生児訪問等で面談を受けている
3.対象となる児童について、他の市区町村から、出生後の出産・子育て応援給付金(子育て応援ギフト)を現金やクーポン等で支給を受けていない

料金

妊婦1人あたり50,000円

児童1人あたり50,000円

なお、令和6年10月1日から、パパママ応援ギフト(出産・子育て応援給付金)の支給方法として、「現金」の他に「デジタル地域通貨」も選べるようになりました。

参考:パパママ応援ギフト(出産・子育て応援給付金)|さいたま市
電話番号:048-829-1581

パパ・ママ応援ショップ優待カード

パパ・ママ応援ショップ優待カードとは、さいたま市が埼玉県と共同して実施している、協賛店舗による子育て世帯を対象とした優待制度です。子育て家庭に配布している「優待カード」を協賛店舗などで提示すると、お店が定めた特典(サービス)を受けることができます。また、紙の優待カードのほか、スマートフォンアプリでも利用できます。

対象

妊娠中の方がいる世帯

18歳に達して最初の3月31日を迎えるまでの子どもがいる世帯

(日ごろ子育てを支援してくれる祖父母の方も、同居していなくても利用可)

参考:パパ・ママ応援ショップ優待カード|さいたま市
電話番号:048-829-1271 

まとめ

今回は、さいたま市で利用できる子育て支援制度を紹介してきました。さいたま市は、公園や自然と触れ合えるスポットが非常に多く、のびのびと子育てできる環境が整っています。また、埼玉県の中心部にあり、交通機関も充実しているため、通勤・通学のアクセスが良いといった魅力もあります。

子育てをサポートする制度も充実しているので、はじめてパパ・ママになる方も安心です。ぜひ当記事を参考にして、自分に合ったお得な制度を活用してみてくださいね。

子育て支援の問い合わせ先
育児・保育|さいたま市
電話番号:048-829-1111

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